【感想・ネタバレ】書物狩人のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年05月08日

この前に読んだ本が文書を巡る話で、しばらく積読していたこの小説を読む事に…(全く、関連性はないです〜!)
世の中には、人目に触れてはならん書物はいっぱいあるねんな。
そんな書物を探り出すお仕事が、「書物狩人」。何か本探すのが本業とはいえ、ヤバいヤツなんで、関係者がヤバい!
諜報機関から、マフィアまで...続きを読む色々取り揃えてます!

色んなヤバい事が記載されている書物。これからは、書物ではなく違う記憶媒体になる?
前に、何かで聞いた事があるんやけど、一番長持ちする記憶媒体は何か?ディスクなりのデジタルもんかと思ってたけど、紙が一番みたい。って事は今後も書物は活躍するのか…私の記憶が正しければやけど…私の記憶媒体(脳味噌)は、長持ちなんかしないから怪しいかも(^^;;

歴史に埋もれた事実を収めた古書を巡り、国、はたまた、諜報機関を相手に活躍する「書物狩人」。古書ミステリーって言うみたいやけど、なかなかでした。

確かに過去の書物持ち出して、ごちゃごちゃ言う国あるしな。近所に。
「書物狩人」さん!何とかして〜!

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Posted by ブクログ 2019年12月30日

初読みの作家さん。
古書をめぐる歴史ミステリのような、スパイ小説のような短編4編。

ケネディ大統領の暗殺や、カトリックの教義を記した福音書、ナポレオンの遺髪、陸軍中野学校など史実と絡めながら、世界を揺るがしかねない秘密をはらんだ曰く付きの本を手に入れるため、手段を問わず暗躍する〝書物狩人〟の話。
...続きを読む
西洋史好きなので、やはりヴァチカンやナポレオンが絡んでくる「神々は争う」「Nの悲喜劇」が面白かった。
フィクションなんだけど、あり得そうな設定にどんどん引き込まれる。
主人公ル・シャスールの正体も謎に包まれたまま。シリーズ化してるらしいので、今後その辺りの謎が少しずつ明らかになることも期待しつつ、読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2019年12月18日

たかが本。されど本。
なんて生易しいものではありませんでしたぁ~
依頼に応える為には、どんな手を使ってでも!
とは書かれていたけれど、騙しっぷりがすごい。
しかも表面は極めて紳士的!
けれど腹の中はコールタール並みのクロドロ!
そして久しぶりの敬語萌え。
命より本が大事と言ってのけるル・シャスール
...続きを読む最後の「実用的な古書」が気に入りましたぁ~
こんなこだわりもあるんだと、溜息出ました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年03月24日

〜概要〜
赤城毅先生が書いた歴史ミステリー本。
書物狩人という国の政府や大企業から依頼を受け、世間に出れば大事になりかねない“秘密”をはらんだ本を、合法非合法を問わず、あらゆる手段で入手する人物____その中でもナンバー1の実績を持つル・シャスールの物語。


〜目次〜
教科書に準拠して……オズワル...続きを読むドから回収し損ねたジョン・F・ケネディ暗殺の指令書
雷帝の書庫……イエス・キリスト第五の福音書
Nの悲劇……ナポレオン旧蔵の『カンディード』
実用的な古書……四庫全書の一、文源閣から流出した漢籍


〜感想〜
作品全体は知識に基づいて書いているので、すごく手間が掛かっているんだろうな、と思わせる作品。
専門知識も結構入って来たりするので、好みは割れそうです。
作品の形式は基本一話完結のシリーズもの。
この中だったら『実用的な古書』が一番オススメ。
どんでん返し具合がすごくて、もう一度読んでもいいな、と思わせます。

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Posted by ブクログ 2013年06月02日

書物シリーズ、1作目。4編からなる短編集。

歴史ミステリとコンゲーム的な要素が上手く絡まり、短編ながら、「ダ・ヴィンチ・コード」のような面白さを味わえた。実は歴史の裏にこんな真実があるのかも、、、みたいな、荒唐無稽ではなくちょっとしたリアルが感じられるのがイイ。シリーズとして続編も出ているようなの...続きを読むで、期待して読みたい。

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Posted by ブクログ 2013年05月03日

スーパーせどりや、半井優一。ル.シャスールの名で呼ばれる銀髪の青年が、歴史の闇を背負う古書を探し出し、依頼人に届ける話だが、歴史の中の出来事のほとんどが事実だとは、驚きだ!本だけでなく、歴史に関する知識も相当なものだ。四話の内1⃣話だけが日本、ほとんどが外国を舞台としているが、面白かった。

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Posted by ブクログ 2012年12月11日

「本好きにはトリビアが嬉しい本にまつわる軽い日常系ミステリ」
は割とよく見かけるし最近増えてきていますがこれは
「書籍が関係する歴史の謎に挑むミステリ」
と少々おおがかり!

