赤城毅の一覧
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ユーザーレビュー
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1940年代、 バルト海に位置する小国メーアシャウム王国が舞台の冒険小説。そんな国あったっけ?というのは当然で、架空の国。その国の王女で何かとお騒がせなお転婆娘レティシアがナチスドイツの陰謀に巻き込まれ様々な困難に直面する。でも冒険活劇なので、ドタバタと追いかけっこをしては、ルパン三世並みに弾をよけ
...続きを読む、未来少年コナン並みに高いところから落ちてもケガをしない。追手は勝手にドツボにはまって自滅する。ディズニー映画のように戦闘シーンでも血が一滴も流れない。
ヒロイン・レティシアを守るのは少年ティム。亡き父の遺志を継ぎ、世界一の航空機を造ることを夢見る天才だが、なにせ非力だ。それを補うのは長髪髭面の謎の男ミッキィ(実は戦闘機乗りで歴戦の強者)。三人で力を合わせ、亡国の危機に直面する王国を救うためにナチスに立ち向かう。
王国の命運やいかに!?
とかなんとか言っても、予想通り救国に成功する。そりゃあ負けちゃったら勧善懲悪の冒険小説じゃなくなっちゃうし。結末はわかってても、意外とすんなりいかないところが面白い。
これ、飛行機乗りの話でもあるんだけど、クライマックスではレッドバロンことリヒトホーフェンを意識してか赤い複葉機で空中戦を繰り広げる。国家と国家の戦争を、なぜか飛行機乗りは騎士道精神で挑む馬上槍試合のように捉える。ゼロ戦のパイロットの話を読んでもそんなところがある、国家より愛機(愛馬)だ。この精神が物語の肝だ。
『紅の豚』と『カリオストロの城』を足して2で割った感じ。(誉めすぎか?)
アニメにしたらけっこう面白いと思うけどなぁ。
Posted by ブクログ
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「書物狩人」の最終章。
長崎の孤島で起きる、連続殺人事件を冷理な推理で解決していく。宿敵との対決も果たす。
因習に関わる書物を巡って、事件は勃発して波紋が広がる。抜群の構成力に引っ張られて息もつかせず物語は進んでいく。感情を現さない書物狩人が、今回は探偵を担い顔を赤らめて事件の真相を暴いて行き、宿敵
...続きを読むを追い詰める。感動の一冊です。
Posted by ブクログ
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国家の存亡にかかわる、あるいは、歴史を覆すような秘密を秘めた書物。それらを合法非合法問わずに入手する専門家、書物狩人。その中でも凄腕と噂されるル・シャスールの活躍を描く。
現在、随時文庫化中。
Posted by ブクログ
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この前に読んだ本が文書を巡る話で、しばらく積読していたこの小説を読む事に…(全く、関連性はないです〜!)
世の中には、人目に触れてはならん書物はいっぱいあるねんな。
そんな書物を探り出すお仕事が、「書物狩人」。何か本探すのが本業とはいえ、ヤバいヤツなんで、関係者がヤバい!
諜報機関から、マフィアまで
...続きを読む色々取り揃えてます!
色んなヤバい事が記載されている書物。これからは、書物ではなく違う記憶媒体になる?
前に、何かで聞いた事があるんやけど、一番長持ちする記憶媒体は何か?ディスクなりのデジタルもんかと思ってたけど、紙が一番みたい。って事は今後も書物は活躍するのか…私の記憶が正しければやけど…私の記憶媒体(脳味噌)は、長持ちなんかしないから怪しいかも(^^;;
歴史に埋もれた事実を収めた古書を巡り、国、はたまた、諜報機関を相手に活躍する「書物狩人」。古書ミステリーって言うみたいやけど、なかなかでした。
確かに過去の書物持ち出して、ごちゃごちゃ言う国あるしな。近所に。
「書物狩人」さん!何とかして〜!
Posted by ブクログ
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書物狩人シリーズ、7作目。
今作は4話編成の短編集。前回が長編だったせいか、今回の短編集の方がテンポ良く進んで読みやすく感じた。あまり腹の内を見せず、表情に乏しいル・シャスールだけれど、今回は少々大人びた男の子や可憐な女性を相手にして、人間味のある優しさが滲み出ていたように思う。そしてマスケット銃
...続きを読むを難なく装填してしまうル・シャスール!その姿を想像して笑ってしまった。次回で完結ということで、ミスター・クラウンとも漸く決着が着くのかな。近現代史の謎と稀覯本との絡め方がいつも秀逸なので、ネタが続く限り、読み続けたかったのですが。
Posted by ブクログ
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