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Posted by ブクログ
穏やかであたたかくて、ありのままの貴方でいいんだよって包み込んで優しく背中を押してくれるような作品。デトックス効果すごい。
なにか壮大な出来事が起きる訳ではないけれど、読み終わった頃にはなんだか自分の悩みや生きづらさが良い意味でちっぽけなものに思えてくる。テーマである月は、物理的にも時間的にもスケールの大きな世界にいながら、どこかいつも静かに私たちのすぐ傍に寄り添ってくれているように感じる存在。その二面性が、ほっと息をつけるような安心感と同時に前向きな気持ちにさせてくれるのかもしれない。
この本に出てくる5人、この本を読んだ何万人、そして私、この地球の80億の中ではありきたりでちっぽけな存在と人生なのかもしれないけど、一人一人の人生に素敵なことも辛いこともたくさんあって、その連続の中で懸命に生きているのはまるで、月が満ち、欠け、そしてまた満ちていくよう。
このお話が登場人物達の人生のほんの一部なように、私の人生もこれから続いていくし色んな経験をしていくだろうけど、少し心に余裕がなくなったり自分を大切にできないなって感じる時に、暖かい部屋で暖かい飲み物を飲んで、一息つきながら読み返したいな。
見えなくても存在する新月
美しいブルーと白の切り絵と猫のシルエットの表紙が一目見た時から印象に残って読んでみたくなりました。「月の立つ」とはどういう意味だろう?と思っていたのですが、読んでみてなるほど…と納得しました。
自分の生き方や周りの人との関係性、距離のとり方を見直すタイミングを、月が見えなくなる新月になぞらえてまた新しく掴んでいくお話し。各話ごとに主人公は異なるけど、みんなそれぞれどこかで繋がっている。まるで竹林の竹が地下の根っこでは繋がっいるように。
近くにいる人ほど本当の気持ちに気づきにくくなっているのかもしれないですね。勝手な思い込みで人を評価してしまう罠に私もはまりやすいので、主人公たちを見ながら正される思いがしました。気持ちが和らいで角がとれていくみたいな癒しを感じました。
月を見上げるのがますます楽しみになってきそうです。
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