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苺飴には毒がある
高校二年生の寿美子には、れいちゃんという幼なじみの友人がいる。通学を共にするふたりだが、過去に複雑な事情を持つれいちゃんは、可憐な容姿とは裏腹に、他人の容姿を貶めたり、陰口を撒き散らすことでコミュニケーションをとる少女だった。そんな態度に違和感を覚え始める寿美子だが、やがて彼女の吐く毒は自分自身にも及んでいるのではないかと思い至り……。 「毒友」との複雑な関係に切り込んだ、戦慄・共感の青春小説。 -
桃井ナースがお邪魔します
****** 訪問看護師が差し出す手は、こんなにも温かくて頼もしい。 ――前川ほまれ(小説家・看護師) ****** 桃井の明るさと不思議な力が利用者の心と謎を解きほぐす! 人気シリーズ「ナースの卯月に視えるもの」でデビューの著者、最新作! 元看護師の著者による、元気になれるあたたかなお仕事小説。 【内容紹介】 訪問看護師2年目、27歳の桃井由乃。ある日、いつものように利用者さんのお宅へ伺うと、部屋にいくつかの穴があいていた。触ってみると実際には穴はあいていない。「……家の怪異だ」。人の心が家に現れ怪異として見える桃井は、外見からは分かりづらい利用者さんの異変に気付き……。 カバー装画=丹地陽子 カバー装丁=bookwall ★医療業界から書店員さんまで、「励まされた」と感動の声、続々★ 「自分の過去や家庭にも向き合い少しずつ進んでいく彼女に大変励まされた」くまざわ書店 調布店・柴崎莉沙さん 「この本を読んで、自分だけでがんばらず、頼ってもいいんだと思えるようになりました」訪問看護師・Uさん 「ストーリーの向かう先に、心温まり元気を貰えました」理学療法士・Tさん 「きっと読んで勇気づけられる人がいる」学校図書館・荒木久美さん 「誰の尊厳も諦めない、温かいことばが溢れていて励まさました」訪問看護師・Iさん 「数々のエピソードが看護師として自分の経験したことばかりで驚きました。自分の大切な人のために訪問看護を頼むことになったら桃井ナースに来てもらいたい」訪問看護師・Kさん -
百年の時効
刑事たちの昭和は終わらない。 真犯人が見つかる、その日まで。 1974年に起きた一家惨殺事件。 未解決のまま50年――。 アパートで見つかった、一体の死体によって事件の針は再び動き出す。 嵐の夜、夫婦とその娘が殺された。現場には四人の実行犯がいたとされるが、捕まったのは、たった一人。策略、テロ、宗教問題……警察は犯人グループを追い詰めながらも、罠や時代的な要因に阻まれて、決定的な証拠を掴み切れずにいた。50年後、この事件の容疑者の一人が、変死体で発見される。 現場に臨場した藤森菜摘は、半世紀にも及ぶ捜査資料を託されることに。上層部から許された捜査期間は一年。真相解明に足りない最後の一ピースとは何か? 刑事たちの矜持を賭けた、最終捜査の行方は――。 感動、スリル、どんでん返し……。エンタメの妙味が全て詰まった、超ド級の警察サスペンス -
サバイブ!
奇跡を起こせるのは、最後の最後まで奇跡を信じきったやつだ―― 資金なし、経験なし、計画性なし。 あるのは志とビジョンだけ。 ベンチャー起業の紆余曲折と仲間たちとの絆を描いた、お仕事×青春小説! なにかを成し遂げたいのなら、死ぬ気で働かないといけない時期が必ずあると思うんだ。 黒川虎太郎は大学四年生。大手企業からの内定も獲得し、堅実な人生を送っていく――はずだった。だが、ステージIVの悪性リンパ腫になったことで人生が一変。 絶望に襲われるコタローを救ったのは『生きるための起業』という一冊の本だった。治療が奏功し、なんとか死を免れたコタローは退院と同時に、「生きるために」起業することに。 高校時代の同級生、白井博と二人で会社を立ち上げたものの、事業内容も資金の調達先も何も決まっていない。 決定したのは社名――「サバイバーズ」だけ。動画制作会社としてスタートを切ることにしたものの、行き当たりばったりすぎる経営で、この先、生き延びることができるのか……!? -
キャンプをしたいだけなのに
