ガラスの海を渡る舟

ガラスの海を渡る舟

1,500円 (税込)

7pt

大阪の心斎橋からほど近いエリアにある「空堀商店街」。そこには、兄妹二人が営むガラス工房があった。兄の道は幼い頃から落ち着きがなく、コミュニケーションが苦手で、「みんな」に協調したり、他人の気持ちに共感したりすることができない。妹の羽衣子は、道とは対照的に、コミュニケーションが得意で何事もそつなくこなせるが、突出した「何か」がなく、自分の個性を見つけられずにいる。正反対の性格である二人は互いに苦手意識を抱いていて、祖父の遺言で共に工房を引き継ぐことになってからも、衝突が絶えなかった。そんなガラス工房に、ある客からの変わった依頼が舞い込む。それは、「ガラスの骨壺が欲しい」というもので――。『水を縫う』『大人は泣かないと思っていた』の寺地はるなが放つ、新たな感動作! 相容れない兄妹ふたりが過ごした、愛おしい10年間を描く傑作長編。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    PHP研究所
  • ページ数
    256ページ
  • 電子版発売日
    2021年09月24日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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ガラスの海を渡る舟 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    主人公の一人「道」に自分を重ねた。落ち着きがなく教室を抜け出し、他人との距離感が分からず、友だちができず、他人の気持ちが分からなかった子どもの頃。でも「道」のように真っ直ぐで優しい人間ではなかった。言葉の伝え方、「普通」とは、いろいろと考えさせられた。

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    羽衣子と道がガラス工房を通じてお互いを理解し合っていく様子がすごく良かった
    家族の絆はいい意味でも、悪い意味でも簡単に切り離せないんだな

    0
    2025年11月03日

    Posted by ブクログ

    よかった!
    発達障害の兄とその妹がガラス工房を経営しながら人の心に触れていく話だった。
    最初の方、二人とも感情的で関係がかなりピリピリしていて、もう絶対裏切られるじゃん……絶対良くないこと起こるじゃん……と思いながら読んでたからすごくハラハラしたけど、途中から二人の関係が落ち着いてきて読みやすかった

    0
    2025年09月04日

    Posted by ブクログ

    「泣かないで」は一見やさしく見えるけれど、実は相手の感情を無視して、自分が安心したいだけだったりする。あの場面は、“やさしさ”のふりをした“無関心”に静かに切り込んでいて、ハッとさせられました。本当の優しさは、悲しみを急かすのではなく、そばに居てあげることなんだと教えてもらった。

    誰かを思って言っ

    0
    2025年07月02日

    Posted by ブクログ

    お互い違う感性や個性を持つ兄妹のそれぞれの視点がわかりやすく描かれ、歩み寄り認めていく過程に涙してしまった。表紙と裏表紙が物語っている。
    道の幸せをこれからも願ってしまう自分がいる。

    0
    2025年06月29日

    Posted by ブクログ

    自分の普通と思う価値観の押し付けは
    期待であって相手にはしんどい
    羽衣子と道それぞれ良いところがあって
    喧嘩しながらも二人の兄妹愛が素敵やった

    0
    2025年06月11日

    Posted by ブクログ

    感想を書けたいのだけれど、どんな言葉が当てはまるのだろう。
    「人と違う」とは…
    「人並み」って…
    「特別」と「普通」
    「死」に向き合う…向き合い方
    「信頼」と「期待」の違い…
    わかりあえるとは…
    様々な感情や戸惑い、自分理解できないことへの苛立ち。
    それは、人に寄って違うのだけれど、その“違う”こと

    0
    2025年05月12日

    Posted by ブクログ

    面白そうな本を探していたらヒットしたので、何冊かまとめて購入した一冊です
    正直、どんな話か興味がある程度でした

    読み進めていると、涙が溢れそうになる場面がいくつかありました
    嬉しい気持ちや、悲しい気持ち、様々な感情が伝わってくる、そんな作品だなと感じました
    個人的に好きなキャラクターがたくさんいる

    0
    2025年03月15日

    Posted by ブクログ

    強烈な個性を持つ兄と、自分を平凡だと思い込みもがく妹が経営するガラス工房の話
    ふたりのきょうだいがとにかく魅力的で、夢中になって読んでしまった
    登場する人物たちみんなが、各々一生懸命生きているように感じて良かった
    全編を通して描写が美しく、彼らが生み出すガラス作品が目に浮かぶようだった
    読後感は爽や

    0
    2025年03月08日

    Posted by ブクログ

     祖父のガラス工芸工房を引き継いだ兄妹の10年間を描く。3つの章と序章・終章の計5章からなる。

          * * * * *

     生きにくさ。
     グレーゾーンを含め発達障害の要素を持つ人にとっては、日常的に感じていることではないでしょうか。

     幼い頃から自閉スペクトラムの特徴が濃く表れていた道

    0
    2023年08月16日

ガラスの海を渡る舟 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    PHP研究所
  • ページ数
    256ページ
  • 電子版発売日
    2021年09月24日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
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