あらすじ
長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える自動二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事と家族のバランスに悩むアクセサリー作家。 つまづいてばかりの日常の中、タケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』の月に関する語りに心を寄せながら、彼らは新しくてかけがえのない毎日を紡いでいく。
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Posted by ブクログ
何年かぶりに再読。
やはり素晴らしい。
ここ最近の気持ちの沈む時期で、
ふと本棚にあったこの本をまた読んでみようと手にとって、
これは今のわたしに必要だから、
目に留まったのだろうと気づく。
お父さんと娘の回はもう本を閉じてまでの号泣でした。
お気に入りの文章には付箋をつける習慣があるのですが、再読すると、付箋が増える。
今の、必要な言葉に出会える。
小さな幸せだけど、それがとても幸せ。
Posted by ブクログ
良かった~。最後うわって声出そうになりました。繋がっていく話、人脈、未来。上手いなって思いました。新月の話も勇気貰えました。私も頑張ろうって思える、優しい寄り添うようなお話でした。
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あたたかいきもちになった。この本に登場する人たちが自分の願う幸せにほんのり気づき、そこに向かって歩んでいく姿を感じた。人と人との繋がりは何気なく、その繋がりの緩やかなあたたかみがとても心地よかった。これからの日常生活で出会う何気ない関わりの人たちにも優しくなれそう。世の中がこうしたあたたかい繋がりで満たされてほしい。
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自分が読みたいような心温まる作品が読めました。
月に関連するポッドキャストを起点に物語間で間接的な繋がりがあります。
月の満ち欠け、地球と月の距離感、人間関係や生活にも通ずるところがあり気付きも多かったです。
Posted by ブクログ
ツキない話のタケトリ、オキナ。
一つのポッドキャストを聴き、心を傷めたり、癒やされたり。
月の満ち欠けにも似た気持ちを寄せる5人の物語。
新月は物事の始まり。
見えないけど、そこにある新月に願いを込める。
祈りを捧げる。
太陽と重なり、姿を消してしまう月。
お月様とお天道様が沢山登場する。
全部の話が、お月様とお天道様が寄り添うことで、新しい何かが始まりそうな終わりを迎える。
天才。
Posted by ブクログ
第3章 お天道様
不器用な親父の娘思いなストーリーに泣けた!
自分が思春期をのりこえ、結婚、妊娠、出産した時を思い出し、幼少期から私の成長を見届ける父母の気持ちもたまに想像しながら読み進められた
Posted by ブクログ
今年読んだ本でナンバーワンかも!今の私に寄り添ってくれるような優しい本。
5章からなる短編。
章ごとに切り取られている人物が変わるんだけど、
みんな繋がっていて、ラストに集約されるような構成。
こういうの、好き!
なんでもない日常のひとコマも
主人公がいる。
そう、誰もが人生の主人公なのだから。
そのひとコマで起きている事象も、
人と人との関係も、俯瞰で見たら
事実はひとつなんだけど、
自分というフィルターを通してしか
見ることができない。
「ツキない話」というPodcastを聴いている、というのが、5章全ての主人公の共通点。
月に関する話を若い男性タケトリオキナさんが語る10分の番組だ。
ここで話される月にまつわる科学的雑学も
興味深かったな。月と太陽と地球の実際の大きさ。私たちが見ている大きさとの違い。何故そう見えるのか?新月は見えない、というのもポイント!
新しいことを始めるのに相応しいと言われている。
新月の神秘。それは科学的にどんなことが起きているのか?人はそれをどう捉えているのか?感じているのか?それは何故?
1章 看護師を辞めて新しい道を模索している怜花。minaさんのブラックムーンの指輪に出合う。一年で3.8センチ離れて行く月。自分なりの距離感で一歩踏み出し始める。
2章 お笑い芸人を目指す、
ポン重太郎。靴擦れにならないために、裸足で行く決意をする。地に足つけて。
3章 板金工の父親、高羽。愛情は溢れているのに微妙な家族関係だと感じている。
離れて生活してみて、あらためて肌身にしみた家族の優しさ。
4章 なっちゃんとジン。学校では友達がいない2人が淡い恋に。親の離婚で味わっている苦さも、理解し合える。
5章 アクセサリー作家mina アクセサリー作家という、クリエイティブな仕事と夫との日常生活の不協和音。しかし、ある小さな出来事をきっかけに気づく、まわりの人達の優しさに。
見えない新月、
大きな満月、
白い月、
ピンクムーン、
細くて繊細な三日月。
月は、ただ月として
そこにいるだけなのに。
見ている側の、このちっぽけなニンゲンは、
いろんな見方をしている。
人と人との関係も
自分が勝手に見方を歪めているだけなのかもしれない。
もっとシンプルに
生きていいのかも?