無気力系【ソロキャンプ】女子 VS 殺人鬼【サイコパス】! 怪異より恐ろしい夜が始まる時、無気力系女子が覚醒する、新感覚サバイバルホラー! 【あらすじ】 社会に疲れてなるべく人と関わらず、平日は会社員、休日はソロキャンプを楽しむ斉藤ナツ。今日も山奥のキャンプ場で一人を満喫していると、暗がりで声をかけてきたのは、顔半分が無い女。幽霊っぽいけど興味無いし、癒し時間を邪魔されたくない。早くどっか行ってと願うが、始まった幽霊女の身の上話に付き合ううち、彼女は気づく。このキャンプ場、幽霊よりもヤバい奴【殺人鬼】がいる――。 怪異より恐ろしい夜が始まる時、無気力系女子が覚醒する、新感覚サバイバルホラー! 著者について ●山翠夏人 兵庫県生まれ。高校では文芸部に所属。同ペンネームで執筆を始める。趣味はキャンプと山歩き。好きが高じてキャンプインストラクター資格を取得。様々なキャンプ場を巡り、ついには実家の裏山にマイキャンプ場を作った。そこにカワセミが巣を作ったことが最大の自慢。本作にてデビュー。 -
一橋桐子(79)の相談日記
\保険証なし!/ \相続人なし!/ \お金なし! / 平均年齢60歳 “高齢化団地”は 問題山積み! 管理人になった 79歳の一橋桐子は 解決できる!? _____________ テレビドラマ 『一橋桐子の犯罪日記』原作 待望の続篇 _____________ 【著者からのコメント】 桐ちゃんはいったい、今どこに? 2020年に出版された 『一橋桐子(76)の犯罪日記』は、 2022年の文庫化を経て、NHKでドラマ化される、 という大変なご褒美をいただきました。 優しいけど特にこれといった取り柄もない 桐ちゃんを松坂慶子さんが演じてくださり、 スタッフさんのご尽力で たくさんの人に愛していただきました。 ただその喧騒が終わった時、 ふっと、私は思ったのです。 今、桐ちゃんはどこにいるの? ドラマでは、山奥の大木に佇み、 可愛らしい子どもたちに囲まれた、 素敵な大団円を迎えました。 でも、私の桐ちゃんは今どこに? 『一橋桐子(79)の相談日記』は 私の桐ちゃん探しに付き合っていただきつつ、 テレビドラマで楽しんでくださった方にも、 ご理解いただける内容にしたつもりです。 あなたの桐ちゃんは今、どこにいますか? また、一緒に桐ちゃんや雪菜ちゃんの幸せを 考えていただきたいのです! 【あらすじ】 老朽化した猿山団地には、管理人がおらず、 誰が住んでいるのか、 何人住んでいるのかもわからない始末。 そんな団地の管理人として 白羽の矢が立ったのが、クドオ・ワークスの 清掃部チーフとなった一橋桐子。 名簿づくりから始めてみると、 次々と“住人の闇”が見えてきた。 -
神様の御用人
神様たちの御用を聞いて回る人間──“御用人”。ある日突然、フリーターの良彦は、狐神からその役目を命じられた。膝を壊して野球の道を諦め、おまけに就職先まで失った良彦は、古事記やら民話やらに登場する神々に振り回されることになり……!? 特殊能力もない、不思議な道具も持ってない、ごく普通の“人間”が神様にできること。それは果たして、助っ人なのかパシリなのか。けれどそこには、確かに神々の「秘めたる願い」があった。 -
アフターブルー
選考委員瞠目! 第19回小説現代長編新人賞受賞作 今村翔吾さん「執念の如き力を感じた」 塩田武士さん「朝宮さんの『業』に、私は期待している」 中島京子さん「チャレンジングな作品」 凪良ゆうさん「著者にしか書けない光と闇」 宮内悠介さん「シンプルに心を動かされた」 薬丸岳さん「一番に推した」 5人の納棺師たちは全力を尽くす。遺された人々が、最後に顔を見てお別れを言えるように。 「どんなに考えても、探しても、人が死んだ理由なんて絶対に見つからないんだよ」 納棺師、遺品整理士、生花装飾技能士……葬儀関係のプロ集団「株式会社C・F・C」。 とりわけ損傷の激しい遺体を専門に扱う「二課」は、無残な状態から生前の面影を復元するのがミッション。 事故、事件、自殺ーー二課には毎日のように遺体が運ばれてくる。入学式を明日に控え線路に正座していた少年、ゴミ屋敷で餓死した男性、幼い我が子を残して事故に遭った母親、飛び降りる瞬間を動画配信していた少女ーー 二課の納棺師たちはその手で、失われた生前のおもかげを復元していく。 愛する人が突然この世を去った時、どうすれば立ち上がれるのか。あの人はなぜ命を絶ったのか。遺された者はどう生きればいいのか。 それぞれに「喪失」を抱えた納棺師たちもまた、明日を生きる微かな光を見出していく。 -
