【感想・ネタバレ】鎌倉うずまき案内所のレビュー

あらすじ

『木曜日にはココアを』で第1回宮崎本大賞を受賞し、『お探し物は図書室まで』で本屋大賞にノミネートされた人気作家・青山美智子氏の最新文庫です。主婦向け雑誌の編集部で働く早坂瞬は、取材で訪れた鎌倉で、ふしぎな案内所「鎌倉うずまき案内所」に迷いこんでしまう。そこには双子のおじいさんとなぜかアンモナイトがいて……。YouTuberを目指す息子を改心させたい母親。結婚に悩む女性司書。クラスで孤立したくない中学生。気づけば40歳を過ぎてしまった売れない劇団の脚本家。ひっそりと暮らす古書店の店主。平成の始まりから終わりまでの30年を舞台に、6人の悩める人々を通して語られる、心がほぐれる6つのやさしい物語。最後まで読むと、必ず最初に戻りたくなります。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

青山さんの本は、どれもすごく好き。今回も、それぞれに繋がりがあって…なんだか自分に言われているような…そんな感覚になった。

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2025年11月27日

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面白かった。巻末にあるように時系列に並べていくと分かりやすい。そのまま読んでいくと年齢から推測してもしやあの人とあの人が知り合って、あの人はあの人と、、まさかって気づく瞬間ハッとしてあのねすごいんだよって誰かに伝えたい気持ちになる。いつも思うけどどれも繋がりがあるやさしい本なんだけど、出てくる言葉や心に響く一文がどれも新鮮で毎回ぐっとくる。ト音記号の巻良かったな。周りに合わせてるだけじゃ本当の自分を失っちゃうね。2人の友情に泣けた。
あとソフトクリームの巻で、モイラ三姉妹の神話のとこで"本当に言いたいことを書くためにフィクションが必要なんだよ。事実をそのまま書いたら受け入れてもらえないことも、空想世界みたいな設定にすると伝わるんだ。神話にこめられたメッセージは物語の奥のほうにぐるっと丸まってしまわれてるんじゃないかな"って言う会話がなんか深いなって思ってぐっと来た。まさにこの本のことだと思った。
内巻さんと外巻さんのキャラもすごい好き。ギャグセン高すぎる!笑

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2025年09月22日

Posted by ブクログ

悩める人びとがあることからはぐれると不思議と現れる鎌倉うずまき案内所。平成を舞台にしているため、出てくる言葉や出来事が懐かしかったな。

そして30年間にわたる物語なので、どの世代にもきっと刺さる自分と重なる悩みがあるのでは。自分は親として「つむじの巻」が感じる所があったな。

生きてる限り、誰でも悩むことはあるが、「ナイスうずまき」の言葉どおり、うずまき=悩むことは、螺旋のようにぐるぐると巻きながら、いろいろな人や出来事と出会うことで成長をさせてくれるんだと感じた。いっぱい悩み考えることがこれからもきっとあるけど、ナイスうずまき!精神で乗り越えていこう!

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2025年08月24日

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自分らしく生きていい。そんなメッセージをもらった。そして青山節とも呼べる人々のつながりには何度も感動させられる。みんな幸せになってほしい。

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2025年08月17日

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ネタバレ

読書が趣味です。
というと、大抵好きなジャンルと作家を聞かれる。
好きなものは何か。聞かれて初めて考える。残念ながら咄嗟に出てくるほどの頭の回転は持ち合わせておらず、特に期待されてる質問でもないだろうに、無駄に考えて時間をかけてしまい、結局焦ってベターな答えを出してしまう。
こういう時に、ベストの自分の好きなものを答えれなかった気持ちと、相手に待たせてしまった気持ちで軽く落ち込む。
だって、本は世の中にたくさんあるから、相手が好きな本を知ってるのかどうかわからないし、会話だから興味あるものを話したいし、言った本を知らない人に話を広げるほどの知識はないし、そもそも普段本を読まない人が知っている本ってなんだ??って頭で繰り広げたら時間が経ってる。(え?めんどくさい??考え過ぎ??)