ケネディ暗殺、雷帝の書庫、正教会が隠匿した福音書、ナポレオンの蔵書などなど
世界史になだたる偉人・事件に関わる壮大な謎…
...続きを読むれらに圧倒的な知識をもって挑むのが書物狩人です。
(別に謎に挑んでるわけじゃなく依頼で書物を探し出すとたどり就くのだけど…)

コンパクトな短編でありながら、
さながら洋画の歴史アドベンチャーを見ているような、
謎解きのワクワクさとダイナミックさすら感じます。
元々は冒険小説を書かれていた、と解説を読んで納得!

銀髪の書物狩人に美貌の人間コンピュータ…など
エンタメがかった登場人物ながら、
詳細な史実解説と緻密な歴史考察で胡散臭さを感じさせない
骨太なミステリーに仕上がっています。
そのほとんどがしっかり根拠に基づいているのも凄い!
世界史に疎い私には驚きの連続。

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Posted by ブクログ 2012年02月18日

たった1冊の本が、国際政治を動かすことがある。宗教団体の正統性を脅かすことがある。歴史の通説を覆すことがある。
そんな秘密をはらんだ本を、依頼を受けて、命をかけて手に入れる。それが書物狩人の仕事。
1冊の本を巡って、様々な国の、人の思惑が交差する。

とにかく説得力がある。ノンフィクションとフィクシ...続きを読むョンの混ぜ方が絶妙で、どんどん引き込まれてしまう。1冊の本が持つ力の大きさに、驚いて、少し怖くなる。
歴史ミステリー&本好きにはたまらない作品。
続編も出ているみたいだからこれは読まなくちゃ!今でさえ読みたい本が山のようにあるのに、また増えてしまった。

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Posted by ブクログ 2011年09月04日

待ってたんです、文庫に来るの!気になってたんですけど、中々買えなくて……

幻の本を巡る駆け引きというか何と言うか……
そうなんですよね、歴史だって変えちゃう本ってあるんですよね
禁書になったのだってあるし
実際の歴史に残る本を廻るのが良いですね
実際あるのかも!
とか思わせる世界観が堪らない!

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Posted by ブクログ 2011年01月24日

世界各地の稀覯本を入手する職業、書物狩人。
一冊の本を巡る物語に緻密に事実が練り混まれているのが凄い。
騙しのトリックもなかなかの上質ミステリ。
(1/22)

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Posted by ブクログ 2010年07月18日

歴史の謎に関わる怪しげで貴重な本を手に入れる凄腕の狩人・ル・シャスールが魅力的。
本好きには憧れてしまう存在だ。

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Posted by ブクログ 2010年06月23日

こ、これは面白いぞー!文庫のオビの
逢坂剛氏のコメントもきっと本心なのだと
思われるくらいに面白い!
歴史の謎+古書の謎+騙し合いの要素が
上手く融合された紛れもない古書ミステリ。

こういった歴史上の謎や疑問点に、筆者が
様々な文献を調べ辿り着いた、少しの嘘や
想像力を紛れ込ませて、謎の解明をして...続きを読む行く
手法の作品は凄く好みです。どこまでが
本当でどこまでが嘘か分からない。それほど
歴史上の謎が本当に謎めいているって事
なんでしょうねー。

たった1冊の古書、寄書が今までの歴史や
これからの国家の在り方などを揺るがす存在
なんて、無条件にワクワクします。ある意味
これも知的な冒険小説なのかも!