その方が楽だし、優しさに気づけるコツなのかも?
Posted by ブクログ
お月さまが好きなので手に取り読んでみた。
読み進めていくうちに人とが繋がっていくステキな物語だった。人との繋がりの大切さ、誰かの言葉に助けられたり自分はダメだと自信がなくても少しの気遣いで誰かの役に立っていることがある。読み進めていく中で何度も感動しました。
読み終えてまたもう一度読んでいくとまた違う感動があった。とても素敵な本に出会えたと思っています。
毎日を大切に頑張ろう!と思えました。
Posted by ブクログ
青山さんの本は毎度疲れ切った心を浄化してくれる。ポッドキャストって自分には馴染みがないけど聴いてみようかな。人間関係につまずいた時、人のやさしさに触れたい時にまた読み直したいと思った。
Posted by ブクログ
とても良かった。
普段はドキドキハラハラが好きで、何事も起こらないと進みが悪くなってくるけど、この本は最後まで全く飽きずに読み進められた。
登場する人物が皆自然体で、良いところも悪いところもある、人間らしさが感じられたからだと思う。
皆んな色んな想いを持ちながら、色んな人に助けられて支えられて生きている、自分も誰かの為になれているのと良いのだけど。
Posted by ブクログ
これまで、青山美智子さんの作品は、『マイ・プレゼント』や『リカバリー・カバヒコ』を読んだが、どれも魅力的な中で、『月の立つ林で』は特に印象に残る作品だった。最近読んだ本の中でも特に好きな一冊。
それぞれの物語がどれも温かく魅力的で、最後の章でそれらがつながっていく構成がとても面白かった。読み進める中で、「人は思っているほど他人を悪く思っていないのではないか」と感じる場面が多くあり、自然と家族や友人、恋人のことが思い浮かび、温かい気持ちになれた。自分のことで精一杯になった時こそ、そういった人たちのことを見て自分も周りの人も大切にしたいと思う。
特に印象に残ったのは、物語の終盤で語られる言葉で、
「大切な人にはいつも自由でいてほしいと願う気持ちや、自分が相手に求めることと相手の望むことが一致しているかどうか自信が持てない臆病さ」
「ただ幸せでいてくれたらいいな。そして僕や父さんと会いたいと思ってもらえるのは、今はまだ、ここまでなのかもしれないけど…少しずつでいいから。気長に、待ってるから」
という部分である。
この言葉から、大切な人を思う気持ちは、相手を縛るのではなく、自由を願う優しさや、不安や迷いが含まれているのだと感じた。相手の幸せを一番に考えながらも、自分の気持ちとの間で揺れる感情が、すごく心に響いた。
Posted by ブクログ
青山美智子さん、なんでこんなに納得感のある柔らかな希望を書くのが上手いんだろう。
設定が自分と似てるわけでは全然ないのに、読みながら主人公たちに感情移入して、なぜか自分が今悩んでることとかが自然と思い浮かぶ。
だからか読んでると、涙が喉の奥で留まってるような、少し泣きそうな気持ちになるんだけど、読んだ後は自然と現状の自分や環境を受け入れて肯定できるようになってる。
もちろんフィクションとして上手くできすぎてる感はあるんだけど、一つ一つの物語が無理に前を向かそうとするんじゃなくて寄り添ってくれるような言葉選びなんだよなぁ。
登場人物たちの年齢が比較的幅広いのもあるかもしれない。
仕事や人間関係に悩んだり夢を追いかけることに疲れたりする登場人物って若い年齢であることが多いけど、青山美智子作品の主人公たちはわりと中年寄り。
だからこそ現実味を帯びるし、誰もが漠然と抱く「歳をとることへの不安」を前向きにしてくれる。
最近、現代文の試験で青山美智子さんの本が題材によく選ばれているって記事を見たんだけど、めちゃくちゃ納得。
景色や物事の描写が登場人物の感情の比喩となっていることが多いから、いわゆる選択問題に適してそう。
『あの針金のような光は、これから確かに、ゆっくりと膨らんでいくのだ』
新月はまったく新しい天体になるのでなく、再生の繰り返しの1番初めの姿。その姿は見えないけれどたしかにそこにある。
タイトル回収もここにかかっているところが気持ちいい。(旧暦では新月が一ヶ月の始まり→月が始まる=月が立つ→つきたち→月始まりの日を「ついたち」というようになった。)
その姿に準えて、登場人物たち(本人も含め)の「リセット」のきっかけをつくるタケトリオキナの話を膨らませる技術がすごい。自分も好きなものをほかのことに関連付けて喋れるようになりたいなぁ。
なにかの本で「本の価値は新しい知見を得られるかどうかにある」という解説を見たことがある。
本書の読者の中にはきっと毎月の新月を意識して、新しいことを始めたり気持ちを入れ替えたりするきっかけにする人も多いと思うから、その意味でも素晴らしい読書体験を得られる小説だと思った。
「リスタート」って言うと大仰に感じるけど、「リセット」って思えば新しいことも始められる気がしてくるし、こういう背中の押し方をしてくれるところが青山さんの好きなところだ…!
