■ Before(本の選定理由)
何だか話題作らしい。劇作家が描いた初小説。
著者自らが朗読するオーディオブックがあったので聴いてみよう。
■ 気づき
初めから終わりまで、胸を締め付けるような苦しさが降り注ぐ。ちょっとこの小説は凄まじい。芥川賞の「コンビニ人間」や「推し、燃ゆ」の同じジャンルと思う
...続きを読むが、生きづらさは5倍増し。他者との関わり故に増幅される「不安」が大き過ぎる。これは読んでるだけでツラい、、
共依存と言うのだろうか。「どうしてこんな事も分かってくれないの?なんで?」という感情が登場人物全員で爆発している。
■ Todo
卑怯な大人(スーパーの店長)の描写「自分で決めた自分の誠実を守りきれず、でも守れなかったことを認めないために、これは反則ではない、と自分を納得させるための誠実もどきで自分を覆い始める」
自分だって他人事では無い。自分の弱いところは自分が一番よく分かっていて、だからこそツラい、少しだけでも他の人に分かってほしい。
エゴでは片付けられない感情に向き合って生きていこう。