だから、その時の為に答えを用意しておく対策をするようにしてる。
作家はともかく、好きなジャンルってなんだろう?ファンタジーが好きなんだけど、恋愛要素も大抵のものに入ってるし、ミステリーっぽい要素もあるなぁ、現実的なところにファンタジーみたいな要素もあるやつも好きだしなぁって考えたらどの要素も好きだし、好きなジャンルわかんないや。ってなる。もはや、小説なんて全部ファンタジーじゃない?って思ってた。

本書を読んで、たくさんの共感あった。その一つが“想像の中で創る話なんだから、考えてみたらどんな小説もみんなSFみたいなものなのかもしれない。“(p386)というフレーズ。
言って貰いたかったことを言ってもらえた。そうそう、自分もこう思ってたんだよ。嬉しいな。
そんな気持ちにたくさん出会えた。登場人物も違うのに、自分に向けて書かれたんじゃないかな。って思った。黒祖ロイド先生ありがとう。

読み進めて行くたびに、何度も振り返った。ゆっくり時間が巻き戻って行くそんな感覚を持って。どんどん登場人物が好きになって行く。人の繋がりがその人自身を変えて一部になって形成して行く。あの言葉には、そこに行き着くまでの過程があって出た言葉なんだな。とか、だんだんと登場人物の過去と未来が混じり合って、読んだ後も発見があって楽しくて、違った目線でまた読めた。
青山さんのパッケージも見るのが楽しい。この人がきっとあの登場人物だなとか。時間も螺旋も表現してるのかとかね。この一冊で考えることがたくさんある。こういうのが好みだと気づいた。

本書を読んで決まったことがある。
好きなジャンルを聞かれたら、今度からは群青劇と答えよう。ジャンルで合ってるかわからないけど。
そして、好きな作家はと聞かれたら、青山美智子さんだと答えよう。

これで有意義な時間が出来そうだ。

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2025年08月16日

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平成の始まりから終わりまでの30年を舞台に、6人の"はぐれてしまった”人々を通して語られる物語。アンモナイトの模様のように、外から内側へ時間を遡る読み方も内から外へ時系列を追う読み方も出来て面白い構成で、登場人物のその後が、違う章でさり気なく語られるので、それも読んでいて楽しい。鎌倉うずまき案内所の双子のおじいさんとアンモナイトの所長のキャラクターが可愛い。私も鎌倉に行けばここに行けるかな…「ナイスうずまきー!」って叫んで欲しい。
大学に行かずYouTuberを目指そうとする子供の将来を気にするお母さんの話が好きだった。

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2025年08月15日

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おすすめされて手に取った1冊 Part2

直近にて『猫のお告げは木の下で』を読んだ勢いのまま読み切りました。

『猫のお告げは木の下で』同様、思いもよらない言葉から登場人物達がそれぞれ自分や周囲と向き合い、変わっていくお話でした。

この作品の中で気に入った部分があって、それは悩みや困難を『ナイスうずまき』と表現する所です。

悩みや困難って自分が当事者の時はマイナスに受け取りがちだし、他人と比較して自分なんてと考えることもしばしば…。

しかし、悩みや困難って自分が良い方向に変われるチャンス『ナイスうずまき』なんだと思いました。

自分の前に鎌倉案内所は現れなくても、はぐれた時には一旦立ち止まって『ナイスうずまき』と考えることにします。

『猫のお告げは木の下で』同様、心にほわっと沁みる作品です、ぜひ読んでみて下さい。

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2025年08月14日

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青山作品を読むのは3作目。

いやー、面白かった!!!時代を遡ってていく事に「あれ、このひともしや…」と、次々伏線回収されていって、物語が繋がっていくのは圧巻だった。
理解が追いつかなくて最後に載ってる年表をみて、やっと「あれも、これも、、そうだったのか!」と理解が追いついた。
読み終わったあと、最初から読み返しちゃったよね。再読したくなるわこれは!

はぐれた人を導くうずまき。
でも実はすでに答えは自分の中や周りが持っていて、「気づくこと」ができるか、すべては自分次第なのだなと思った。

黒祖ロイドの「誰かに向けて、届くべき人に届けたくて、書かずにはいられない衝動で書いてる。その誰かが何人いるのか、いつ届くのかもわからない。ただ、読んだ人がこれは自分に向けて書かれた小説だって思ってくれたら、きっとそのとおりなんだ」
って言葉が、青山先生との思いと繋がってるのかなと思ってじーんときた。
読者としても、「自分のために書かれた」と思える本と出会えたらそんな幸せなことないよね。

黒祖ロイドがずっと男性だと思ってたから、最後、だまされたー!となった!

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2025年07月10日

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時間を遡っていく感じ。登場人物の整理には少し手こずったけれど、最後に年表があったから良かった。ちゃんと相関図を理解しながら読み直したいと思う、温かい物語でした!

