【感想・ネタバレ】書物紗幕のレビュー

あらすじ

長崎県五島列島の島の旧家に400年前から伝わる稀覯本。その内容を誰かが読めば、世界のすべてに災いを及ぼすという言い伝えが残されていた。旧家の主は禁を破ってその本の鑑定を専門家に依頼する。依頼されたのは、半井優一ことル・シャスールと、ファン・ドースブルフ教授ことミスター・クラウンだった。本の中身は? 祟りは本当にあるのか? そして、ル・シャースルとミスター・クラウンの因縁が明かされる!

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Posted by ブクログ

「書物狩人」の最終章。
長崎の孤島で起きる、連続殺人事件を冷理な推理で解決していく。宿敵との対決も果たす。
因習に関わる書物を巡って、事件は勃発して波紋が広がる。抜群の構成力に引っ張られて息もつかせず物語は進んでいく。感情を現さない書物狩人が、今回は探偵を担い顔を赤らめて事件の真相を暴いて行き、宿敵を追い詰める。感動の一冊です。

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2014年03月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズもこれで最後かと思うと寂しいです。
書物に関するこういう世界が本当にあるとかもしれないと想像するのは楽しく、あまり難しい本は読まない私ですが毎回歴史の勉強にもなったり面白かった。
ル・シャスールがまだ生きてどこかにいることを私も信じたい。

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2015年10月31日

Posted by ブクログ

ル・シャスールの物語も最終巻。
紗幕というタイトルが、書物狩人とミスター・クラウンの存在を象徴してますね。
見えるようで見えない薄さ。オモテとウラを行き来する彼らにぴったしです。


ミスター・クラウンとマスター・キートンの意外な相似。30年もすれば、次代のル・シャスールの目標となった可能性のある書物かもしれません。
歴史に葬られた、世に出すべきでない書物を探し出す、という書物狩人の仕事からして、実現していたんじゃないかなと思いますね。

そうはいっても終幕。
本を巡るミステリーとして、もと続けて欲しかったのに、残念です。

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2015年03月29日

Posted by ブクログ

書物狩人シリーズ、8作目。そして今作が最終巻。

舞台は日本の長崎県五島列島の一孤島。最終巻である今作では、この地でル・シャスールと宿敵ミスター・クラウンの最終対決が行われることになります。今作の主役となる稀覯本は、かつて隠れキリシタンの里となっていたこの島の旧家に伝わる「呪いの書」。私が思うこのシリーズの醍醐味は、1冊の本に隠された裏歴史を知れるところであり、どこまでが真実でどこまでが創作か見極めるのも楽しみ方の一つであったのですが、今回は隠れキリシタンの歴史や風習に関しては興味深く読めたものの、かの預言者との絡みは面白味はあったけれども真実味は全く感じなかったのが残念なところ。あくまでも、今作の主題は二人の対決にあり、そのためのミステリだったのかな。二人の対決の結末が、二人の関係性通り、ライヘンバッハの滝をもじっているのであれば、ル・シャスールがあのホームズのようにいつか帰還してくれることを願います。

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2020年10月01日

Posted by ブクログ

シリーズ完結。

でももう少し読みたい。
あとお父さんの番外編とか読みたい。

書物を取り扱うミステリーで
中々好きなシリーズでした。

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2015年02月15日

Posted by ブクログ

書物狩人シリーズ第8弾で完結編。今回でミスター・クラウンとの因縁や、ル・シャスールの過去が少し明かされたけどあの終わり… しばらく休んで続編出せるようにしてるのかな?

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2014年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回の舞台は日本。ノストラダムスの預言書を巡る書物偽造師との対決。
1970年代に多感な時期を過ごした者にとって、五島某による一連のノストラダムス関連書籍は、オウム信者ならずとも影響を受けた筈だ。
本書では宗教、信者の持つ暗黒面に触れているのだが、舞台が国際的なものから日本へと移り縮小した印象が強いため、その分キャラクターの人生とか性格に深みが欲しかった。

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2014年01月19日

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