文豪、社長になる
名プロデューサー・菊池寛 大ベストセラー作家にして、稀代のプロデューサーだった男は いかにして時代を読み、大衆に愛されたのか? 芥川龍之介や直木三十五、川端康成などの協力を得、 菊池寛が発行した「文藝春秋」創刊号はたちまち完売する。 読者が求めた雑誌は部数を伸ばし、会社も順風満帆の成長を遂げていく。 天才を見抜く天才で、芥川賞・直木賞の「父」でもある菊池寛。 「通俗者」と馬鹿にされても『真珠夫人』など徹底したエンターテイメント作品を書き続け、お茶の間を明るくすることを願った。 生涯を懸けて「文学」を娯楽にかえ、映画に携わり、 エポックメイキングな仕事をし続けた男の生涯と、 戦中戦後を生きた数々の「文豪」や出版人の奮闘に涙する感動作。 解説=秋元康 単行本 2023年3月 文藝春秋刊 文庫版 2025年7月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 -
すきだらけのビストロ
イルミネーションが輝くサーカステントにキッチンカー、お腹がぐうとなるいい匂い……ここは期間限定で現れる幻のビストロつくし。猫を思わせるギャルソンとシロクマのようなシェフが抜群の料理で迎えてくれる。つくしが赴くのはきまって芸術のある場所だ。ピアノが聴こえる野外劇場、絵画が並ぶマルシェ、映画が上映される砂浜――どうやらつくしの二人には、探しているものがあるようで……。弱った心と体をふっくら満たす物語。 -
チョコレート・ピース
anan人気連載12編+書き下ろし12編、待望の書籍化 5年連続本屋大賞ノミネートの最注目作家・青山美智子が贈る優しさ成分120%の物語 その一瞬に、 祝福の一粒を。 チョコバナナ、キューブチョコ、マカダミアナッツチョコ、 チョコチップクッキー、アソートチョコ…… 人生の小さな曲がり角にちりばめられた 彩りさまざまなチョコレートが 主人公の背中をそっと押す―― チョコバナナ×恋の予感 キューブチョコ×推し活 マカダミアナッツチョコ×結婚 チョコチップクッキー×友情 シガーチョコ×大人 ハイカカオ×失恋 チョコレートアソート×決意 ……etc. 受け取って、差し出してーー 祝福の連鎖が動きはじめる -
ラブカは静かに弓を持つ
少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘樹は、ある日、勤務先の全日本音楽著作権連盟の上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉桜太郎のもとに通い始める。師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り・・・・・・。第6回未来屋小説大賞、第25回大藪春彦賞受賞、第20回本屋大賞第2位。大反響を巻き起こした、心に響く“スパイ×音楽”長編。文庫版特典スピンオフ短編も収録! -
クロエとオオエ
お待たせいたしました、ド直球のお仕事ラブコメです。 恋と宝石。 「宝石の価値ってそんなに重要?」 思いがけない彼女の言葉がぼくを心地よく壊す。 当たり前を超えていけ 「いや、ごめん要らないわ、これ」 「は!?い、要らないってお前……嵌めてみもせずに!?」 横浜で三大続いた宝石(ジュエラー)商の嫡男・大江頼任と、彫金を家業とする職人の娘・黒江彩。 最初のデートで頼任が贈ったリングを突き返してから、二人の関係は「メシ友」と「恋人」の間で謎のまま。 頼任の店のお得意様のブライダルジュエリーのオーダーを皮切りに、クロエがジュエリーデザインを引き受けるようになってから、二人の関係性が変わっていく。 宝石をのぞくと見える美しい別世界。これを表現できるのは彼女だけ。 -
だって望まれない番ですから
番(つがい)――それは生まれ変わってもなお惹かれ続ける、唯一無二の運命の相手。 パイ屋を営む天涯孤独な娘アデリエーヌは、竜族の第三王子の番に選ばれた前世の記憶を思い出した。長命で崇高な竜族と比べて、弱く卑小な人間が番であることを嫌った第三王子に殺された、あの時の記憶を。再び第三王子の番候補に選ばれたという招待状がアデリエーヌのもとに届いたことで、止まっていた運命が動きはじめ――。やがて、前世の死の真相と、第三王子の一途な愛が明かされていく。 【登場人物】 ・第三王子 とある理由で名を奪われた竜族の王子。前世のアデリエーヌとは関わろうとしなかったが……。 ・アデリエーヌ 第三王子の番として、竜族の王宮で暮らした人間の娘。生まれ変わり、今はパイ屋を一人で営んでいる。 -