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2025年06月25日

購入済み

何度も読み返したくなる本

読みやすく、ほっこり温かい気持ちになるストーリーです。
作品内容に記載がある通り、最後まで読んだ後、最初に戻って何度も読み返してしまいました。

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2021年07月08日

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逆から読みたくなる。

「はぐれましたか?」から始まる不思議な空間。
悩みも人もグルグルうずまきのように繋がっていくのかも。

平成の懐かしさも思い出す1冊。

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2025年11月17日

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[猫のお告げは樹の下で][ただいま神様当番]と似ていて主人公達が不思議な体験をして最後にほっこりできるストーリー。物語にちょくちょくでてくる売れっ子小説家はラストで見事に驚かされた!

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2025年11月07日

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人生は一直線ではなく渦巻きのような螺旋で、他の人の螺旋と重なったり離れたり、過去と同じような景色を見たり。

モヤモヤを抱えているときに読むと前向きな気持ちになれる作品。

鎌倉の情景も浮かんで素敵でした。

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2025年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

古い時計店の地下にある「鎌倉うずまき案内所」。
そこには双子のおじいさんとなぜかアンモナイトが( ・.・ )笑
平成を6年ごとにさかのぼって書かれていて、悩める人々がここへ辿り着き、訪れたあとには「気づくこと」でやさしく強くなる。

それぞれ短編なのかなと思っていたら何かしら前回のお話に出てきた人やものが登場したりしている。
、、って簡単に思ったけど2話目を読みだしたら、2話に出てきた人のその後が1話に書かれているではないか!!( ˶'ᵕ'˶)
こういうの好きだわ~!おもしろい!!!

でも2話のお母さんが息子の小さい頃を思い出して懐かしんでて、私も今こんなに「ママ、ママ」言ってくれるのってあとちょっとしかないんだよな。大事にしないとなとなんか少し切なくなった( ;꒳​; )

読み終わって最後に巻末の年表を見てあの人があの時に出会ってて!!とかとにかく色々びっくりで!!(語彙力)
平成をさかのぼってかかれているお話だけど、これは逆から読んだら更に面白く読めちゃうし二度おいしいദി ᷇ᵕ ᷆ )♡
しかし黒祖ロイド先生は最終話読むまで勝手に男性だと思ってました(•ᴗ•; )

青山美智子さんほんと読みやすい♡
早く他の作品も全部読んでみたいです(*^ᴗ^)

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2025年09月26日

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青山美智子さんの6つの短編小説。
『鎌倉うずまき案内所』に迷い込むと地下には双子のおじさん、内巻きさんと外巻きさん、そしてアンモナイトが出迎えてくれる。『はぐれましたか?』の問いに不思議と悩みを打ち明けてしまう。
あたたかくて面白くててファンタジーな世界観。
私もここに迷い込みたい。
所々に登場する黒祖ロイド、赤いプレリュード、ねっとりしたおじさんなどなど、どこか繋がっているのかと思ってはいましたが、最後の年表でびっくり!そういう事なのか〜と読み直しました。
とても面白かったです!

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2025年09月24日

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気持ちがはぐれてしまった人を助けてくれる「鎌倉うずまき案内所」
文中から
いつの世も、主婦を見ればその社会の実態がわかるよ。主婦がイエスと言わない商品は絶対に売れない。いつも頭と手を使って、細部まで熟考してるんだ。この時代で、どうすれば自分や家族が幸せに暮らせるかって。それが社会ってことだろ?

婚って、大きな1つのかき氷を、2人でつつき合うようなこと。
結婚ってゴールでもスタートでもなかったんだ。私が生涯かけて経験する、様々なプロセスの1つ。

心って、顔の真ん中にあるのかなあ。嬉しかったり感動したりすると、鼻がキューンって痛くなるじゃん。

人生ってまっすぐな道を歩いて行くんじゃなくて、螺旋階段を上っていくようなものなんだな。お互いの曲線がそっと近づいたり、重なったりするときに、人は出会うものだし、ぐるぐる回りながらあるところで、また同じような景色を見たりもするのね。もしかしたら、世界全体が螺旋なのかもしれない。歴史は繰り返されるって、きっとそういうことよ。

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2025年09月17日

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青山さんらしい連作短編。ただ、ファンタジーと過去に戻る連作に頭がぐるぐるしてくる。
最初の方は、どの人が繋がって行くのかと構えて読んでしまう。どうやら黒祖ロイドらしいと分かってきて、他にも中盤から次々と懐かしい名前に出会ってしまう。モヤモヤして読み終わって、後ろの年表で驚いてしまう。知らなさそうな人々が何度も登場している。そして6つの短編を後ろから再度年代順に読んで色々気が付く。自分の読みの浅さに愕然とする。最初から登場人物達の断片があちこちに残っていた。何か残念な気持ち。

