日独同盟論の芽生えから、運命の対米英戦争開戦まで。激動の世界史の中で揺れ動く日本の政治・外交の人間模様を描き上げる、歴史ドキュメント。 【半藤一利氏推薦!】政治家も軍人も、そして国民も、「大日本帝国が亡びるはずがない」と信じていた。その「空気」を、気鋭の著者が迫力をもって描き出している。 【著者の言葉】著者は、あるいは人物Aの軽薄さに怒り、あるいは人物Bの無責任をなじるであろう。されど、彼ら、批判の対象となるひとびとは、実は、歴史の鏡に映った著者自身であるかもしれない。国がなくなることはない、会社がつぶれるはずがない、日本人が壊れてしまうわけがない。そんな根拠のない確信を抱いているかぎり、批判されている彼らと同じ過ちを犯しかねないだろう。自戒をこめて、亡国の物語を記そうと思う。
Posted by ブクログ 2013年01月15日
太平洋戦争は、始まる前の実際に砲火を交える前に、外交面で負けていた、ということですか。
単純な言い方すると、戦争するには資源が足りない、だから戦争して資源を得よう、ってことにしか思えないんだけど。
それって、おかしいやね。
この時代に関しては、不勉強なもので全然わからんのです。それこそ、この本と教...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月04日
ファンタジーとか歴史ものなどを刊行してきた作家が、本職のドイツ史の知識や経験を利用してものにした、日米開戦に至る、ポイント・オブ・ノーリターンを探る思考の軌跡を記したものです。
ドイツと日本の歴史資料を閲覧した際に、前者は和戦の決断ポイントが明確であるにも拘らず、後者ではいつの間にか状態が悪化...続きを読む