あらすじ
たかが本――だがそこに書かれたことは時として大企業を破滅に導き、国家を転覆させることもある。錚々(そうそう)たる依頼人の願いをうけ、世に出れば世界を揺るがしかねない秘密をはらんだ本を、合法非合法を問わずあらゆる手段を用いて入手する「書物狩人(ル・シャスール)」。歴史の闇に隠されてきたその足跡が今初めて語られる! (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
〜概要〜
赤城毅先生が書いた歴史ミステリー本。
書物狩人という国の政府や大企業から依頼を受け、世間に出れば大事になりかねない“秘密”をはらんだ本を、合法非合法を問わず、あらゆる手段で入手する人物____その中でもナンバー1の実績を持つル・シャスールの物語。
〜目次〜
教科書に準拠して……オズワルドから回収し損ねたジョン・F・ケネディ暗殺の指令書
雷帝の書庫……イエス・キリスト第五の福音書
Nの悲劇……ナポレオン旧蔵の『カンディード』
実用的な古書……四庫全書の一、文源閣から流出した漢籍
〜感想〜
作品全体は知識に基づいて書いているので、すごく手間が掛かっているんだろうな、と思わせる作品。
専門知識も結構入って来たりするので、好みは割れそうです。
作品の形式は基本一話完結のシリーズもの。
この中だったら『実用的な古書』が一番オススメ。
どんでん返し具合がすごくて、もう一度読んでもいいな、と思わせます。