エステルの手紙教室
《みなさんの感情や意見には一切口出ししません。手紙の書き方、つまり文章の書き方を教えるのがわたしの役割です》北フランスのリールで書店を営むエステルは、亡くなった父を偲んで手紙教室を開くことにした。参加者を募る新聞広告を出すと、5人から応募があった。孤独な老婦人、重度の産後うつに苦しむ夫婦、仕事にやりがいを見いだせないビジネスマン、そして進路に悩む青年。性別も年齢も異なる参加者とエステルは、手紙のやりとりを通して新しい言葉との出会いに飛び込んでゆく。言葉の力を賛美した小説。"Le Prix Du Roman Qui Fait Du Bien"(癒やしの小説賞)を受賞。 -
YABUNONAKAーヤブノナカー
文芸業界の性、権力、暴力、愛。戦慄の長篇 性加害の告発が開けたパンドラの箱―― MeToo運動、マッチングアプリ、SNS……世界の急激な変化の中で溺れもがく人間たち。対立の果てに救いは訪れるのか? 「わかりあえないこと」のその先を描く、日本文学の最高到達点。 「変わりゆく世界を、共にサバイブしよう。」――金原ひとみ 文芸誌「叢雲(むらくも)」元編集長の木戸悠介、その息子で高校生の越山恵斗、編集部員の五松、五松が担当する小説家の長岡友梨奈、その恋人、別居中の夫、引きこもりの娘。ある女性がかつて木戸から性的搾取をされていたとネットで告発したことをきっかけに、加害者、被害者、その家族や周囲の日常が絡みあい、うねり、予想もつかないクライマックスへ――。 性、権力、暴力、愛が渦巻く現代社会を描ききる、著者史上最長、圧巻の1000枚。 『蛇にピアス』から22年、金原ひとみの集大成にして最高傑作! -
警察官の心臓
この本を手に取ったあなたは、いつしか捜査本部の一員となっている。膨大な捜査情報をその眼で見極めてほしい。ーー今野敏 構想十年。愛知県警エース刑事と岡崎署変人刑事が追う、哀しき高齢風俗嬢殺人事件。 圧巻の取材による、圧倒的な熱量。 警察小説を新生する、超爆発! 灼熱の岡崎市の沼で、ある高齢女性の遺体が引き上げられた。47ヵ所もの刺創があり、その残忍な犯行に市民は戦慄する。刑事たちの地を這うような捜査の中で浮かび上がってきたのは、被害者の人生の光と闇だった――。東大を卒業し、大手局アナとして華々しい世界に身を置いていたが、亡くなる前は極貧生活を送っていたという。しかも、驚くことに、彼女は現役の風俗嬢だった。なぜ、彼女は殺されなければならなかったのか? 愛知県警本部のエース刑事湯口と岡崎署の変人刑事蜘蛛手が、時に衝突し、時に協力しながら、底なしの謎に挑む! -
今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は
福徳秀介のデビュー小説にしてベストセラー。 大学2年生の「僕」は、入学前に憧れていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送っていた。日傘をさしていつも人目を避け、青春を謳歌している学生グループを妬ましく思う、そんな日々。友人は一人。銭湯掃除のバイトと孤独な大学生活だけの毎日。 そんなある日、大教室で学生の輪を嫌うように席を立つ凜とした女子学生に出会う。その姿が心に焼き付いた「僕」は次第に深く強く彼女に惹かれていく。やっとの思いで近づき、初デートにも成功し、これからの楽しい日々を思い描いていたのだが・・・・・・。 ピュアで繊細な「僕」が初めて深く愛した彼女への想いは実るのか。そして、僕の人生の、その先は---。 著者自身の私小説を思わせるピュアな恋愛小説ながら、「生きる」ことそのものについても考えさせられる、心に刺さるホロ苦恋愛小説です。 文庫化にあたり、巻末には、映画出演の萩原利久さん、河合優実さんの特別対談を掲載。こちらも、見逃せません。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『今日の空が一番好き、とまだ言えない』の文庫版となります。 -
登場人物未満
