あらすじ
長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える自動二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事と家族のバランスに悩むアクセサリー作家。 つまづいてばかりの日常の中、タケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』の月に関する語りに心を寄せながら、彼らは新しくてかけがえのない毎日を紡いでいく。
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人生と月の満ち欠けが似ていて、人との関わりや自分自身を見つめ直せる優しい物語
朔ヶ崎怜花(病棟看護師→最後の章のコールセンター看護師)
朔ヶ崎佑樹(怜花の弟、劇団員、2-3章のバイクショップのバイト、元芸人、)
本田重太郎(芸人ポン、配達員バイト、3章でも丁寧な配達をしてる)
3章の高羽さん(バイクショップの店主、夜風の修理も、娘・婿・孫のいるお父さん)
逢坂那智(2章のアカウント:夜風、迅のクラスメイト)
神代迅(那智のクラスメイト、タケトリオキナ)
神代龍(劇団ホルス、迅のお父さん、リリカの元夫)
北島睦子(ワイヤーアクセmina(怜花が買った、リリカにタケトリオキナを教える))
リリカ(切り絵作家、迅のお母さん、かぐや姫)
少しずつ繋がっている
1章の看護師杉浦さんもどこかで進めてたらいいな
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月をテーマに、色んな境遇の人物が描かれています。
月の満ち欠けのように私たちの人生には明るい時も暗い時もあるけれど、必ず明るい時が来ると信じて、またその予感を感じ取って生きていこうとする登場人物に、私自身非常に胸を打たれました。
他の青山美智子さんの作品でもそうですが、作中に出てくる何気ない文章が、私の胸に響いて大事にしたいと思えるほど、どこを読んでも皆さんに寄り添ってくれるような物語だと思います。
ぜひ読んでみてください
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身近な人の言葉や行動で勝手に傷つき
少し離れた人の何かから気づきを得る。
人生ってそんなことの繰り返しなのでは?
心の奥底からじんわり温まる作品でした。
個人的に好きな章は「お天道様」
頑固で不器用な父親のエピソードに
うるっと来た。
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やっぱり、青山美智子さんワールド!!
伏線回収しまくり、短編を何度も
行ったり来たりしてしまいました。
最後には心温まるハッピーエンド。
何度も読み返したくなる1冊
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人の痛みや悩みにそっと寄り添うような物語がたくさん詰まった、まるで宝箱のような一冊。
月にまつわるポッドキャストを聴くことで、登場人物たちは癒やしや新たな視点を得て、それぞれが少しずつ前を向いて歩き始める。
連作短編同士も緩やかにつながっており、人は誰かに影響を与え、また誰かから影響を受けながら日々を生きているのだと気づかされる。特に印象に残ったのは第5章。一生懸命に生きる姿は、それだけで誰かの背中を押し、生きる希望を与えることがあるのだと感じさせられた。
疲れた心にそっと寄り添ってくれるような、温かな読書時間だった。
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とても温かいお話だった。それぞれの章の人たちが少しずつ繋がりあっていき、その人の新たな一面やその後の様子が見えていくのが面白かった。どの章を読んでも温かい気持ちになって涙が出てくるような、素敵な一冊だった。青山さんの作品をもっと読んでみたいと思った。
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「月の立つ林で」を再読中。
これオーディブルで聴いて読んだとき、すごくいい話だなぁああと思ったんだーーーー。
青山美智子さんの本は、心が優しくなれるようなお話ばかりで素敵。
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青山美智子さんの本で、読みたいと思っていた本ではないけど、何冊か青山さんの本を読んですごくおもしろいと思った記憶があるから、手に取ってみた。今回も5つのお話が短編で繋がっている形の本だった。1つ目のお話を読んでるときはあまりおもしろいと思う感覚を思い出せなかったけど、2つ目、3つ目のお話を読んでいくうちに、じんわりとして感動する感覚を思い出した。
わたしが青山さんの本でおもしろいなと思うところは、一つ一つの物語は繋がっているけど直接的じゃなくて、あくまで本人の気づかないところで繋がっていて、しかもその繋がりが次の物語の主人公をどこかで救っているところ。どの主人公も何かしらの悩みを抱えていて人間味がすごくあるんだけど、すごく心が優しい人たちばかりで、本の中の登場人物だけど直接話してみたいとすごく思った。各主人公のその後のお話ももっと読みたいって思った。そんなふうに思わせられるところが青山さんのすごいところなのかなって思った。
あと、この本で他に気に入っているところは、月に関する豆知識を素敵な文体で知れたこと。その豆知識を聞いて自分の生活に当てはめて、各主人公たちがなにか大切なことに気づくっていう展開も素敵だなって思った。
もっともっと青山さんの本読みたいなって思った。
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この著者さんはなんでこんなにも私の涙腺を刺激してくるのだろう。。(褒めてる)
読むとあたたかい気持ちになれるし、優しい涙があふれてくる素晴らしい本だと思う。
登場するすべての人がどこかで繋がっていて、見えないけれど、誰かのために行動してくれている。私たちが暮らす社会ってこんなふうに成り立ってるんだな、と思った。
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第三章のお天道様で私はギャン泣きでした。
人の親になったことも出産したことも無いけれど、もう涙が頬を伝ってまるで主人公になったような気持ちになりました。題材はありふれた景色ですが、あたたかみで溢れていました。
読んで良かったです!
