水を縫う

水を縫う

638円 (税込)

3pt

松岡清澄、高校一年生。一歳の頃に父と母が離婚し、祖母と、市役所勤めの母と、結婚を控えた姉の水青との四人暮らし。学校で手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている清澄は、かわいいものや華やかな場が苦手な姉のため、ウェディングドレスを手作りすると宣言するが(「みなも」)。いつまでも父親になれない夫と離婚し、必死に生きてきたけれど、息子の清澄は扱いづらくなるばかり。そんな時、母が教えてくれた、子育てに大切な「失敗する権利」とは(「愛の泉」)。世の中の〈普通〉を踏み越えていく、清々しい家族小説! 第9回河合隼雄物語賞受賞作品。

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水を縫う のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ものすごく良かった。
    家族それぞれの気持ちが丁寧に書かれていて
    全ての章で涙がポロッと。
    作者のように静かに強い思いを持てる人に私は憧れる。

    0
    2024年11月03日

    Posted by ブクログ

    刺繍に没頭する高校生男子•清澄。
    結婚を控える姉•水青。
    離婚し家を出て行ったデザイナーの父•全。

    章ごとに主人公が代わり、物語の目線が違ってくるのだけど全のパートはなく不器用な彼目線が無いのがまた良いように感じた。

    家族とは、それぞれの抱えるジェンダーも考えさせられるものがあって、しみじみとい

    0
    2024年10月29日

    QM

    購入済み

    ああ、タイトル回収、、、母の「女/男はこうあるべき」「(これといった要求はないと言いつつ)子供にはこうなってほしい」等といった固定観念が強くて読んでて息苦しいところはあったけど、清澄のまっすぐさと素直さに助けられた。水青も弟にウェディングドレスを仕立ててもらったことで、自分のなかにあった固いものや思

    0
    2024年10月16日

    Posted by ブクログ

    全員が全員、本当はお互いのことを大事に思っているはずなのに、どこか噛み合わない、もどかしさ。
    もどかしいけど、でもこの家族を見ているとそれでもいいと思えた。

    こうあるべき、こう見られるべき。
    人から言われた言葉によって自分を無自覚に制限してしまう。こうありたい、とこうあるべきは違うけど、この線引き

    0
    2024年10月05日

    Posted by ブクログ

    とても素晴らしい本でした。

    手芸好き男子、清澄くん。過去のトラウマで「可愛い」を受け入れられないもうすぐ結婚する姉、水青。いい人だけど家庭人ではない、離婚した父。離婚後、働いて家庭を支え続ける母。いつも家族を見守ってくれる祖母。

    みんな悪くない。でも読んでいて息が苦しくなるのは登場人物がそれぞれ

    0
    2024年09月23日

    Posted by ブクログ

    章ごとに主人公が変わる作品。家族愛を感じられた。自分とは考え方が違う登場人物にも妙に共感してしまうところがある。

    0
    2024年11月07日

    Posted by ブクログ

    寺地はるなさんの本を、初めて読んだ。
    読書家さんたちのおすすめ本ブログやインスタとかで気になっていて、読んでみたいなと思う作家さんだった。

    読んでみた結果、ドンズバでツボにはまった。

    男子なのに刺繍が好きで、友達がなかなかできない清澄。
    同じく、女子高生なのに数学が得意で趣味は石、という高杉。

    0
    2024年08月18日

    Posted by ブクログ

    刺繍を通して、社会問題に目をつけたストーリー。

    男性だから、女性だから関係なく、誰もが生きやすい社会になればなぁ。

    自分の価値観を押し付けず、肯定的に認めてあげることが必要だと感じた!

    寺地さんの本とても読みやすい!

    0
    2024年07月29日

    Posted by ブクログ

    寝屋川(ご近所です)に住む松岡家の面々が順に語り手となる連作短編集。
    刺繍している時が一番楽しそうという「女子力高過ぎ男子」の清澄。
    かわいいや女の子らしい、ではなく「まじめそう」で武装する姉の水青。
    仕事が忙しく「愛情を、手間の量で測らないでほしい」と言い張りながら、実は子育てに悔いを残している母

    0
    2024年06月30日

    Posted by ブクログ

    ・テーマ/世界観 ★★★★★
    ・背景描写    ★★★★★
    ・キャラクター  ★★★★★
    ・インパクト   ★★★★
    ・オリジナリティ ★★★★★
    ・テンポ/構成  ★★★★★
    ・文章/語彙   ★★★★
    ・芸術性     ★★★★
    ・感動/共感   ★★★★★
    ・余韻      ★★★★★

    0
    2024年11月14日

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