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Posted by ブクログ
人間誰しも人には見せないいろんな感情があって、どれを拾い上げるかは自分次第だと思う。
自分の大切にしたいものや人のために持ち出したいもの、誰かのために隠したいもの
すべてが愛おしくて美しい心の動きになる。
他人の感情を100%理解できることはないし、する必要もないと思う
けど、その人がどうしてその感情になったのか
どのような心の動きをしているのか想像して寄り添うことはきっとできる
川の底にある石を覗きに行くことはとても怖くて思わず足を止めてしまうことだし
拾い上げられるか、はたまた流されるか
結果はどうなるかは全くわからない
けど、川に飛び込む勇気と愛情はこの世で1番きれいでかわいらしい、あたたかい感情なのだと思う。
その勇気と愛情を常に持って生きていくことはすごく大変で難しいことだけど、そういう人間になりたいと思うし、自分ならきっとなれると信じている。
優しさに溢れたこの本を、いつまでも心に宿しておきたい。
Posted by ブクログ
美しい装丁と静謐なタイトルから、穏やかな心温まるヒューマンドラマを勝手に想像してページを開きましたが、いい意味でその予想は裏切られました。
物語が突きつけてくるのは、他人を完全に理解することの難しさ、そして人間の心に潜む表と裏の顔です。「恋人、友人、家族――今目の前にいる人のことを、あなたは本当にどこまで理解できていますか?」という問いが、読者の胸に重くのしかかります。
作中で描かれるのは、綺麗事だけでは生きていけない現実です。「困っている人には手を差し伸べましょう、そして差し伸べられた側は素直に感謝しなさい」「歪みを抱えた人はみんな改心しましょう」といった世間の「正しさ」の窮屈さ。そして、「あの人は良い人」「あの人は悪い人」と、ほんの少しの表面的な情報だけで他人のレッテルを貼ってしまっていた自分自身の傲慢さを、読み進めるうちに痛感させられました。
作中で明かされるタイトルはこう続きます。
「川のほとりに立つ者は、水底に沈む石の数を知り得ない」
相手をすべて理解したつもりでいることの危うさや、見えているものの裏側にある深淵を言い得て妙に表しており、作中の台詞の数々がこれでもかと胸に突き刺さります。
万人にとっての分かりやすい答えが出るわけでもなく、ラストも綺麗さっぱりとスッキリ解決するような終わり方ではありません。しかし、読み終えたあとには、読前とは確実に違う視点や気づきをくれる、深く考えさせられる一冊でした。
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小説・文芸
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