いつか月夜

いつか月夜

1,760円 (税込)

8pt

「寺地さんの作品の中で、一番好きです」原田ひ香さん
ぼくたちは、夜を歩く。眠れない夜に。不安な夜に。静かで、藍色で、心細い。でも歩かずにはいられない。そんな夜に。


「一緒に歩かない?」
会社員の實成は、父を亡くした後、得体のしれない不安(「モヤヤン」と呼んでいる)にとり憑かれるようになった。特に夜に来るそいつを遠ざけるため、とにかくなにも考えずに、ひたすら夜道を歩く。そんなある日、会社の同僚・塩田さんが女性を連れて歩いているのに出くわした。中学生くらいみえるその連れの女性は、塩田さんの娘ではないという……。やがて、何故か増えてくる「深夜の散歩」メンバー。元カノ・伊吹さん、伊吹さんの住むマンションの管理人・松江さん。皆、それぞれ日常に問題を抱えながら、譲れないもののため、歩き続ける。いつも月夜、ではないけれど。

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いつか月夜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    モヤヤン。得体の知れない不安。どんどん増える深夜の散歩メンバー。気になることがあっても深く追求せず、相手の言葉を否定しない主人公の性格は素敵だと思ったし、見習いたい。世代もバラバラだが、こうやってなんでもない会話をしながらの散歩、いいな。

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    夜に読むと良い作品。しんみりじんわり心を温めてくれる作品だった。
    主人公實成の性格がとても好き。深慮深く相手が求めていることを自然にやってしまえるし、人との距離の取り方がとてもうまい。そして何より誰のことも否定せず肯定する。好きだなー。私もそういう人間になりたい。
    悩んでいる時ってただ話を聞いてくれ

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの寺地はるなの小説。登場する人物も等身大のどこにでもいそうな人たちで、いろんなことを抱えて他人を思いやりながら生きている。相手から求められることと、自分が与えられることのギャップに思い悩みながらも、自分自身であることをやめられない悩ましさ。煮詰まった関係に嫌気が差して、離れたいと望みながらも

    0
    2025年10月21日

    Posted by ブクログ

    不思議な話だった
    タイトルの通り眠れない夜に読むとホッとするようなそんな小説だと感じた
    冬至は色々なことに気づきひっかかる
    そして深いことを考えてる
    なんだかじわじわと心をあっためてくれる作品でした

    夜のウォーキングもう少し涼しくなったら私もやってみようかな

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

    實成は、無関心なようで周りの人のことを考えた行動ができ、とても優しい人でいいなと思った。
    いろんな人と関わったり離れたりすることで、自分自身で問題を解決していく、やっぱり人との関わりって大事だと思った。
    すごく心に染みて、今読んでよかった。
    塩田さん、とても素敵な人でした。

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    静かに、淡々と、夜のように進んでいく物語。「どこにも移動せずに旅をする人もいる」ってすごく良いなと思った。善く生きようとする實成の性格や考え方も良い。無関心なようで、たくさんたくさん考えてる。外に出すわけではないから一緒にいても気づけないかもしれないけど、私はすごく好きだなと思った。
    夜の時間って、

    0
    2025年08月23日

    Posted by ブクログ

    淡々と過ぎていくようで実はまったく淡々としていない日々。誰かと近づいたり、離れたり。そんな小さな揺れを繰り返しながら、人は生きているのだと感じた。

    劇的な出来事があるわけではないけれど、登場人物たちがグラデーションのように少しずつ変化していく様子がリアル。
    まるで散歩の帰り道、気づけば自然に家に着

    0
    2025年07月19日

    Posted by ブクログ

    職場図書室の新刊入荷のところにあったんだったかな。
    まず「月」と入っていると手に取りたくなる。

    帯には
    父を亡くした後に得体の知れない不安(モヤヤン)にとり憑かれるようになった實成は、夜やってくるそれを遠ざるように、夜道を歩くようになる。
    そのうち、その散歩?仲間?が増えていく。
    というようなこと

    0
    2025年07月05日

    Posted by ブクログ

    生きづらい
    家族 職場でも
    主人公は父から言われた
    善く生きるを忘れずにいる
    皆んなの明日が良くなればいいと思う
    一気に読みました
    次に読むのは
    九月姫とウグイスです

    0
    2025年12月04日

    Posted by ブクログ

    みんなみんな1人で、でも繋がっている。
    寺地はるな先生が紡ぐ夜は、
    ほんのりあたたかくて心地いい。
    夜っていいな、1人じゃないっていいな…
    じんわり染み入る、ひととひととの物語。

    實成冬至には、父が亡くなってから「モヤヤン」という何かにつきまとわれている。そいつから逃げるように、實成は夜を歩く。そ

    0
    2025年09月24日

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