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Posted by ブクログ 2010年05月03日

本限定007みたいな感じ。
JFK暗殺から中国史まで、封じられていた本を
巡って、活躍。

よく本一冊で、ここまで膨らませたなと感心。
無茶苦茶な”SILAB”とかな設定も一興。

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Posted by ブクログ 2021年09月10日

ル・シャスールがちょっと感じ悪いところがナイス。
わたしが買った本の表紙はこのイラストじゃなかった。この表紙だったら買ってないわ。作品の世界観と合わない気がする。
柳広司のジョーカーシリーズを思い起こさせる。結城中佐よりは人間くさいけど。

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Posted by ブクログ 2018年03月17日

中編集。
古書に関わるミステリーというか、謀略小説的な感じ。
タイトルほどには古書そのものの秘密がどうこうする感じではなく、どちらかというと歴史ミステリー的な要素が大きいのかな。
とはいえ、現実に即したところはないのですが、そういったことがあってもおかしくないという程度には、話のなかでは整合性があり...続きを読むます。
まぁ、作者の印象には合っている話だと思いますね。

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Posted by ブクログ 2016年01月23日

薦められて。
どこまでが事実でどこまでが嘘?といった短編集です。
すべて書物が絡む。世界史、日本史に通じているといっそう楽しめそうです。
手持ちの本にはキャラクターは印刷されていません。なんかラノベっぽい表紙ですね。

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Posted by ブクログ 2013年11月29日

うん、なかなか。ちょっと薀蓄のひけらかしが鼻につくけど、本に対する愛、主人公ル・シャスールの古書に対する"フェティッシュ"は素晴らしい。ロシア語や中国語等外国語の知識があるひと、歴史が好きなひとはより楽しめる作品だろう。

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Posted by ブクログ 2017年08月15日

 古今東西の稀稿本を求めて、書物狩人(ル・シャスール)こと渋めのイケメン半井教授が、虚々実々のやりとりの中で古書の来歴や因縁を暴いていくエンタメ本。4つの短編から構成されている。

 「教科書に準拠して」はケネディ暗殺犯とされるオズワルドの話。狙撃場所とされる教科書倉庫が重要な鍵となる。
 
 「神...続きを読む々は争う」はバチカンと福音書の話。正典とされていない福音書の存在がバチカンを揺るがす。

 「Nの喜悲劇』はナポレオンとその蔵書の話。本の虫として有名なナポレオンの蔵書の中に、ナポレオンの死に関する重大な事実が隠されている。

 「実用的な古書」は中国と領土拡大に関する史書の話。中国の領土に関する歴史的な叙述がある漢籍がイギリスで見つかった。しかしその成立の過程には驚くべき陰謀があった。

 こうして列挙してみると面白そうに見えるけれど、深みが足りない。
 良い豆を挽いたのに淹れ方を間違えたコーヒーみたいな感じだ。

 たぶん歴史好きな人が読むと、どれもある程度は聞きかじりしているような内容なので、それほど驚きがない。解釈に対していろいろ反論したくなる。でも20代で読んでいたら、かなりはまったと思う。事実「実用的な古書」だけはほとんど知らなかったので面白かった。短編じゃなくて、じっくり書いた長編を読んでみたい。

 まだ登場人物がキャラ立ちしていない印象を受けるので、馴染んでいけば、もしかしたら面白いシリーズになっていくのかもしれない。自分のお気に入り作家、北森鴻も初めの頃こんな感じだったから、次の巻も読むか悩む。



 

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Posted by ブクログ 2011年10月29日

古書を巡る短編集。

現代に伝わってはいけない真実が
書かれている古書を合法・非合法問わず
手に入れる『書物狩人』が主役のお話しです。

全て短編で読みやすく
色んな古書の話しや伝説も書かれていて
ミステリーとしてだけでなく楽しめました。

古書を巡る駆け引きが面白い!!

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Posted by ブクログ 2010年08月07日

最初だからか、まだキャラが立っていない部分はありますが、歴史好きとしては興味をそそる良いミステリだと思う。

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Posted by ブクログ 2010年05月27日

依頼人の願いを受け、世に出てはいけない本を、あらゆる手段を用いて入手する「書物狩人」。
設定からして本好きにはたまらないし、一冊一冊の古書に秘められた真実や薀蓄も興味深い。
まだ、「書物狩人」のキャラが、今ひとつつかみきれないけれど、「ひとの命なんかより、本のほうが大切に決まっている」って言い切っち...続きを読むゃうのはスゴイ。

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