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僕の祖父には、秘密があった。
終戦後と現在、ふたつの時代を「カレー」がつなぐ
絶品“からうま”長編小説
ゴミ屋敷のような家で祖父・義景と暮らすことになった孫息子・桐矢。カレーを囲む時間だけは打ち解ける祖父が、半世紀の間、抱えてきた秘密とは――ラスト、心の底から感動が広がる傑作の誕生です。
【感動の声、続々!】
「ひとの持つどうしようもなさ、そこから生まれる愛おしさ。味わい深く余韻ある作品」――町田そのこさん
「あの時代を生きてきた祖父と、この時代を生きているぼく。どうしようもない噛み合わなさと、どう向き合うか。いま必要なテーマをじっくり煮込んだこれぞテラチ風味の極うま長篇」――瀧井朝世さん
カバー撮影/山本まりこ
Posted by ブクログ 2024年04月19日
表紙がかわいいしエモ〜〜、と思って読んでみた。
義景とその娘たちの関係性は、ちょっとだけ、父と私に似ている。義景たちから激しさと勢いを抜いた感じ?笑
中学には入ったあたりから、父とはあまり話さなくなった。
そして18〜20歳くらいの頃、父の思いを考えず、自分の正しさで測って父を責めたことが何度かあ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月31日
家族からの推薦で一気読み!とても良い作品でした。
ドラマ「不適切にもほどがある」にも通じる内容。もっと世代間ギャップは大きいか。
本当にむかつくな~この老人・・・という具合から、最後はなんだかほろっとします。いろいろな人生のエピソードを抱えて、年齢を重ねてきたんだなあ~なんて。
作者のひとつひ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月07日
僕(桐矢)が主人公の現代と、おれ(祖父)が主人公の過去の話が、ちょうど良い長さでテンポよく切り替わっていく。
終戦後から祖父が生きてきた時代の話が重々しいが、現代と行き来することで、重々しさが緩和される。
現代の話がどんな展開になるのか、過去の話もどんな展開になるのか、一冊で二度美味しく楽しめた。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月08日
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1.感想
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「なぜ、人は広げようとするのか」という投げかけからはじまりまり、主人公の桐矢の考えに共感を感じながら、物語にスッと入ることができました。そして、現実的な物語に、深く入り込むことができました。私は、とても好きな作品でした。
この物...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月06日
実直だが言葉が足りず頑固な祖父と内気で神経質ゆえ押しが足りない孫息子の交流を描くヒューマンドラマ。
本編4章と終章からなり、孫・桐矢の視点で物語が進行するが、祖父・義景の回想が適宜挿まれる。
* * * * *
戦後の復興期から高度経済成長期を懸命に生き抜いた祖父・小山田義景。...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月10日
どうしても今夜はレトルトカレーを食べなくちゃ!と思ってしまった素敵な作品でした。
83歳になる頑固一徹な偏屈な祖父義景と、取り柄は無いチキンだけどキチンと流されない自分らしさを持っている25歳になる孫桐矢の相容れない2人が半ば強制的に同居することになるクダリから始まります。
ユーモラスなイントロ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月10日
桐矢がほんっまに良い子で、物語の中にどっぷりとはまりこんでしまった。
現在と過去が交差するのに、違和感もなく、過去を知れば知るほど、祖父が好きになる。
それに対して私は桐子が苦手やった。好きにはなれんなぁ。色んな生き方があって然るべきやけども、小さい子供3人をもつ人の人生なんやろかと思ってしまった。...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月09日
ひょんなことから母方の祖父と同居することになり異世代交流が始まった。孫とは60年の隔たりがあるわけでもはや異民族。
女系家族の中で育った孫の桐矢は潔癖症の平和主義者。領土を広げようとか相手を意のままにしようとかそんな野望は微塵も持たないタイプ。
祖父の義景は終戦の貧しい環境を乗り越えて逞しく生きて...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月07日
不適切な発言だらけで、娘や孫たちからも嫌われている祖父の義景。彼と同居することになった孫の桐矢。2人のことが交互に語られていく物語。
随所に出てくるカレーがとてもおいしそうだった。キャベツとツナのカレーは食べてみたいと思った。
内容は、これからも考えていくことが、たくさん書かれていた。
その時...続きを読む
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