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2025年09月16日

Posted by ブクログ

「悩みを持つ人が不思議なお店に立ち入って、そこでのことがきっかけになり、少し立ち直ったり前向きになったりすることで読者も温かい気持ちになったりする作品」って確立された1ジャンルだと思うんです。
望月麻衣、東野圭吾、「ふしぎ駄菓子屋 弁天堂」なども…

では数多ある作品の中での本作の特長は、というと、連作としてのクオリティの高さでしょうか。群像劇としての出来がよい。人と人が関わり合うことで人情って生まれるんですねぇ。だからミステリ的な「絡み合う糸が…」的なスカッとする感じというよりは、脇役も含めて皆がそれぞれの生を確と生きているというという感覚に、人の温もりを感じます。

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2025年08月18日

Posted by ブクログ

未来に向かっていく、または過去と未来が錯綜するパターンに慣れていると、「過去に向かって」いく連作短編は非常に読みにくかった。そして、非常に面白かった。「見終わったあと、何日も思い出してつららが溶けるのをまた楽しむような」面白さを感じる作品。単に章のつながりを追う、人物の年表を辿りながら伏線を回収するという、仕掛けを楽しむのではなく、章ごとのテーマもずっしりくるので読みごたえもある。自分自身を投影してしまうからか、「花丸」の茂吉さん、「ト音記号」のいちかちゃんにもっとも苦しさを感じた。

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2025年07月24日

Posted by ブクログ

鎌倉という土地の魅力とともに、登場人物たちの悩みや、恋愛、家族、仕事、夢など、様々な人生の岐路が描かれた作品です。
誰もが一度は経験するささいな迷いであり、だからこそ共感しやすいものでした。

物語全体に柔らかい雰囲気が流れています。
短編構成で同じ様なパターンで展開するため単調な感じも受けますが、心を整える様な読書体験をさせて頂いた本です。

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2025年07月04日

Posted by ブクログ

⭐︎4.0
『はぐれましたか』
今回は鎌倉うずまき案内所に登場人物が迷い込んだのち、人生の困りごとについて解決していくお話。
1989〜2019年の間でそれぞれの人物が交差し、現在から過去へ話が移っていく。
人生というのは、時代や人からの影響、環境によって自身の考え方が遷移していき、いつの間にか本当の自分を忘れてしまい、人生に行き詰まることが多々あると思う。
初心に戻ることの大切さや、昔のことを良く知っている人物を大切にしたいと思う。きっと大事なことを思い出させてくれる。
自分が自分で無くなった時に、もう一度読み返したい本書かと思った。
2001年のト音記号の巻が話の中ではグッときた。
乃木君といちかの関係性、中学生のまだ不安定な心を覗くとまだ青くて当時の気持ちが思い出されて非常に良いと思う。
2019蚊取り線香の巻で、乃木ちゃんが鎌倉を訪れた時の、中学生への目線とかも何かいいなぁと思った。

以下読書メモ
早坂の心→折江さん
この人は、流れに文句を言って立ち止まることなく、理不尽な波に抗うことなく、
そのときたどりついたところでずっと、おもしろいな、おもしろいなって言いながら、 ありったけの力で仕事してきたんだ。
→理不尽の波に抗わないって本当にすごいと思う。どんな職場でも文句しか言わない人もいる中で、こんな上司いたら尊敬します。私は多分そんな人間には完全になれないと思うが、理不尽な仕事の時ほど、考えを180度変えて見直すのは大事だと思う。


広中綾子の心
私たちが、決めることを許されたものがあるとしたらたったひとつ、名前ぐらいだ。
→本当にそうかもしれない。親として子どもにとってできることは限られている。枠に嵌めたとしても、その枠は破壊されるだろうし、破壊されたら最後、関係の修復も難しい。かといって野放しも難しい。親として子どもにできることを考えるための時間になったと思う。

ジェシカ
理解するのと同じになるのは違うことよ。別々のものを持ち寄るからいいんじゃな
い」
→違う考え方だから、反発し合う時もあるけど、欠点を補い合いともに刺激的な人生を歩むのも悪ないと思う。

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2025年06月22日

Posted by ブクログ

ちょっと厳しめの星3つ。

大好きな青山美智子さんですが、まだ2作目の作品ということもあり、若干の読みにくさを感じました。

最大のマイナスポイントは、単行本の方には巻末の年表がないこと(文庫版にはあるそうです)。この物語は時代が少しずつ戻っていく構成なので、年表がないと各章のつながりや時系列が把握しづらく、もったいなく感じました。 また、各章の「案内所」でのやり取りがほぼ同じパターンで繰り返されるため、少し説明的でくどく感じてしまったのも残念な点です。

