水を縫う

水を縫う

638円 (税込)

3pt

松岡清澄、高校一年生。一歳の頃に父と母が離婚し、祖母と、市役所勤めの母と、結婚を控えた姉の水青との四人暮らし。学校で手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている清澄は、かわいいものや華やかな場が苦手な姉のため、ウェディングドレスを手作りすると宣言するが(「みなも」)。いつまでも父親になれない夫と離婚し、必死に生きてきたけれど、息子の清澄は扱いづらくなるばかり。そんな時、母が教えてくれた、子育てに大切な「失敗する権利」とは(「愛の泉」)。世の中の〈普通〉を踏み越えていく、清々しい家族小説! 第9回河合隼雄物語賞受賞作品。

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水を縫う のユーザーレビュー

4.3
Rated 4.3 stars out of 5
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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    寺地はるなさんの作品は2冊目で、
    前回の作品とは大分違った印象を受けた
    「らしさ」とは、と考えさせられるだけでなく主人公が姉のウェディングドレスを作るところから、徐々に主人公家族が突きつけられている「らしさ」が、わかっていき、どう解釈しどう向き合い変わっていくのか、読んでいて泣きそうになったり、応援

    0
    2025年04月09日

    Posted by ブクログ

    何かを一生懸命取り組む姿勢はかっこいいし、その間に出るセリフがささる。寺地はるなさんらしい勇気と元気が出る物語。

    性別、年齢、内容問わず、誰かの趣味を咎めてはいけないと思った。
    何かを突き詰めて一生懸命やれば、それはその人の人生の武器になり、核となる。

    就職活動している時に、自分の軸(やりたい事

    0
    2025年04月07日

    Posted by ブクログ

    心のなかにある、こうあるべきとか普通という考え方はやっかいだな。疑いも持たず従順になるか、反面教師のような対応になるのか、人によって様々。そもそも何かの抑圧に抗う気持ちがあってもそれを認識できていない人だっている。多少相談業務に関わる人として、間口を広く受け入れる体制を持っていないといけないなと感じ

    0
    2025年03月22日

    Posted by ブクログ

    題名の素敵さに心惹かれて手に取った一冊。
    章によって語り手が異なり、それぞれが囚われているものと抵抗が描かれている。
    透き通った綺麗な物語。あっという間に読み終えた。

    0
    2025年02月01日

    Posted by ブクログ

    本を読んで泣いたのはひさしぶり。
    登場人物全員が不器用ながらも少しづつ変容していく様が好きでした。
    関西弁なのも読みやすかった。

    0
    2025年01月06日

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