終わりの章でこれまで出てきた登場人物の行く末を見られるのも青山作品の醍醐味!
この仕掛け?は人と人の繋がりを感じられるだけじゃなくて、今私と繋がっているあの人にも私と同じように悩んで葛藤していることがあるんだ、と想像力を働かせてお互いへを思いやるきっかけにもなる。
作者のインタビューとかは読んだことないけどこういうことを伝えたいんじゃないかなぁと勝手に思いました。
あと、本当にあるある共感ポイントが多い!
ポンの「なにかやり遂げてからじゃないと地元に帰れない」感覚とか。
怜花のように、杉浦さんみたいな立場の人の頑張りに気づけなかったことが自分にも絶対あるし、『管理職として必要なマネジメント能力も眼識も思いやりも』いったいどこで手に入るんだろうって何度悩んだことか、、、そういう能力元々身についてる人いるよね、、、なんでだろう、、
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【各章の感想】
▼誰かの朔
『私がいるよというのは、あなたがいるよと伝えること』
別作者の「居るのはつらいよ」という福祉系の本でも同じようなこと書かれてたんだけど、人と生きていくために、「居る」ことが一番大切で難しいのかもしれない。
怜花は看護師として必死で生きてきたから、事務の仕事に就いてたら本人にとっても「看護の仕事から逃げた」っていう気持ちになっちゃってたかもな。
不採用だったのはきっとそういうことだし、事務で採用されて「ほかの生き方もあるよね」みたいなよくある?結末じゃないのはとくに好みだった。
「距離感」は人間同士だけに使える言葉じゃない、仕事にも使える。その分野の第一人者=近い距離で働くのが至高ではなく、経験を活かしながら自分にとって心地いい距離間で関わることもまた、自分のキャリア、生き方だと思えた。
▼レゴリス
『たとえば靴擦れひとつで、人はあっというまに絶望できる』
日々ぎりぎり保っていた気力みたいなものが些細なことで崩れ去る感覚を、こんなにわかりやすく簡潔に伝えられる技術、すごい。
▼お天道様
『自分とはタイプが違う、気が合わないって、頭から拒絶してばかりで。俺のシナリオ通りじゃないって、不服ばかりで』
私も自分で勝手に作った理想通りに相手が動いてくれることを期待して、期待と反していたら勝手に不満に思う癖があることを改めて自覚した。年齢を重ねる前に直していかなきゃな〜
義息子と『月=奥さんのキャッチボール』をしていた、っていう最後のまとめ方はちょっと上手すぎて笑っちゃった
▼ウミガメ
『水滴がくっつくみたいにさっと自然に融合してひとつのグループを作る』交友関係、学生時代のあるあるだわ。
学生たちの『自分と同じ成分を持つもの同士を一瞬で判断して動く(中略)能力や技術』は凄まじい。自然と備わっているものなのだろうか、これは同じ性質のものを見分ける能力のようで、その実自分とは「別物」を分断する能力でもあると思う。
ほんで那智えらいなあ〜!!!自分がしたいことを実現するために、自分にできることを見つけて進めて…!しかも世の中のルールをきちんと守ったうえで、清廉潔白な自立を目指してる。かっこいいわ。
▼針金の先
『いちばんそばにいてくれる存在が私には見えていなかった。周囲の称賛が…太陽が、明るすぎて』
自分が上手くいってる時に、身近な恋人や家族の存在が疎ましくなって、自分が辛い時や上手くいってない時にはその存在に感謝する。自分もそういう生き方だってことを忘れずに生きたい。
演目『月の立つ林で』で、主人公を演じる佑樹はどんな役柄なんだろう。この本自体が演目という二重構造的な感じもするけど…もし映像化されるとしたら、佑樹主人公でラストシーンは舞台開演シーン〜タケトリオキナのラジオで締めくくられる映像まで想像しました( ‥)''
見えなくても存在する新月
美しいブルーと白の切り絵と猫のシルエットの表紙が一目見た時から印象に残って読んでみたくなりました。「月の立つ」とはどういう意味だろう?と思っていたのですが、読んでみてなるほど…と納得しました。