本とコミックの娯楽誌『ダ・ヴィンチ』で2023年から約1年連載された本企画。 都内の遊園地や釣り堀、ボードゲームカフェから、2人の出身地である岩手県の風景まで。 各所で撮影された戸塚さんの写真を元に、くどうさんが言葉で紡ぐ「この街のどこかにいるかもしれない人たち」の物語。 『ダ・ヴィンチ』誌面に掲載された15編に加え、写真家・小見山峻氏によるアーティスティックな世界観の中で撮影された戸塚さんの撮り下ろし写真、くどうさんによる書き下ろしエッセイ「戸塚さんを捕まえる」を収録。 戸塚さんの様々な表情と、くどうさんの描く色鮮やかな物語を存分に楽しめる1冊です。 -
ブラザーズ・ブラジャー
「ふつう」の高校生活を送ってきた、ちぐさ。父の再婚で新しく弟になった晴彦はブラが好きな男の子で――「好き」を大切にしたい全ての人に贈る、青春小説のニュースタンダード!氷室冴子青春文学賞大賞。 第2回氷室冴子青春文学賞 大賞 「ふつう」よりも「好き」を大切にしたい全ての人へ贈る、今最も読むべき青春小説! 「おれは、好きだって気持ちを大事にしたい。正しくなくても、合ってなくても、好き、を手放したくない。うそにしたくない。苦しみも悔しさも、嫌いになりそうな気持ちもぜんぶひっくるめて、好きなものを大事にしたい。それを好きだって思う、自分の気持ちを大事にして、生きていきたいんだ」 父の再婚で新しい母・瞳子さんと弟・晴彦と暮らすことになった、高校1年生のちぐさ。ある日自宅で晴彦がブラジャーを着けているところに遭遇。おしゃれだからブラが好きという彼を家族として「理解」しようとするが――? 解説=三宅香帆 -
小さき王たち
現代日本の政治と報道を問う三部作。3カ月連続刊行一九七一年、新潟。野心に燃える政治家と、正義を求める記者。その五十年にわたる闘いが始まる――高度経済成長下の1971年12月。衆議院選挙目前、東日新聞新潟支局の若き記者・高樹治郎は幼馴染みの田岡総司と再会する。田岡は新潟選出の与党政調会長である父の秘書として選挙応援に来ていた。彼らはそれぞれの仕事で上を目指そうと誓い合う。だが、選挙に勝つために清濁併せ呑む覚悟の田岡と不正を許さずスクープを狙う高樹、二人の道は大きく分かれようとしていた……大河政治マスコミ小説三部作開幕。解説/佐藤憲一(読売新聞東京本社文化部) -
森田繁子と腹八分
日本農業新聞 大反響を呼んだ連載小説、 ついに書籍化! 獣害問題、後継問題、夫婦の問題! まるっと 伝説の農業コンサルタント森田繁子に おまかせあれ! 食べれば腹の内も見えてくる!? \森田繁子ってどんな人?/ ・森田アグリプランニング社長で 農業コンサルタント ・仕事は主に農営診断、 経営改革などのアドバイスなど ・身体は縦にも横にもでかい ・50代、孫あり ・派手な出で立ちだがそれが彼女の戦闘着 ・趣味は志ある人に協力すること ・自分にも他人にも厳しい。 ・仕事も早いが食べるのも早い 言うときはビシッ! 怒るときはガツッ! 食べるときは静。 大いに食べて、腹割って話そう! 【あらすじ】 森田繁子は自然と農業との ちょうどよいところを見つける 農業コンサルタント。 愛用の真赤なBMWに乗って全国各地へ。 時には、北海道、時には千葉。 今回の依頼は札幌からほど近いところにある 四谷農場をしている四谷登さんからだ。 獣害被害が多い地で、 普段対策をしている地に移住者が。 敷地に入ることを拒まれ困っているという。 さて、森田さんはどんな方法で お互いのよいところを見つけるのでしょうか! ■第一章 鉄砲と書物 北海道在住の四谷登は、エゾシカ駆除が 欠かず、山林に追い込み、猟銃で仕留めていた。 ところがその山林を購入した 30代の女性から駆除に待ったが入り――。 ■第二章 山羊とアザミ 千葉県房総半島の内陸部にある松嶋牧場。 夫の勇人はヤギ放牧、 妻の由美はヤギ乳製品づくりに勤しむ。 しかし二人には距離があり、 牧場にも問題が! ■第三章 作る人と食べる人 佐久間千草は夫の浩一と共に、 彼の祖父・等と暮らしている。 「農家をやりたきゃやれ」と等に言われるも、 頑固で作業を教えてくれずにいた。 -
両手にトカレフ
