西澤あおいのレビュー一覧
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だった一問の問題を一冊通して解説しているような話。回答に行き着くまでの、数学講師、他教科講師、他予備校、出版社までもの人間の関わりが面白くて一気読みしました。
主人公の、周りからの偏見や一般論で諭してくる大人たちを反面教師として、自分の想いを突き通していく、読んで清々しい気持ちになれる一冊でした。Posted by ブクログ -
これは星10個くらいあげたい作品だ。熱いぜ数学!
数学好きには有名な問題がある。1998年の東大後期日程数学の第3問として出題されたその問題は、今なお受験数学史上最難問として名高い。当時、大手予備校の数学講師たちにも解けず、解答速報が出せなかったという逸話も残っている。
本作は、小規模予備...続きを読むPosted by ブクログ -
全ての「元受験生」に薦めたい!!いやー、興奮した!!!数学の問題が主軸にあるから小難しく見えるけれど、好きなことを突き詰める人の魅力とか、人間模様の描かれ方が面白い。Posted by ブクログ
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大学入試問題(数学)に、「受験数学史上No.1の超難問」と言われる問題(1998年東京大学後期日程試験)があることに興味を持ち読みました。
当然、問題と解答に至るプロセスが記されています。理解できるはずもないので、その点は読み飛ばしたりしながら、プライドをかけた予備校講師の取り組みに「凄いなぁ~...続きを読むPosted by ブクログ -
自分は完全に文系人間なので、問題については全く理解できなかったし、今後も縁のないものであることは確実ではあるが
登場人物同士の関わりや、解答に辿り着くまでのプロセスが面白くてわくわくドキドキしながら読んだ。
時々理系の頭脳が欲しいな、と無性に思う時がある。
例えば、ノーベル賞(化学とか物理学...続きを読むPosted by ブクログ -
1998年に実際に東大後期試験で出題された数学の難問にまつわるフィクションです。弱小予備校と大手予備校が解答速報の速さを競う物語になっています。そういった物語部分も面白いですが、解答に至る過程がすごい面白い。導かれる解答はともすれば単純とも思えるんですが、問題文から解答に至る過程はとても複雑。
やっ...続きを読むPosted by ブクログ -
東大入試試験の中の数学のたった一問(実際にあったと言う)を解くことを中心に、ストーリーにも大きなひねり等は無いのだけど、一気に読んでしまった。
こういうシンプルでスッキリするストーリー、嫌いじゃないなあ。
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面白かった。数学の基礎すら投げ出した文系人間だが、物語としても楽しめた。もはや等式のルールや考え方も忘れたままなので、数式の説明はちんぷんかんぷんで理解するにはまだまだ時間がかかるが、こんな小説を中学生頃に読んでいたら、もう少し数学に熱心になれたんじゃないかと思う。中学算数の証明問題は好きだったから...続きを読むPosted by ブクログ