自分の生き方や周りの人との関係性、距離のとり方を見直すタイミングを、月が見えなくなる新月になぞらえてまた新しく掴んでいくお話し。各話ごとに主人公は異なるけど、みんなそれぞれどこかで繋がっている。まるで竹林の竹が地下の根っこでは繋がっいるように。
近くにいる人ほど本当の気持ちに気づきにくくなっているのかもしれないですね。勝手な思い込みで人を評価してしまう罠に私もはまりやすいので、主人公たちを見ながら正される思いがしました。気持ちが和らいで角がとれていくみたいな癒しを感じました。
月を見上げるのがますます楽しみになってきそうです。
Posted by ブクログ
長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家がそれぞれの章の主人公。
ポッドキャストや劇団ホルスを中心に五人の話が繋がっていく。青山さんの作品は読んでて心地よい!家族とのすれ違いを中心に描かれていて最終的に歩み寄って仲直りできて良かった。感謝の気持ちを忘れないようにしよう。
Posted by ブクログ
新月は物事を始めるのにふさわしい日。
〝ついたち〟は「月に立つ」が語源なんだって!
ラストに集約されて、繋がる構成が美しい…!!
もっとシンプルに生きてもいいのかも?
その方が優しさに気づけるのかもと思った1冊。
Posted by ブクログ
自分では気づかないうちに、誰かに届いてる優しさがあるのかもしれない、誰かとの縁が繋がっているかもしれない そんなふうに思える作品
月と地球の距離のように、人もお互いが必要な距離で存在している
Posted by ブクログ
一気読み。相変わらず読みやすい。青山作品は2作目。本題ではないが、惹かれ合う男女が相手を求める切なさを描写する天才だな、と思う。
全てが繋がっているお話し、全てタイトルに関係する月から物語が始まる構成に、ただただ関心。出来過ぎ?とも思うところから、最後読みながら少し冷めてしまったが、忘れていた自分、人の思いやり、愛に気付いていく展開に、「ええ話やー」と思った。
Posted by ブクログ
ポッドキャストのラジオを通じて繋がる人々。一見現代的なつながりにも感じるが、月という普遍な自然の存在をそれぞれが何を思い見上げるのか。決して希薄なつながりではなく、目に見えずとも優しく広がっている輪に心が温まった。
文章も、久々の読書に易しかった。
Posted by ブクログ
人間関係の構築には思い込みと誤解とコンプレックスが強く作用している。
それを再認識させられる内容でとても興味深かった。
精神が安定した状態が人間にとって一番の幸せなのでしょうね。
Posted by ブクログ
行き詰まりを感じている5人の主人公たちが、あるポッドキャスト番組を通じて繋がり、再び前を向く姿を温かく描いた物語
全5話の連作短編集で、各主人公は独立しているが、実はどこかで少しずつ繋がっている。
ポッドキャストという架空の場所が、物理的に合うことはなくとも、同じ音声を聴いているという連帯感が、現代的な「救い」として機能している。
ps
ポッドキャストの存在をしらなかったので聞いてみた。現在は「朝井リョウ・加藤千恵の信頼できない語り手」を聴いている。
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大好きな青山 美智子先生シリーズ。
今までとは少しちがう作風だな?と思いながら読み進めましたが、登場人物が1つの世界線で色々な繋がりをもっているところや、人間がそれぞれもっている痛みや繊細さが描かれている部分は、青山先生らしさがでてるな、と感じました。
青山 美智子先生の作品は、生きている上での大事な部分を言葉にして教えてくれる、温かな作品が多いな、と今回も改めて感じることができました。
チョコレート・ピースも、読むのが楽しみです。
Posted by ブクログ
STUDIO推薦「読書メーター OF THE YEAR 2023-2024」2位本屋大賞2023年5位。