14歳のミアは、図書館でカネコフミコの自伝と出合う。ミアは同級生の誰よりもフミコが近くに感じられる一方、学校では自分の重い現実を誰にも話せなかった。けれど、同級生のウィルにラップのリリックを書いてほしいと頼まれたことで、ミアは少しずつ変わり始める――。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者が放つ、心揺さぶる物語。西加奈子氏、ヨシタケシンスケ氏、推薦! -
恋文の技術 新版
京都から遠く離れた能登の実験所に飛ばされた大学院生・守田一郎。 文通修行と称して京都の仲間や家族、家庭教師先の少年、作家の森見登美彦らに手紙を書きまくるのだが、本当に想いを伝えたい相手には書けなくて――。 ヘタレ男子の純情が炸裂する、森見節満載の書簡体小説。 長らく愛されてきた傑作が、「新版あとがき 読者の皆様」を加えて新版として登場! -
蛍石アクアリウム
本当の自分に会える水族館 蛍石水族館の運営スタッフ・芽衣は、閉館後の水槽の前で生き物たちに話しかけながら過ごすのが日課。ある日、芽衣の問いかけに答える声が――それは数日前にやってきたジンベエザメだった。 イルカトレーナーになる夢に挫折した芽衣と、紳士なジンベエザメが力を合わせて謎を解決していく、心あたたまる友情物語。 第一章 ひとりぼっちのわたしたち 第二章 優しさであふれる場所 第三章 ペンギンだけが知っている 第四章 クラゲは夢の隙間を漂う 第五章 イルカジャンプの向こう側 ■著者 音はつき(おと・はつき) 2020年にスターツ出版キャラクター小説大賞特別賞受賞。『未だ青い僕たちは』でデビュー。 著書は『夏の夜明けを待つ僕ら』『大嫌いな世界にさよならを』『人間やめたマヌルさんが、あなたの人生占います~適当ですがあしからず~』など多数。 ■イラスト 前田ミック(マエダミック) -
不機嫌な青春
切なくてまぶしい、残酷でもどかしい、思春期(あのころ)のすべてが詰まった胸疼く青春×SF短編集。 アニメ化もされた大人気スポーツ小説『2.43 清陰高校男子バレー部』著者、デビュー20周年記念作! 病院から飛んできた青い風船に結ばれていた手紙によって、思いがけず始まった文通。そこから芽生える、淡い恋と切ない嘘の行方。「零れたブルースプリング」 全ての感覚を周囲に拡散してしまう特殊能力を持ったヒツギ。彼がボランティアとして連れてこられたのは、生まれつき、痛みや温度を感じられないイオリの屋敷だった。「ヒツギとイオリ」 誰かに「ウザい」と思われると、その場から強制的にテレポートしてしまう。中学2年生のナオは、望まない超能力に苦しんでいた。「flick out」 妻を失い、心を閉ざして生きる宮内の前に突然現れたソバージュヘアの不良少女。彼女は亡き妻の名を名乗る。「ハスキーボイスでまた呼んで」 上記4編収録。 -
あきらめません!
結婚して三十数年。共働きかつワンオペ育児を卒業し、節約を重ねて住宅ローンも返済完了。定年退職を迎えた霧島郁子がやっと手に入れた夢のセカンドライフは、夫の田舎へ移住したことをきっかけに音を立てて崩れていく。閉鎖的な地域社会、染み付いた男尊女卑――時代遅れな現実を前に打ちのめされる郁子だったが、ある日出会った銀髪の女性議員・市川ミサオの強烈な後押しで、なぜか市議会議員に立候補することに……!? この土地で生まれ育った落合由香も巻き込み、ミサオ(80代)、郁子(60代)、由香(30代)は世代をこえて「私たち」を取り巻く問題に立ち向かう! -
あのころの僕は
いつかきっと、いろんなことがわかるようになる。 母を病で失った五歳の「僕」は、いくつかの親戚の家を行き来しながら幼稚園に通っていた。大人たちが差し出す優しさをからだいっぱいに詰め込み、抱えきれずにいた日々。そんなとき目の前に現れたのは、イギリスからやってきた転入生のさりかちゃんだった。自分と同じように、他者の関心と親切を抱えきれずにいる彼女と仲良くなった「僕」だったが、大人たち曰くこれが「初恋」というものらしく……。 コンビーフのサンドイッチ、ひとりぼっちのハロウィン、ひみつの約束、悲しいバレンタインデー。 降り積もった記憶をたどり、いまに続くかつての瞬間に手を伸ばす。 第36回三島由紀夫賞候補作、第45回野間文芸新人賞候補作となった『息』に続く、注目の若手による最新中編。 -
春のほとりで