作中でハッとさせられた文面を
「あたりまえのように与えられ続けている優しさや愛情は、よっぽど気をつけていないと無味無臭だと思うようになってしまうものなのよ。透明になってしまうものなのよ。それは本当の孤独よりずっと寂しいことかもしれない」
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"現実はつくづく、シナリオ通りにはいきませんよ。人と人は理解し合うためにむしろ離れなければならないこともある。どれだけ愛していてもね。"
"好きとか嫌いとかそういうことじゃないんじゃないかな。ただ、誰かの力になりたいって、ひとりひとりのそういう気持ちが世の中を動かしているんだと思う。"
"あたりまえのように与えられ続けている優しさや愛情は、よっぽど気をつけていないと無味無臭だと思うようになってしまうものなのよ。
透明になってしまうものなのよ。
それは本当の孤独よりもずっと寂しいことかもしれない。"
◆感想
青山美智子さんの本は、どの作品も人と人との繋がりがとても素敵に書かれれていて、読み終わった後に心が洗われます。
今夜は月見えるかな?
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何年かぶりに再読。
やはり素晴らしい。
ここ最近の気持ちの沈む時期で、
ふと本棚にあったこの本をまた読んでみようと手にとって、
これは今のわたしに必要だから、
目に留まったのだろうと気づく。
お父さんと娘の回はもう本を閉じてまでの号泣でした。
お気に入りの文章には付箋をつける習慣があるのですが、再読すると、付箋が増える。
今の、必要な言葉に出会える。
小さな幸せだけど、それがとても幸せ。
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良かった~。最後うわって声出そうになりました。繋がっていく話、人脈、未来。上手いなって思いました。新月の話も勇気貰えました。私も頑張ろうって思える、優しい寄り添うようなお話でした。
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あたたかいきもちになった。この本に登場する人たちが自分の願う幸せにほんのり気づき、そこに向かって歩んでいく姿を感じた。人と人との繋がりは何気なく、その繋がりの緩やかなあたたかみがとても心地よかった。これからの日常生活で出会う何気ない関わりの人たちにも優しくなれそう。世の中がこうしたあたたかい繋がりで満たされてほしい。
見えなくても存在する新月
美しいブルーと白の切り絵と猫のシルエットの表紙が一目見た時から印象に残って読んでみたくなりました。「月の立つ」とはどういう意味だろう?と思っていたのですが、読んでみてなるほど…と納得しました。
自分の生き方や周りの人との関係性、距離のとり方を見直すタイミングを、月が見えなくなる新月になぞらえてまた新しく掴んでいくお話し。各話ごとに主人公は異なるけど、みんなそれぞれどこかで繋がっている。まるで竹林の竹が地下の根っこでは繋がっいるように。
近くにいる人ほど本当の気持ちに気づきにくくなっているのかもしれないですね。勝手な思い込みで人を評価してしまう罠に私もはまりやすいので、主人公たちを見ながら正される思いがしました。気持ちが和らいで角がとれていくみたいな癒しを感じました。
月を見上げるのがますます楽しみになってきそうです。
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全てのストーリーに共通して、言葉には出来ていないけど暖かく新月のように陰ながらその人を見守る優しさが描かれていて切なくも暖かくなる。私たちは自分が気が付かないところで実は周りから支えられ、追い込まれるとそれが見えなくなってしまって。。
人は頑張りすぎると頑固になってしまうんじゃないかなと、そして自分がそうなっていることを気づけず、やさぐれがち、人との距離感ではボタンをかけ違ってしまうこともあるけど、ただ、新月のように何度も生まれ変わりリセットできるんだということが物語を通じて感じることができた。気付けることができた。
そして、野口聡一さんの書評まで含めて素敵な本だと思った。
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それぞれの想いがどんどん繋がっていくお話。
行動することに躊躇することって多い。でも、相手を思って、信じて、行動することで、それが巡り巡って相手に届く。すごく素敵なお話だった。
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いつも心を優しくしてくれる青山さん作品。
その中で、私も一歩踏み出してみようと思えるそんな作品でした。
タケトリ・オキナという名でポッドキャストを配信している人物を通して誰かが何かを感じ、一歩動き出していきます。
仕事を変えたいと思っていたタイミングで読んだので、最初のストーリーでなんだか勇気をもらいました。
実は読んでいる途中で、他の青山さんの作品は超えないかもと思ったりもしたんですが…いい意味で裏切られました!