「大事件や劇的な展開をほとんど起こさず、日常のささやかな出来事・細かな心理描写・何気ない会話・物のディテールなどを丁寧に積み重ねて、登場人物の心の機微や「ただそこにある」人生の機微を描く手法」をなんというかAIに聞いたら
スライス・オブ・ライフ
存在感描写文学
日常のリアリズム
微視的日常叙法
微視的リアリズム
だそうです。まさにそういう作品。
職業まちまちですが、どのケースも行き詰まりを見せていて、それが最後は人とのつながりで少し好転するという終わり方です。
短編集ですが、たがいにゆるく関係しあっている仕掛けになってます。
短編なので個人の苦悩がそこまで深くなく、最後好転するのが少し予定調和なとこもありますが読み心地はいいですね。
Posted by ブクログ
タケトリオキナのポッドキャストのリスナーの人々が、人生色々ある中でもがきながら自分の幸せを見つける話です。
バイク店のおじいさんの話がよかった。
おまえのことを熊みたいって言ったのは、小熊みたいで可愛いなぁって思ったからだよ、で泣きました。
娘さんと仲良くやってほしい。
タケトリオキナはてっきり舞台監督かと思ってましたが息子さんの方でしたね。
恥ずかしながらポッドキャストの存在を初めて知りました。現代版ラジオみたいな感じなのかな。
みんなそれぞれの人生がある中で、同じ配信者の配信を聞いて元気をもらったり逆に落ち込んだりしてるって不思議ですね。
Posted by ブクログ
ポッドキャストの「ツキない話」のリスナーとなる人たちの連作短編集。
本の紹介の「月に関する語りに心を寄せながら、彼ら自身も彼らの思いも満ち欠けを繰り返し、新しくてかけがえのはい毎日を紡いでいく」という文章が素敵だなと感じました。
現状孤独を感じている人たちが周囲の人々との関係を修復していくのだけど、新しい出会いではなく、「あるものに気づく」「いつもそこにあるのに見えてなかったものに気づく」というかんじなので、一貫して新月がテーマなのかなと思いました。
現実の人間関係でも大事な視点だな。
不器用なお父さんと娘の「お天道様」
高校生男女の「ウミガメ」
の2作が好きです。
タケトリ・オキナの正体は予想が外れました。そっち?!ってなりました笑
ちょっと不満だったのは
太陽は男性神、月は女性神っていうだけで終わっているところ。
たしかに世界的にはそっちが多いかもしれないけれど、日本だと太陽神はアマテラス、月神はツクヨミって男女が逆なのに。
そこには全く触れられていなかったことに、違和感がありました。
あと佑樹の章と神城龍の章もあったら嬉しかったなぁ。
Posted by ブクログ
.評価は限りなく4⭐️
たけとりのおきなさん こんなポッドキャストが有るなら毎日聴いてみたくなる。
そして 配信者が思っていたより若い事も
ネタバレになるので書きませんが
Posted by ブクログ
青山美智子さんの本を初めて読みました。繋がりのある5篇の短編集。穏やかな空気感のある物語で読んでいると気持ちが落ち着きました。気持ちを落ち着かせたいときに他の本も読んでみようと思いました。
Posted by ブクログ
青山さんの小説を久しぶりに読んだ。これまで読んだ作品は主人公が前向きな設定のものが多かったので、人生のつまづきに重きを置いた今作は、新鮮な気持ちで楽しむことができた。人と比べて自分はどうなんだろう、頑張ってこなかったわけではないのに(むしろそれなりに努力もしてきたし、今もしているのに⋯)という主人公達のプライドや葛藤、焦りから、周りの人たちをラベリング化して距離をとってしまう流れまで、青山さんらしい優しい表現でするすると語られていた。特に最終章は青山さんの真骨頂。あらゆる点が、つながる、繋がるー。月の満ち欠けと同じように、日常は繰り返される。その循環のなかで、日々、たくさんの小さな点が生まれ、誰かと誰かが出会い、誰かの行いが、遠い誰かの日々を支える。遠くても、近くても、周り回ってつながっていてる。そんな温かい世界が伝わってきた。