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『木曜日にはココアを』で第1回宮崎本大賞を受賞し、『お探し物は図書室まで』で本屋大賞にノミネートされた人気作家・青山美智子氏の最新文庫です。主婦向け雑誌の編集部で働く早坂瞬は、取材で訪れた鎌倉で、ふしぎな案内所「鎌倉うずまき案内所」に迷いこんでしまう。そこには双子のおじいさんとなぜかアンモナイトがいて……。YouTuberを目指す息子を改心させたい母親。結婚に悩む女性司書。クラスで孤立したくない中学生。気づけば40歳を過ぎてしまった売れない劇団の脚本家。ひっそりと暮らす古書店の店主。平成の始まりから終わりまでの30年を舞台に、6人の悩める人々を通して語られる、心がほぐれる6つのやさしい物語。最後まで読むと、必ず最初に戻りたくなります。
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Posted by ブクログ
「こんなに恵まれていたのに、すぐ近くに宝物がたくさんあったのに、すべて無駄にしていたのは僕自身だ」 1章で心に残った言葉。自分のやりたい事をしたくなったり、現状に不満を抱くと転職など環境を変える事に意識がいきがちだが、環境を変えずに近くの宝物に気付いて今の環境で頑張る——これも一つの素敵な選択肢だと気付かされた。
2章は高校生の息子を持つ母の話で。同じ母として寄り添い方を間違ってはいけないと考えさせられる内容だった。
3章では結婚する前の悩みに共感したり、4章では「中学生の時って確かにこんな感じだったな。同調圧力みたいなのを感じてたな」と懐かしく感じて大人になってからの方が気持ちがだいぶ楽になってきたことに気付いたりと今回も共感や発見が多い内容でした。
最後に年表がついてて登場人物の繋がりに感動!
次は最後の章から読んでも面白いかも!と思いました!
Posted by ブクログ
鎌倉で「はぐれた」人が案内所に行き着き、人生を見つめ直す連作短編集
各話は平成という時代を6年ずつ遡って展開していく
それが物語にいい効果を齎していると思うけど、過去からの順番でもそれはそれで成り立つし、その方が人と人の繋がりを知る喜びもあるかもしれない
最後まで読むと、また最初から読みたくなるというキャッチコピーではあるけど、逆もいいと思う
心に残った文章
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親は、子どもたちのことを何も決められないんだ。ただ見守ることしか。私が、私たちが、決めることを許されたものがあるとしたらたったひとつ、名前ぐらいだ。
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この歳になって娘たちがある程度育つと、この感覚はよくわかる
確かに私の影響を受けた部分はあるだろうけど、結局は娘達自身で決めてきた事で構成されるし、それは今後も変わらないんだよね
親としては子の幸せを願うくらいしかない
そして、一番衝撃的だったセリフ
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「あなたに向けて書いたんです」
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私にも、「これは私向けの小説だ!」と思う作品は何作かある
私だけと思うほど傲慢ではないけど、私みたいな人向けという意味でね
作家さんにこんな事言われたらめちゃくちゃ嬉しいだろうなぁ
多分、青山美智子さんも読者一人ひとりに「あなたに向けて書いている」気がする
「お探しものは図書室まで」にしたって、読んだ人はそう思ったという事が大事と言ってたし
読者がどう解釈したかは読者のものというメッセージ性を感じる
私が読んだ青山美智子作品の中で、様々な登場人物の関係が繋がってる数が一番多い気がする
青山さんの作品は連作短編ではなく、実は長編というのが一番感じられると思う
巻末に登場人物達と平成の年表が載っているので、関係性を把握するのに便利
各話を通して登場する二人
SF作家として賞を穫る黒祖ロイド(クロソロイド)
大御所女優になる紅珊瑚(くれないさんご)
黒祖ロイドの仕掛けにはやられた
流石は青山さんと言った感じ
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古ぼけた時計屋の地下にある「鎌倉うずまき案内所」。
旋階段を下りた先には、双子のおじいさんとなぜかアンモナイトが待っていて……。
「はぐれましたか」
会社を辞めたい20代男子。ユーチューバーを目指す息子を改心させたい母親。
結婚に悩む女性司書。クラスで孤立したくない中学生。
いつしか40歳を過ぎてしまった売れない劇団の脚本家。ひっそりと暮らす古書店の店主。
平成時代を6年ごとにさかのぼりながら、6人の悩める人びとが「気づくこと」でやさしく強くなっていく――。
うずまきが巻き起こす、ほんの少しの奇跡の物語。
読み終えたあと、必ず最初に戻りたくなります。
何度も読み返したくなる本
読みやすく、ほっこり温かい気持ちになるストーリーです。
作品内容に記載がある通り、最後まで読んだ後、最初に戻って何度も読み返してしまいました。
Posted by ブクログ
短編の連作でつながりがあってとても面白かった。
すべてにおいて「うずまき」がモチーフになっていて、うずまきの螺旋階段を降りていくように、6年ごとに時間がさかのぼっていく構成が面白い。逆だったらわかりやすいけど、さかのぼることで、あれ?これってあの人の若い時?となってきて、何度もページをめくってしまいました。最後の年表がありがたい。
案内所の双子のおじいさんとアンモナイトがシュールでいいのよ~。「はぐれましたか?」「ナイスうずまき!」
そうね、人生で少しはぐれてしまった人が気づきを得てまた歩き出せるような、それぞれの話が心温まってすごく良かったです。
読み終わってから気が付いたけど、青山美智子さんは『お探し物は図書室まで』の作者の人なのね。これは私の好みだわ~
ただ一点だけわからなかったのが黒祖ロイドの正体。男の人だよね?女の子じゃなかったっけ…?何か見落としているのかな…
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