架空の犬と嘘をつく猫

架空の犬と嘘をつく猫

726円 (税込)

3pt

空想の世界に生きる母、愛人の元に逃げる父、その全てに反発する姉、そして思い付きで動く適当な祖父と比較的まともな祖母。そんな家の長男として生まれた山吹は、幼い頃から皆に合わせて成長してきた。だけど大人になり彼らの《嘘》がほどかれたとき、本当の家族の姿が見えてきて――?
これは破綻した嘘をつき続けた家族の、とある素敵な物語!

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架空の犬と嘘をつく猫 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    青磁を失ったことは同情するけど、あからさまに兄弟に優劣を付け紅と山吹と向き合わない母に対しては憤りを感じたな。 だからこそ、山吹のエッセイに気持ちがいっぱいになった。 共感したり、納得したり、グサッときたりする台詞や表現が多く、何度も読み返したい作品。あと、九州弁がとても良い。

    0
    2025年10月28日

    Posted by ブクログ

    自分勝手で嘘つき、まともな大人が一人もいない!破綻寸前な羽猫家。長男山吹も嘘をつき、空想することで現実から逃げていた。

    大人たちの身勝手の皺寄せが、子供たちの自立を急かしているようで切ない。都合のいい救いはない、それが現実。でも、この話が自分の存在を肯定してくれた気がして温かな気持ちになれた。祖母

    0
    2025年10月15日

    Posted by ブクログ

    ペットが出てくる本を読みたいと思い手に取りました。
    犬を飼っている妄想をする男の子が主人公で羽猫家の1998年から2018年までの物語でした。

    冴えない男の子。山吹を中心に、問題を抱えた家族の話。常にイライラしている姉 紅。空想の世界に生きる母、愛人の元に逃げる父、思いつきで動く適当な祖父。比較的

    0
    2025年09月17日

    Posted by ブクログ

    はあ〜また寺地はるなさんの本で救われた。正しいかどうかわからなくてもいい、このままでいい。寺地はるなさんの本を読むと自己肯定感が守られる感じがする、安心する。複雑に考えすぎずシンプルに生きようと思える。やっぱり大好きだ〜〜寺地はるなさんの本

    0
    2025年08月25日

    Posted by ブクログ

    なんだか心地良かったです。
    メンタル激落ちの時に読んでいたから、その時の状態にマッチしたのかもしれません。

    重くなくて軽くなくて、押し付けがましくないけどかといって離れていってしまうわけでもなく。
    今の自分のとっては心地よい距離感だったから、少し心が軽くなりました。

    いいなー…って思った。
    物語

    0
    2024年10月16日

    Posted by ブクログ

    まだ途中なんだけど、
    感想書きたくなっちゃうくらい良い。
    しんどい時、特に自分のことがなんかすごい嫌になっちゃう時に読みたい。とにかく何もかもから逃げ出したい時に読みたい。

    _

    読み終わった。よくも悪くも、私の琴線に触れる本だった。この本読んでるからしんどくなるのかも、、、?って疑いたくなるくら

    0
    2024年09月04日

    Posted by ブクログ

    ある家族の祖父祖母父母姉弟それぞれの立場での感情を極々自然に流れるような文章でまとめ上げている
    起伏はないが、そこが逆にリアルで共感させられる部分が多かった

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    嘘をつくしかなかった人に翻弄されて、嘘に付き合うしかなかった子という図式がとても寂しいなと思った

    けれど、最後の一文で泣かされそうになった

    「頼が笑うと、山吹はいつだってうれしい。」

    0
    2025年10月20日

    Posted by ブクログ

    映画化されて来年上映されるとのこと。
    こうなると気になります。
    と言うことで手に取った作品です。

    家族の話でした。
    それも少し暗い影のある家族。
    家の中で一番年下の人が死に、家族経営していた店も傾きかけている。
    そして、皆が現実から逃げたいと思っていて、それぞれが苦しみもがいていた。

    決して明る

    0
    2025年10月18日

    Posted by ブクログ

    羽猫家はとても不思議な家族である。

    祖父は夢見がちでとても自由に生きている。
    祖母は適当な嘘をつくようではあるが、観察力はいちばんあって人を見抜く。
    父は浮気ばかりしている。
    母は心がこの世に留まっていない。
    2人の子どもの紅と山吹は、いつも誰かがいない家で成長していく。

    父と母のすれ違いは、紅

    0
    2025年08月03日

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