蛍の行方―お鳥見女房―(新潮文庫)

蛍の行方―お鳥見女房―(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

密命を帯び、お鳥見役の主が消息を絶って一年余り。留守を預かる女房珠世に心休まる日はない。身近かに暮らす子供らの人知れぬ悩みを知って心くだき、その成長を見守り、隠居となった父の寂寥を慰め、組屋敷に転がり込んだ男女と幼子らの行く末を案じる……。人生の哀歓を江戸郊外の四季の移ろいとともに描く連作短編。珠世の情愛と機転に、心がじんわり熱くなる――お鳥見一家の清爽人情話、シリーズ第二弾。

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蛍の行方―お鳥見女房―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年08月17日

    今からでも、少しずつ、珠世さんのようになれたら。

    学んだこと。
    水野忠邦(浜松藩主)と水野忠成や水野忠義(沼津藩主)は、親戚でもなんでもなかったのだということ。
    知らなかった。(;^_^A
    水野と来たら、忠〇〇みたいな名づけの決まりがあるの?

    0

    Posted by ブクログ 2012年05月30日

    お鳥見女房シリーズの第二作。

    一作目から続いている大きなストーリーが佳境に入り、はらはらと手に汗握る展開の二作目。それと同時に主人公珠世の周辺では、相変わらずのどかに、人々の悲しみや喜びが交錯する日々が続く。

    読んでいて胸があたたかくなるのは、描かれる人々の姿だけではなく、作者の文体もまた気品が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月01日

    シリーズ第二弾。
    多津がすっかり母親に。
    珠世さんも相変わらず良き母、良き妻で、その心の在り方には背筋が伸びるような気持ちになりました。
    家業の御鳥見役となった長男·久太郎、次男であるがゆえに悩む久之助、格式高い旗本の家にお嫁に行った長女·幸江、少女から大人になりかけてきた次女の君江。
    子どもたちそ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年05月09日

    シリーズ第二弾。

    夫と次男の無事を祈りながら、日々を過ごす珠世さん。
    次女・君江の、恋の行方も気になるところです。
    今回も色々展開がありましたが、心温まるラストに胸がいっぱいになりました。

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    Posted by ブクログ 2017年10月30日

    中年女性を主人公にした人情話+幕府隠密の夫の周りで起こる剣戟の2本立てで進む時代連作短編小説です。盛り沢山で上手い設定でしょうね。
    徹底的に善人の珠世。心ならずも隠密として働く夫の伴之助。それを援ける次男・久之助と居候の源太夫という剣士。源太夫と許婚・多津の関係や、次女の恋、源太夫の子供達の腕白ぶ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年10月15日

    すべてが大団円の物語とはいかないのが人生。けれど、それでも温かい。珠世さんのえくぼに皆が救われている気がします。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    娘として、妻として、母として色んな不安と戦いながらも
    笑みを絶やさず、人との出会いを大切にする。
    そんな珠世の人としてのありかたのようなものが
    とても心を癒してくれると同時に強さも示してくれます。

    わくわくどきどきではないけれど、
    こういうじんわり系もいい。

    0

    Posted by ブクログ 2011年08月19日

    将軍家の「お鳥見役」矢島久之助の女房珠世を主人公にした「お鳥見女房」シリーズの2作目。1作目の話を大方忘れてしまっているので、少し多い登場人物の関係が頭に入るのに一寸時間がかかったけれど、あとは問題なし。8章からなる一話完結の「小さな物語」とお役目のため沼津に行ったまま消息を絶った夫久之助を巡る「大...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月08日

    「これで寂しくなくなるかしら?」
    「箱のなかが真っ暗でも?」
    「身動きができなくても?」
    「ふうん」
    「小母さま……」
    「ううん……なんでもない」

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2013年04月09日

    お鳥見女房シリーズ第二弾。密命を帯び、お鳥見役の主が消息を絶って一年余り。留守を預かる女房珠世に心休まる日はない。身近かに暮らす子供らの人知れぬ悩みを知って心くだき、その成長を見守り、隠居となった父の寂寥を慰め、組屋敷に転がり込んだ男女と幼子らの行く末を案じる……。人生の哀歓を江戸郊外の四季の移ろい...続きを読む

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