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Posted by ブクログ
・君の六月は凍る
名前も性別も記述はなくて、かろうじて年齢が小学校高学年か中学1年生くらいかな、と思う程度しか登場人物の情報がないので、自分は登場人物全員男の子設定で読ませていだだきました。
これ全員女の子設定とか、「君」が男で「わたし」が女の子とか「わたし」側が二人とも女の子で「君」側が男の子、とか設定によってニュアンスが微妙に異なるんだろうな、と思うとその設定で何回も読み直してみたくなる。
ただ、とても切ないというか痛みのあるお話なので、何度も読み返すのは難しいんだけれども。
幼い「私」が「君」感じた罪の意識は記憶の表層からは消えてしまったけれど、深い深い消えない傷として刻まれていたからこそ、今更思い出したのだし、「君」への償いが永遠に出来なくなってしまった今、一生その傷は塞がることはなくなってしまったんだなと思うと、なんともしんどく切ないお話でした。
鶏さん、可哀想だったなぁ‥
・ベイビー・イッツ・お東京さま
ひび割れをひび割れとして理解することへの恐怖、すごくよく解る。常にフィルターを通してしか世の中に立ち向かえない臆病者なので、主人公の思考にこれ以上ないくらい共感しまくりというか、これ自分のことだろうかと思ってしまった(汗)
そうそう、オタクって妄想で生きているのよね…。
とにかくめちゃくちゃ面白かった。
Posted by ブクログ
君の六月は凍った。すごい、すさまじい。
これは、恋…?ラブレター?熱烈な 性愛と友愛のあわいの、えもいえぬ感情が描かれている。
依存と自立、内と外(弁慶)の、ああこの感じすごくわかる…!(私は甘えたの方なので)そしてこの、居心地のわるさというか、いたたまれなさというか。あなたの知る私は半分だけ、と言った、ダーシー(ハートストッパーS2)だ、これは。いろいろと、ほんとうにいろいろと無限に、妄想してしまう。感情が…推しカプすぎる…バッドだけどグッドな。
誰もが持っていて、奥底に、忘れ…たくてしまっているような、こう、隠したい、後ろめたい記憶のような、でも穏やかで、フラッシュバックするようなものではなくて…そんな思い出とも呼べるかわからない思い出をくすぐられた。あああ…
そして満を持して、ベイビー、イッツ・お東京さま。これは…私、か…?以前これは私小説だと書いてらして。こんなに曝け出し…とも違う、素直に?描けるものなのだ、と、王谷さんの筆力をに圧倒された。生きづらさ、っていうともうその言葉で片付いてしまうのだけど、違うんだよ〜(違くはない)本当にこう、なんか噛み合わないというか、ここじゃないどこかがこれじゃない何か別の選択肢があったんじゃないかとか、後悔とか不安とか、全部全部感じてることがリンク…共鳴して、辛いけど笑っちゃう、ような。個人サイト、相互リンク、拍手返信反転の全部ぜんぶ、もう、なんていうの、気恥ずかしさてんこもりで、にっこり。もうこの私の括弧いっぱい使っちゃう感じ。永遠にこう。
Posted by ブクログ
表題の『君の六月は凍る』と『ベイビー、イッツ・お東京さま』の二本立て。
どちらも匂い立つ(いい意味ではない)感じで、記憶に残りそう。
『君の六月は凍る』は登場人物の名前も性別もはっきりせず、読み手に想像させるのだが、それでも他人に抱く恋慕や恨みにも似た怒りというものは、そういう前提がなくてもスッと入ってくる感じがした。
『ベイビー、イッツ・お東京さま』は、主人公がTwitterやエッセイで読む王谷晶さんそのままで、「自伝?」とも思ってしまった。他県の田舎住まいとしては、東京は光の街のように見えるのだが、なるほど「メトロポリス」と「ゴッサム・シティ」ね。わかりやす…。『君の六月は凍る』でも大橋を境にそんな感じの位置付けになってたな。
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