作品一覧

  • 予備校のいちばん長い日
    4.2
    1巻957円 (税込)
    東大からの挑戦状!?伝説の入試問題に挑め! 1998年・3月。東京大学理科一類の後期日程試験に、過去に類を見ない数学の奇問が出題された。 中堅予備校「七徳塾」の数学講師・言問さくらは、解答速報を出すべく早速この奇問に挑むも、まったく解けない。しかも信じられないことに、他の大手予備校も解答を作成できずにいるという。 さくらはこの問題が受験史に残る超難問であると確信し、大手予備校を出し抜き、どこよりも早く解答速報を出してみせると決意するのだが――。 立ちはだかるは、東大が出題した伝説の入試問題。いまだ語り継がれる実在した受験史上最悪の超難問に挑む、本格数学小説!

ユーザーレビュー

  • 予備校のいちばん長い日

    Posted by ブクログ

    だった一問の問題を一冊通して解説しているような話。回答に行き着くまでの、数学講師、他教科講師、他予備校、出版社までもの人間の関わりが面白くて一気読みしました。

    主人公の、周りからの偏見や一般論で諭してくる大人たちを反面教師として、自分の想いを突き通していく、読んで清々しい気持ちになれる一冊でした。

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    2023年01月02日
  • 予備校のいちばん長い日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     これは星10個くらいあげたい作品だ。熱いぜ数学!

     数学好きには有名な問題がある。1998年の東大後期日程数学の第3問として出題されたその問題は、今なお受験数学史上最難問として名高い。当時、大手予備校の数学講師たちにも解けず、解答速報が出せなかったという逸話も残っている。

     本作は、小規模予備校の数学講師・言問(こととい)さくらが、実際の超難問に挑むという物語だ。時代は1998年3月。経営者は東大コースの廃止を打ち出した。一縷の望みに賭けて、大手予備校に先んじて解答を出したという実績を作らねば。

     まず、作者の向井湘吾さん、企画・監修の西澤あおいさん、刊行した小学館に拍手喝采を送りたい

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    2022年07月01日
  • 予備校のいちばん長い日

    Posted by ブクログ

    全ての「元受験生」に薦めたい!!いやー、興奮した!!!数学の問題が主軸にあるから小難しく見えるけれど、好きなことを突き詰める人の魅力とか、人間模様の描かれ方が面白い。

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    2022年06月25日
  • 予備校のいちばん長い日

    Posted by ブクログ

     大学入試問題(数学)に、「受験数学史上No.1の超難問」と言われる問題(1998年東京大学後期日程試験)があることに興味を持ち読みました。
     当然、問題と解答に至るプロセスが記されています。理解できるはずもないので、その点は読み飛ばしたりしながら、プライドをかけた予備校講師の取り組みに「凄いなぁ~」としか出てこない感想を持ちました。

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    2022年06月13日
  • 予備校のいちばん長い日

    Posted by ブクログ

    自分は完全に文系人間なので、問題については全く理解できなかったし、今後も縁のないものであることは確実ではあるが

    登場人物同士の関わりや、解答に辿り着くまでのプロセスが面白くてわくわくドキドキしながら読んだ。


    時々理系の頭脳が欲しいな、と無性に思う時がある。

    例えば、ノーベル賞(化学とか物理学とか)のシーズンになると、候補者の研究内容について、思いつくことはなくても説明されたらしっかり理解できて《すごい》《さすが》以外の感想を持ちたいとか。

    たとえ《なるほど〜》でも。

    今回も理系の頭脳が欲しくなった。マジで。

    0
    2024年04月18日

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