根本宗子のレビュー一覧

  • もっと超越した所へ。
    そんな男いるいると思えるクズ4人。女子の気持ちがわかりすぎて、イライラしながら一気に読める。ページが真っ黒になった後の仕掛けも面白い。が、真っ黒前の結末のほうが好き。
  • 今、出来る、精一杯。
    ■ Before(本の選定理由)
    何だか話題作らしい。劇作家が描いた初小説。
    著者自らが朗読するオーディオブックがあったので聴いてみよう。

    ■ 気づき
    初めから終わりまで、胸を締め付けるような苦しさが降り注ぐ。ちょっとこの小説は凄まじい。芥川賞の「コンビニ人間」や「推し、燃ゆ」の同じジャンルと思う...続きを読む
  • もっと超越した所へ。
    完璧な人はいない。男の子のダメなところを包み込む寛容さ。それでも好きな人といたいと思うのが、どういう思考で考えたのかが伝わる内容だった。
  • もっと超越した所へ。
    心の中がわかると、
    どんな男の人も魅力的に見えてしまう。
    もっと先が知りたくなる。
    私も超越しちゃう!

    私はたくさん炊いて冷凍します。
  • 今、出来る、精一杯。
    これが素直に刺さるような年齢ではなくなって久しいですが、この人数をこのページ数でまとめあげる手腕には舌を巻くしかないなと素直に思いました
  • もっと超越した所へ。
    面白かった〜〜
    映画の俳優軍を知っているので自然と文字がその人たちの声で入ってきたけど、読めば読むほど合ってるなぁという印象。

    最後の黒いページの演出も面白かった。
    普通だったら変えられないエンディングも彼女たちには変えられる。

    ダメな男たちも変えられるかもしれない
    変わってくれるかもしれない、...続きを読む
  • もっと超越した所へ。
    ぐちゃぐちゃした感情を言葉で人物に語らせる。彼女らは彼らはこんな思考回路でこんなことを考えている。どうしようもない感情がどうしようもなく言語化されていて、心を鷲掴みされるような苦しさがある。どうしようもない彼らにはもちろん救いがないのだけれど、それを愛そうとする彼女らもどうしようもない。このどうしよ...続きを読む
  • 今、出来る、精一杯。
    先日、著者演出の演劇を観ていたく感激した。すごい量のセリフとテンポで、人物の内面や個性をこのように表現できるのだとびっくりした。「今、出来る、精一杯。」も12人の登場人物の気持ちや状況が詳細に表現されていて、根本宗子の人を見る力と表現力はさすがだと思った。Audibleで耳読したのだが、ご本人が朗読...続きを読む
  • 今、出来る、精一杯。
    激情型というか、感情の起伏の激しい人達ばかりだったから、やっぱり少し疲れた。

    群像劇は好きだけど、もう少し落ち着きがある方が好きだな

    あと、人の行動が突発的なことが多くて、例えば利根川さんが急にスーパーの売り物のワイン飲み始めたのとか、そういう行動原理のわからないストーリーを進めるための行動、が...続きを読む
  • 今、出来る、精一杯。
    タイトルから想像していたのとはちょっと違いましたが、
    重い内容を軽快に転がしていく筆致でどんどん読み進めてしまいました。
    登場人物の誰にも共感できないと思うけど、
    実は自分にもそういうところがあるかも、
    と認めざるを得ないところもあって、
    肌がヒリヒリする読後感でした。
  • 今、出来る、精一杯。
    劇作家として知られる著者にとって初となる書き下ろし小説。自身の主宰する劇団の舞台が原案らしい。何かが欠落しながら、それでも精一杯生きる人々の姿を群像劇スタイルで視点を入れ替えながら書いていく。いわゆるダメ人間や社会不適合者と呼ばれるようなキャラクターが次々に登場して(特に後半は)結構キツい展開も。ほ...続きを読む
  • 今、出来る、精一杯。
    人気劇作家の初小説。
    だいぶヒドイ出来だ。。。一人称でころころ人物が変わるのだが、描き方に変化をつけないため非常にわかりづらい。演劇ならばする必要がないことなのだろうが、小説ならば致命的。

    あと、口の悪い登場人物の暴言。あまりにリアリティがない。これも演劇ならばそこまで気にするところではないのだろ...続きを読む
  • 今、出来る、精一杯。
    劇作家さんの作品というだけあって、登場人物が個性的でテンポも良い。
    これだけ登場人物全員弱いなら最後もう少し救ってほしかった…