十代のあなたに会いにいこう。 声を殺して泣いた日も、無理して笑ったあの日も。 ぐっと押し込めた心の痛みを、君嶋彼方は掬いとる ■収録作品 走れ茜色 「僕と同じ人を好きな君。だからこの嘘は、絶対に隠し通す」 樫と黄金桃 「中学時代の忘れたい過去。あの子だけがそれを知っている」 灰が灰に 「屋上で出会った不良。みんな怖がる君の本心を知ってみたい」 レッドシンドローム 「偶然見つけてしまった親友の裏アカ。一体どうしてこんなこと」 真白のまぼろし 「初めて漫画を描いていると話せた友達。一緒に描こうと決めたのに」 青とは限らない 「唯一心を許せる男友達。男女の友情って成立しないの?」 大人になれば忘れてしまう、全力でもがいたあの日のこと 『君の顔では泣けない』の著者最新作 読むならここから! -
天使の跳躍
「神に愛された天才」vs「人に愛された中年の星」 知られざる将棋のタイトル戦を舞台に繰り広げられる、感動の人間ドラマ。 恋愛小説の金字塔を立てた著者が開いた、新境地。 40歳までタイトルを獲れなかった棋士は、引退まで無冠に終わる――。 それが才能と加齢による限界がもたらす、将棋界の残酷な歴史。 田中一義は46歳。かつて5度もタイトル挑戦に敗れ、 あと一歩で栄冠に届かなかった「悲運の棋士」。 それでも諦めずにきた彼に奇跡が微笑み、 念願のタイトル挑戦権を手に入れた。 だが迎え撃つ相手は「令和の王」――源大河八冠。 まだ一度もタイトル戦で敗れたことのない、全盛期の若き天才。 それは誰もが絶望する、中年棋士のラストチャンスだった。 家族と戦友、元天才の弟子との絆、初恋と、青春の残光…… これまでの人生のすべてを星のごとく燃焼させる一義は、 神の子に届くのか。 熾烈な才能の世界と家族愛をみごとに描いた傑作。 -
殻割る音
涙も愛も包み込む、奇蹟のオムレツ! 室本さくらは中学受験生の女の子。ある日、家庭科の調理実習で作ったスクランブルエッグが友人たちに絶賛されたことがきっかけで、料理の楽しさに目覚める。そんなさくらの母・泉は料理が苦手。「家でも料理をしたい」と訴える娘に、受験勉強と両立させることを条件に、母はしぶしぶキッチンを使うことを許してくれた。さくらの願いは「お母さんと一緒に料理をすること」。そのために、家族の思い出に残るオムレツを作ろうと決意する。プロが作るトロトロふわふわのオムレツを目指して孤軍奮闘するが、なかなかイメージ通りに作ることができない。両親へ料理を振る舞う日は、すでにさくらの中で決まっていた。その日に向け焦りが募るあまり、母とのある約束を破ってしまう。母の逆鱗に触れ料理禁止を言い渡されたさくらは意気消沈するが、祖母が作ってくれた温かな料理に心を揺り動かされ、もう一度挑戦してみようという気持ちを取り戻す。 さくらは受験勉強とオムレツ作りの両方をクリアすることができるのか。そして、母と一緒にキッチンに立つという夢はかなえられるのか。引っ込み思案な少女がその殻を打ち破っていく姿に、心が熱くなる成長物語。 -
光の粒が舞いあがる
だれかと出会うこと。あこがれること。勇気をもって向き合うこと。そうしてひとは、強くなる。 【あらすじ】中学1年生の心愛(ここあ)は母親と二人暮らし。仕事が忙しい母親を助けるため、部活動を諦め家事の手伝いに奮闘する日々を送っていた。そんな心愛のささやかな楽しみは、駅前のボクシングジムで練習に励む少女を眺めること。踊るように、舞うようにサンドバッグを叩くその姿は、見ているだけで胸のモヤモヤが吹き飛び、前向きな気持ちになれるのだった。しかしある日、見つめていることが少女に気づかれてしまい……。ボクシングを通じて紡がれていく絆。絆を通じて解かれていく迷いと悩み。迷いと悩みを通じてたどり着いた、「自分がするべきこと」とは? 【もくじ】●Chapter1:透明な壁の向こうがわ ●Chapter2:新世界 ●Chapter3:世界の終わり ●Chapter4:氷の女王 ●Chapter5:光の粒が舞いあがる -
蛍と月の真ん中で
何者にもなれていない自分を、恥ずかしがらなくていい。 カメラマンを目指す大学生の匠海は、ある出来事をきっかけに休学を決める。衝動的に向かった先は長野県。かつて父が蛍の写真を撮影した場所だった。その土地での人や自然との出会いが、匠海の心を変えていく。 『流星コーリング』で広島本大賞を受賞した著者による、自分の居場所を求める若者たちの葛藤と足掻き、その先にある確かな一歩を描いた、傑作青春小説。 -
底惚れ
