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急死した伯父の部屋には人懐っこい隣人たちと「幽霊」が付いてきた! 長い内廊下でつながるアパートメゾン・ド・ミルでは、「ふつう」を外れた人が寄り添い生きる。文芸界最注目の著者・王谷晶が描く現代版長屋噺!
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Posted by ブクログ
読む前〜序盤までは幽霊は文字通りゴーストだと思ってて、装画や帯もポップだし、「今回はちょい怖ファンタジー系なんか〜」くらいに読んでたら、ド現実を突き付けられた。 幽霊……何という……。 伯父さんと幽霊の交流が愛おしい。部屋主が大夢になって、交流の形は変わったけどこれからも続いてほしい。 「自分...続きを読むは幽霊だ」と言っていても、他人と関わらないではいられないのかも。
受賞作はなかなか手に入らないので、こちらを。 赤旗掲載ということで、少し斜めから読み始めたけれど、遅読の自分にしては、サクサクと読み終えた。 複雑な人間関係もなく、シンプルだけれど、ときに考えさせられる一文もあって、おもしろかった。世相をうまく表している感じ。
題名を見てホラーっぽいコメディかなと何の気無しに読みました。 読み終わって作者の紹介のところに、少し前に賞を取った「ババガヤの夜」と書いてあってびっくり、テレビで見たあの作家さんなんですね。 成り行きで亡くなった親戚の部屋に住む事になると、そこには幽霊がやってきて… ほとんど交流のなかった親戚のお...続きを読むじさんの人柄が実は、周りから聞かされていたような人物ではなく、その部屋には通ってくる幽霊も…謎はありつつ、交流が続いていく。 印象に残ったフレーズは、自分の事を行きた幽霊だと 生きているけど生きてない 死んでないけど死んでいると話していた先住人のおじさん。 趣味も無く親しい友人もおらず、淡々と過ごす毎日を、行きた幽霊とでも言うのだろうか… テンポよく一気に読めました。
とても読みやすい文体で、スルスル読めるんだけど、登場人物さんたちが、なんか、私とは相性良くない感じ。でも、確かに私には、私から見た事実しか分からないなぁと、ちょっと同意してしまう表現もあったり、面白いお話しでした。 最後の落としどころは、素敵。
王谷さんの「ババヤガ」以外の本も読んでみようかなと思って読んでみた。 幽霊の正体を知りたくて、次々読んでたらあっという間に読み終わった。とっても軽めの本。 NHKかテレ東深夜でドラマ化されそう。 決して月9ではない笑 そして、シリーズ化されそう。キャラの濃い登場人物がマンションにたくさんいるし、主...続きを読む要人物たちも、まだあまり性格も深掘りされてないくて、ちょっと物足りない感じだし。 こんな感じの小説も書くのですね!
コールセンターで働く、派遣社員の南大夢。 マンションで急に他界した、伯父の春夫の部屋の 片付けを押し付けられる。伯父の部屋には日記が あり、読んでみると、幽霊に焼き菓子、などと、 驚くことが記されていた。 主人公は、他人とあまり関わりたくない、少し身勝手な、よくいる青年。でも、悪い青年でもない(幽霊...続きを読むの世話をするぐらいだから) 前半は結構ぐいぐい読めたのに、後半は少し無理な展開で失速‥なぜだろう‥ ネタバレになるが、幽霊は出てこない。 幽霊ではなく、ちゃんと生きている人だったのだが、いっそ、伯父の春夫さんが幽霊で、大夢と一緒に『他人屋』(なんでも屋)をするとかの話だったら もっと面白くなったのでは、と思ってしまった。
非正規は休憩室も違うなんて、はじめての知った。 一人で生活してくのは大変で退屈な日常かもしれないが、たまにはこんな事件にも出会うのか。
突然他界した叔父の部屋に住むことになったコールセンターで派遣社員として働く大夢。そこにはカップラーメンも食べる、寒さも感じる幽霊がいて・・。ほんのり心温まる作品だった。
題名から勝手に思い浮かべた内容と全く違う物語だった。ひねくれた主人公にイライラするけど、でも現実の人間はこんなもんでこんな日常送ってるよなと妙に納得できる部分もある。世間にはいろーーーーーんな人がいて、人からどう見えようが、その人にとっての普通の生活を送ってるだけなんだよ、っていう本だったのかな。
人との関わり方とか自分の生き方とか色々振り返った。 同情にはならないように、人を思いやる気持ちは忘れずにいようと思う。 幽霊だといっても(そのような存在って意味で言ってる)生きている以上、誰かと関わりがあってなにかしらのコミュニティの中にいるからね。
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