ただ、ところどころに心に残るフレーズがあるのはさすがでした。 特に第2章「2013年 つむじの巻」と第6章「1989年 ソフトクリームの巻」はお気に入りです。 その他にも、第3章の「あなたに向けて、書いたんです」というセリフや、第4章の乃木くんの優しさなど、青山さんらしい温かさを感じる場面はとても良かったです。

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2025年11月18日

Posted by ブクログ

内巻さん、外巻さん?アンモナイト?ファンタジー?これって最後まで読めるのか、わたくし?と思いましたが笑
読み進めるうちに、巻き巻きが面白くなってきた。
最後には、フィクションから伝わる言いたいこと、いっぱい伝わりましたよ、青山さん!
今回もやはり、最後まで読んでもう一度最初から読みたくなり、そうなんだ、そうなんだと納得。

「はぐれましたか?」
って、人が悩んだり迷ったとき、
こうやって問いかけられたら、
そうかも、はぐれちゃったのかもって、
ちょっと冷静に、ちょっと前向きに考えられるのかも。迷い迷ってるうちに自分にとって大切なこと忘れちゃってないかなって。

かめのぞき色の甕見てみたいな。限界の藍色ってすてきな色なんだろうな。

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

ファンタジーだけどお話の内容は身近なもので、それぞれの主人公に感情移入できる
ト音記号の巻が読んだ後爽やかで良かったな

他の話で前に見た登場人物の背景、過去未来がわかるのが楽しい。伏線にハッとする
ちゃんと乃木ちゃんは言ってる「言うとほんとになる」って

巻き寿司の巻のクロソロイドかっこよかったな
花丸の巻もよかった…創作をするひとにとって勇気の出る話だったな
自分の感性を大事にしていきたいな

年表で答え合わせしながらその場面を振り返ってみるなど、読んだ後も何回も楽しめる

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マーちゃん「何かを残すためじゃなくて、この一瞬一瞬を生きるために、私たちは生まれてきたんだよ。生きるために生きるんだよ」

このセリフ、痺れました⚡❤

青山美智子さんの作品、本当に大好きです。素敵な出逢いを下さり、ありがとうございます

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間関係などで悩んだ人が案内所に迷い込み、ヒントをもらうことでそれぞれ向き合っていく短編集。
この時の人は、後々こうなったんだというのがわかって読み返してみたとき面白かったです。
それぞれの悩みに向き合った結果(結末?)が、個人的にうーんとなるものもあって、話が繋がることを楽しむで終わってしまった感がありました。また例えば結婚したり子供ができたらまた読み方が変わるのかな。

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2025年10月16日

Posted by ブクログ

物語を通じて平成時代を遡れるのが良い。懐かしいと思える感情はその時代を全力で生きたから貰えるご褒美的な感覚なんだろうか?最後に年表があって新しい発見もある。今度は逆順にして読んでみると更なる発見があるかも。

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2025年10月09日

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「お探し物は図書室まで」や、「ただいま神様当番」の作者。やはり同じような優しいテイストで、人生に迷った人たちを導く不思議な案内所のお話。
嫌な人が出てこず、人生の悩みから一歩抜け出すきっかけを掴むまでの温かい短編6篇。
1作ごとに時代が少しずつ遡りながら、徐々にキャラがリンクしている工夫がスパイスになっており、ワクワクする。少し感動したし、安心して読めて面白かった。

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2025年09月10日

Posted by ブクログ


過去未来、ジグザグ行ったりきたり。
その為なのか、1話目が1番読みづらかった。
本の途中からまた最初に戻って読んだりしたので、読み進みが遅くなってしまった/(-_-)\

たくさんの愛すべきキャラクターが入り乱れているんですが、私の推しキャラは乃木くんかな!
でも、全キャラみんないいですよね!

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2025年08月06日

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ネタバレ

章ごと時代が遡っていくので、出てきた人物の過去や思いを時代を戻り知ることが出来てそう繋がるんだと驚きが多い作品でした。
数ヶ月かけて読んでしまったので、前の章に戻りながら読んだが、一気に読んだ方がより面白く感じたかもしれない。
最後に年表が載っているので、それを見ながら再読をしたら又それぞれの登場人物の見方が変わってくると思う( ˊᵕˋ )

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2025年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今までの青山さん作品の中では一番難解かな。
令和から昭和に遡っていく連続短編集。
登場人物が繋がっていて、でも話は過去に進んでいくから、各章を読み終えるたびに誰が誰だ?みたいに気になって。
面白いは面白いし、
最後の最後で黒祖ロイドが女性だっていう叙述トリックあったりで。
でも、ちょっと読みにくさがあったので⭐️3で。

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2025年07月05日

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