2022年、柴田錬三郎賞と、中央公論文芸賞をW受賞! 伊集院静氏は「この作品の価値は冒頭の数行にある。五両と小作農という仕事は江戸期の経済に通じる作家の視点がある。…事件、物語があり、さらに色気がある。これほどの作品を柴田錬三郎賞に迎えられたのは、選考委員として喜びである」とまで評価。 大沢在昌氏は「一読、参りましたといいたくなった」、村山由佳氏「文章は、その人の歌う旋律でありリズムであり呼吸である」、林真理子氏「もはや完成形といおうか名人芸といおうか、『うまい』ととうなるしかない」と高評価。 浅田次郎、桐野夏生、篠田節子、逢坂剛ほか、各選考委員も大絶賛した時代小説の傑作! 村に染まれず、江戸に欠け落ちた男たち。当時の江戸は一季奉公の彼らに支えられていた。主人公は四十過ぎのそんな男のひとり。根岸にある小藩の屋敷で奉公中、訳ありのお手つき女中の道連れを命ぜられ…男の運命が変わる。純愛とビジネス成功譚! 一作ごとに進化し続ける青山文平の語り口に酔いしれる! 女への思いをつのらせながら、はぐれ者だった男が、一途に自分を刺した女の行方を求める。女を捜す方便として、四六見世という最底辺の女郎屋を営みながら、女が現れるのを待つ。その仕儀を薦めてくれたのは、路地番の頭・銀次だった。ビジネス成功譚の側面と、女への思いを貫く純愛を縦線として、物語はうねり、意外な展開をみせ、感動の結末へ。魅力的な時代長篇。 蜂谷涼 (北海道新聞2021年1月30日付) 「『底惚れ』なんとすごみのある言葉だろう。恋い焦がれて、惚れぬいて、首っ丈になっても、まだ及ばない。魂をひりひりさせる言の葉だ。」 細谷正充 (東京新聞2021 12月11日) 「ラスト一行にたどり着いたとき、いい話を読んだという満足感を得られるのだ。タイトルそのまま“底惚れ”してしまう作品である」 大矢博子 (小説すばる 2022年2月号) 「痺れた。 何に痺れたって、主人公だ。自分を刺した女を探す男だ。その思いに、生き方に、そして何よりその語りに、痺れた」 縄田一男 (日本経済新聞 1月27日) 「ラストで「俺」を襲う虚脱感がジワジワと比類無き感動へ変貌していくさまに接し、主人公の幸せを願わずにはいられないだろう」 「この場末のどこがいい?」 「ここはどこでもねえからね。なにしろ岡場所だ。あるはずのねえ場処さ…」 -
羅刹国通信
叔父を殺したことは固く秘しておくべきだった。自殺するなんてと母が泣き続けるものだから、本当はわたしが崖から突き落としたのだとわかれば、すこしは気が楽になるかと思ったのだ。震災で妻を失いPTSDに苦しむ叔父との同居に疲弊する家族のために、小学六年生の左右田理恵(そうだりえ)は叔父を殺した。その四年後、理恵は奇妙な夢を見るようになる。荒れ果てた灼熱の地で岩蔭と食糧を求める「鬼」の集団。かれらは二つの勢力に分かたれ争い殺し合う――その法則を理恵に教えたのは、同じ夢を共有する一人の少年だった。鬼才の幻視文学の頂点となる幻の傑作、初単行本化。/【目次】羅刹国通信/続羅刹国報/続々羅刹国――雨の章――/続々羅刹国――夜の章――/解説=春日武彦/津原国通信=北原尚彦 -
ハルビン
1909年10月26日、ハルビン駅。伊藤博文に凶弾を放った安重根――それは英雄でもテロリストでもない、悩める青年だった。大地主の家に生まれるも勉学よりも狩猟を好み、義兵部隊は日本人捕虜を解放したことでクビ。やり場のない怒りを抱え、凶行へと駆り立てられた青年の姿を描く、歴史小説の第一人者による話題作。 -
ゆうびんの父
何も持っていなかったから、走り続けることができた。誰もが心通わせられる世にどうしてもしたかった――。歴史小説界のトップランナーが郵便制度を創設した前島密を鮮やかに描き切る感動長編!郵便制度の祖と呼ばれ、現在では一円切手の肖像にもなっている前島密。だが彼は士農工商の身分制度の影響が色濃く残る時代にあって、代々の幕臣でも薩長土肥の藩士出身でもなく農家の生まれだった。生後すぐに父を亡くし、後ろ盾が何もない。勉強を誰よりしても、旅をしていくら見聞を広めても、なかなか世に出ることができなかった。そんな苦悩を乗り越え、前島は道をどう切り開いたのか。そして、誰もが想いを届けられる仕組みをいかにしてつくったのか。
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