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Posted by ブクログ
刈谷先生の著書は教育問題を勉強する際に、何をおいても読むべきと考えている。
当時は、東大の教授をされており、文科省とは切っても切れない関係であったであろうことは想像に難くない。
しかし、例のゆとり教育論争では、文科省を正しい方向へ導く力にはあまりなれなかったようである。
学者らしく、きちんと論議を分けて展開しており、ロジカルでわかりやすい。
また、ごく当たり前の論理を冷静に記しており(たとえば歴史教科書問題など)、もっと教育行政に反映させるべき人物であると思われるが、文科省としては都合が悪いらしい。
最近、教育現場ではアクティブラーニングが大流行である。子供の学ぶ意欲も含めて違いがあるのに、一つの方法ですべてが解決するがごとくの言説は、ゆとり教育論争から変わっていない。この流行の兆しが見られる今だからこそ、読み直されるべき書物であろう。
最近の文科省の教育に対する考え方は、常軌を逸している年か思えない。
小学生から英語だ、プログラミングだと新規の科目を入れておいて、先生は増やさない授業時間も増やさないと来ている。私は情報教育にも関心があり、生徒や学生にも教えることがあるが、情報の教育がほぼ必修されてから、大学生がどうなったかといえば、恐ろしいほどのスキルの差を生み出しただけだった。今はエクセルだとかパワーポイントでお絵かきlevelであるので実害はないが、プログラミングであればアレルギーを大量に生み出す危険がある。そもそも教師自身のITスキルが、一般企業のサラリーマンに比べても恐ろしく低いことを文科省は把握していない。ピアノが弾けない人にピアノを弾く楽しさを教えられない、運動音痴の先生がスポーツの楽しさを教えられないのと一緒である。
これを読めば、教育の地盤沈下をさせているのは文科省とその取り巻きのえせ教育学者であることがよくわかると思います
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「ゆとり」か「詰め込み」か―いつまで二項対立の愚を繰り返すのか?
いつまで「左右対立」の図式に乗るのか?
観念論を排しデータに基づく政策科学を志す、まったく新しい教育論。
[ 目次 ]
序 教育の論じ方を変える
第1部 学力低下論争の次に来るもの(もう、学力論争は終わった 一九九九年風は「ゆとり教育」のほうに吹いていた ほか)
第2部 なぜ教育論争は不毛なのか―メディア篇(独立行政法人化報道に欠ける「そもそも論」 消費される「動機理解」の事件報道 ほか)
第3部 なぜ教育論争は不毛なのか―行政・政治篇(「学習指導要領」の方針大転換 教育改革国民会議を読み解く ほか)
終章 隠された「新しい対立軸」をあぶり出す(なぜ「階層化」が問題だったのか なぜ「子ども中心主義」教育が問題なのか ほか)
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