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空想の世界に生きる母、愛人の元に逃げる父、その全てに反発する姉、そして思い付きで動く適当な祖父と比較的まともな祖母。そんな家の長男として生まれた山吹は、幼い頃から皆に合わせて成長してきた。だけど大人になり彼らの《嘘》がほどかれたとき、本当の家族の姿が見えてきて――? これは破綻した嘘をつき続けた家族の、とある素敵な物語!
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Posted by ブクログ
青磁を失ったことは同情するけど、あからさまに兄弟に優劣を付け紅と山吹と向き合わない母に対しては憤りを感じたな。 だからこそ、山吹のエッセイに気持ちがいっぱいになった。 共感したり、納得したり、グサッときたりする台詞や表現が多く、何度も読み返したい作品。あと、九州弁がとても良い。
自分勝手で嘘つき、まともな大人が一人もいない!破綻寸前な羽猫家。長男山吹も嘘をつき、空想することで現実から逃げていた。 大人たちの身勝手の皺寄せが、子供たちの自立を急かしているようで切ない。都合のいい救いはない、それが現実。でも、この話が自分の存在を肯定してくれた気がして温かな気持ちになれた。祖母...続きを読むの言葉で涙が出た。
ペットが出てくる本を読みたいと思い手に取りました。 犬を飼っている妄想をする男の子が主人公で羽猫家の1998年から2018年までの物語でした。 冴えない男の子。山吹を中心に、問題を抱えた家族の話。常にイライラしている姉 紅。空想の世界に生きる母、愛人の元に逃げる父、思いつきで動く適当な祖父。比較的...続きを読むまともで作り話が上手な祖母。暗い日常の中に、優しく光る瞬間みたいなものが感じられダメだなぁー。って思える人の弱さや悲しみにも惹かれるものがありました。 自分の日常の中でも、理解不能な生き方や家族なのにわかりあえない、一方的に理不尽な立場に追いやられているとか、人に打ち明けると自分が誤解されそうなので心の中に留めている事を俯瞰で見れたような気になれた本で、出会えて良かった。と思えました。
はあ〜また寺地はるなさんの本で救われた。正しいかどうかわからなくてもいい、このままでいい。寺地はるなさんの本を読むと自己肯定感が守られる感じがする、安心する。複雑に考えすぎずシンプルに生きようと思える。やっぱり大好きだ〜〜寺地はるなさんの本
なんだか心地良かったです。 メンタル激落ちの時に読んでいたから、その時の状態にマッチしたのかもしれません。 重くなくて軽くなくて、押し付けがましくないけどかといって離れていってしまうわけでもなく。 今の自分のとっては心地よい距離感だったから、少し心が軽くなりました。 いいなー…って思った。 物語...続きを読むの紡ぎ方も、山吹の感じも、頼と山吹の関係も。 なんか良かった。 印象的だったところ。 「このお話の主人公であるおじさんは、僕の祖父です。父でもあり、もしかしたら、母でもあるのかもしれません。僕を含め、現実には存在しないなにか、を心の拠りどころとして生きている人たちです。 物語を読む、という行為にも、そういう要素はあります。物語というのは、言ってしまえば現実におこったことではない。嘘、です。 それでも物語には、それを書いた人の思いや、願いが、たくさんつまっています。 物語のかたちをとって伝えようとした思いや願いは、ぜったいに嘘でも架空でもなく、そこにあります。 現実にはないなにかを心の拠りどころとして生きることは、むなしいことでしょうか。でも現実にはなくても、心の中には確かに「ある」、それは「確かにそこにある」ということなのです。生きるために、生きていくために、必要だったから、そこにあった。 僕はこれからも現実に「ない」ものを守りながら必死に生きます。現実に「ある」大切なもの、家族や、周囲の人たちと同じくらい、大切に守っていく。」 ここに持ってくるまでの、全てのストーリー。 母親のこととか、山吹の小学生時代とか、紅の反抗期のこととか、色々色々。 全部ここに集約できるんじゃないか。逆にここにくるまでに良くストーリーが自然と膨らみ、まとまりないように見せて、このまとまりにおさめられるとは。 今まで読んだ寺地はるなさんの作品の傾向とちょっと毛色が違う感じがしたのですが、今までのとは別格で好きかもしれません。 これは特別な気がします。
まだ途中なんだけど、 感想書きたくなっちゃうくらい良い。 しんどい時、特に自分のことがなんかすごい嫌になっちゃう時に読みたい。とにかく何もかもから逃げ出したい時に読みたい。 _ 読み終わった。よくも悪くも、私の琴線に触れる本だった。この本読んでるからしんどくなるのかも、、、?って疑いたくなるくら...続きを読むい。 たまに泣きながら読んだ。 何も解決しないし、みんな色んな嘘をつく。 正しいだけじゃ他者に届かないってあとがきに彩瀬まるさんが書かれててぞくっとした。
ある家族の祖父祖母父母姉弟それぞれの立場での感情を極々自然に流れるような文章でまとめ上げている 起伏はないが、そこが逆にリアルで共感させられる部分が多かった
嘘をつくしかなかった人に翻弄されて、嘘に付き合うしかなかった子という図式がとても寂しいなと思った けれど、最後の一文で泣かされそうになった 「頼が笑うと、山吹はいつだってうれしい。」
映画化されて来年上映されるとのこと。 こうなると気になります。 と言うことで手に取った作品です。 家族の話でした。 それも少し暗い影のある家族。 家の中で一番年下の人が死に、家族経営していた店も傾きかけている。 そして、皆が現実から逃げたいと思っていて、それぞれが苦しみもがいていた。 決して明る...続きを読むい内容の物語ではないけれど、深刻にならずに読めました。 そして、崩れてバラバラになりそうな家族が持ち堪えて一歩前に進めたのは、読んでいてこちらも安心して心が温かくなりました。 作品名の「架空の犬と嘘をつく猫」 どういうことだろうと疑問に思っていましたが、作品を読み進めていくとわかりました。 ちょっぴり切なくて、「チリッ」と心が痛む気がする作品名でした。
羽猫家はとても不思議な家族である。 祖父は夢見がちでとても自由に生きている。 祖母は適当な嘘をつくようではあるが、観察力はいちばんあって人を見抜く。 父は浮気ばかりしている。 母は心がこの世に留まっていない。 2人の子どもの紅と山吹は、いつも誰かがいない家で成長していく。 父と母のすれ違いは、紅...続きを読むと山吹のあとに生まれた青磁が4歳で亡くなってからだ。 現実を見るように言う紅と優しい嘘をつく山吹。 そんな我が子のことをわかっているのに愛情を向けない父や母。 残酷でありながらも悲惨さを感じないのは何故なのかと。 普通ではない家族のようで、だけど落ちていくほどではない…表現し難い家族である。 大人になってやっと家族だと思えたところで終わる。遊園地がよかった。
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架空の犬と嘘をつく猫
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