最後のストーリーの主人公が、自分のおかげで1人の家族に大きな奇跡をもたらしたことに気づいていないところがまたちょっとリアルで、知ってほしいー!!ともどかしく思いながらもそれがまた良かったと感じます。
やっぱり青山さんは、優しく温かい読後感に浸らせてくださる素敵な作家さんです。
読書の苦手な人にも読みやすいのではと思います。
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寂しさを感じないようにするには、自分から関わらないようにすることだと女子高生の描写で考えていて、そうじゃないんだよと優しく諭したい気持ちでいっぱいになった。
自分もそう思っていた頃があるので、タケトリ・オキナに関わる様々なことを見て、あのころの自分にもこういうタイミングが何かしらあったのかもしれないなと思った。
陳腐な言葉だが、自分が悩んだり嫌な思いをするように、他の人も同じ思いをしてるかもしらなくて、相手を羨んだり憎んだり、そういう感情に関しては勝手に考えてはいけないなと思った。
何かしらのきっかけで、気持ちが軽くなるというのは、とても大事なことで大切なことだと思った。
正直に言えば、タケトリ・オキナとかぐや姫の話が読みたかったのが残念だった。
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わたしがポッドキャストを聴くきっかけになった1冊。何回かに分けて読んでしまったせいで、青山さん作品で味わえる繋がりを忘れてしまったところもあったので次回は一気読みするぞ。
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ポッドキャスト「ツキない話」を配信するタケトリオキナを聴く5人のそれぞれの物語。
このお話のようにそれぞれが優しく絡んでいく物語が好きです。
かぐや姫は元気かな
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青山美智子さんの小説は心があたたまり、周りの人を大切にしたい、と改めて思わせてくれる。登場人物が当人の知らないところで実は繋がっているという仕掛けの面白さも醍醐味。店員、ネットショッピングの販売者など、日常で少し関わる人たちも、その人の今をそれぞれ一生懸命に生きているという、当たり前だけれども少し関わるだけでは見えない部分を小説では見ることができ、登場人物みんなの人生を愛したくなる。
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見えない紐が紡ぐ再生の物語――
青山さんの静かなる輝き
単なる「心温まる癒やし系小説」の枠には収まらない。緻密に計算された構造美と、人間の普遍的な営みに対する深い肯定感に満ちた、
極めて秀逸な連作短編集です。
本作が小説として極めて優れている点は、その構造の「循環性」かな、
一見すると、迷える人々がラジオの声に救われるという一方向の構図に思えるが、
ある章の主人公が発した何気ない一言や小さな善意が、他者へと伝播し、巡り巡って全く見知らぬ次の章の主人公の背中を押していきます。
目に見えない運命の紐を、極上のミステリーのように鮮やかに描き出す手腕には感嘆です。
さらに、タイトルにも冠されている「月」のモチーフの扱い方が実にお見事です。
作中では、満ち欠けを繰り返す月の満ち干が、人間のバイオリズムや人生の機微に重ね合わせて描かれます。
とりわけ印象的なのは、
光を失ったように見える
「新月」へのまなざしです。
月が見えない夜、それは月が消えたのではなく、
次の満ちが始まるための「準備と始まりの瞬間」。
作者は、挫折や停滞を「終わり」ではなく、
次なる豊穣へのプロセスとして全肯定する。
最後のエピローグにおいて、すべての伏線が美しく回収され、ポッドキャストの配信者自身の物語へと収束していく構成は圧巻です。
他者を癒やし続けていた存在もまた、
実は不器用な一人の人間であり、
網の目のように張り巡らされた他者との繋がりに救われていた
『月の立つ林で』は、巧みなプロットの妙を愉しむ文学的エンターテインメントでありながら、
読み終えた後に日常の景色を一変させてしまう力を持っている。
Posted by ブクログ
5つの短編で、読む度に繋がりを感じられる構成。
1つ目を読み終えた時は、そこまで面白いと感じられなかったけど、読み進めるごとに登場人物との繋がりが感じられ、引き込まれるように。
各お話の最後はうるっときてしまい、昼休み中に読んでいたら涙が出そうなり困りました。
Posted by ブクログ
長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家がそれぞれの章の主人公。
ポッドキャストや劇団ホルスを中心に五人の話が繋がっていく。青山さんの作品は読んでて心地よい!家族とのすれ違いを中心に描かれていて最終的に歩み寄って仲直りできて良かった。感謝の気持ちを忘れないようにしよう。
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子どもの性悪説を書いたゴールディング「蠅の王」の次に読んだ。蠅の王で荒れたボコボコの生地を、すっかり平らにするような優しい本だった。
タケトリ・オキナが配信するポッドキャストを聞く人々がそれぞれの人生を歩み、少しだけ繋がっている短編集。お月様がテーマだからか、読みながらまんまるに膨らんだパンの生地が頭に浮かんで柔らかい気分になった。丁寧に、優しく過ごしたくなる本だった。
Posted by ブクログ
作者が青山美智子さんであるというだけで、安心して読めます。この作品もいつものように優しくて、読者を傷つけない。
『新月は「見えない」けれど、ちゃんと「ある」、新しい時間を携えて育っていく。その繰り返しの日々を共に生きていこう』
月のように距離感を自然に整えながら『人と人はこんなふうに、そのときそのときの関わりを変化させながらめぐっていくもの』だと。
月も私達も変化するもの。良いときも悪いときもあって、そしてまた良い時がめぐってくる‥。小さな祈りが通じるようなストーリー。味わい深い連作短編集です。