父の回数

父の回数

1,881円 (税込)

9pt

話題のシスター・バイオレンスアクション『ババヤガの夜』の著者が放つ傑作小説集。

父親が死んだという連絡がある。母親は三十年以上前に父と離婚してから、まったく没交渉だった人間だ。葬式を準備する私と母の顔には、「めんどうくさい」という字がくっきり刻まれている(「かたす・ほかす・ふてる」)。

誰にも同情されず、注目もされず、生きる営みを淡々鬱々と続ける人々の心を照らすものとは? 孤独な現代人の心を揺さぶる「ダイバーシティ」ファミリー小説五編。

こんな風に書かれる主人公たちが心底羨ましい。理屈じゃなくて、肌触りが好き。独り占めしたいから読まないでください!
―尾崎世界観(シンガーソングライター・小説家)

全編、順番を付けられないくらい好きです。そして、どのお話にでてくる人も好きです。
共に生きられなくても、あなたを生かしてくれるひとはいるのだよ、と王谷さんが語りかけてくれるようでした。
―町田そのこ(作家)

これはあなたの話であり、わたしの話であり、あなたのすぐ隣で生きているひとの話だ。
―永井玲衣 (哲学者・作家)

つながりは言葉のまえに、そこにあって、じぶんの家族も、本当は名付けられないなにかだ。
本書は家族という最小の社会につけられた、無数の傷を愛そうとするこころみである。
―海猫沢めろん(作家)

この小説たちは、まさに現代の「人間喜劇」(19世紀の文豪バルザックの小説群)だ!―(担当編集)

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    240ページ
  • 電子版発売日
    2025年04月22日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    6MB

閲覧環境

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父の回数 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    それぞれにそれぞれの良さが光っている短編集だった。王谷さんの物語には色んな味の痛みがあって好きだ。

    『こんなにぎゅっとしているのに、何かがこぼれ落ちていくような気がする。少しずつ。』思わず目が潤んでしまった。愛おしさと哀しさと絶望感に共感する。

    0
    2025年11月03日

    Posted by ブクログ

    短編だけど、短いと感じず適度に読みごたえがある。日常+αのお話。やや硬質、読みやすい。とても気に入った。他の作品も読んでみたい。

    0
    2025年09月30日

    Posted by ブクログ

    全部大事にしたくなる話で、きっと再読したくなると思った。リワインドが1番好きだったが、他もかなり読み応えがありつつ読みやすかった。

    0
    2025年10月30日

    Posted by ブクログ

    とても読みやすい文章でさっと読めました。
    ここでの評価が低いのはなんでだろう??
    最初の話はふわっとした終わり方でよくわからなかったけど、他の話は面白かった。たぶん短編が面白い方なのかなと思った!他の本も読んでみたい。

    0
    2025年09月30日

    Posted by ブクログ

    家族だけでこんな色んな物語が広がるなんて。
    面白いです

    順列つけたくないくらいよかったですが
    特にあのコを知ってる?とリワインドが
    よかったです。

    読んでみないと、この良さは言葉で伝えきれないかもしれないです。

    0
    2025年09月17日

    Posted by ブクログ

    一つ一つが面白い。
    作品に出てくる家庭が、リアルで、こんなにも種類あるんだなあ、と。
    全体的にすごかった。
    ババヤガ、読んでみたいなぁ。

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

    『あのコを知ってる?』と『◀︎◀︎(リワインド)』が好き。
    低温でドラマチックさはないがそれが心地良い文体。
    「遊んでても静かなもんだな、最近の子は」のセリフがなんだか印象に残った。

    0
    2025年08月17日

    Posted by ブクログ

    思っていない方向に話が進んでいくのが新鮮で、読んでいて気持ちが動かされた。
    周りの景色や目に入ってくるものの描写も秀逸!

    0
    2025年08月02日

    Posted by ブクログ

    初・大谷晶
    2025年のダガー賞の翻訳部門受賞の『ババヤガの夜』で有名になりましたが、それで興味を持ったわけでは無く、この本についての好意的な書評を目にしたのがきっかけです。むしろミステリーには手を出さない事にしている私は、受賞を聞いて大谷晶=ミステリー作家と勘違いして、ちょっと躊躇したのです。

    0
    2025年07月25日

    Posted by ブクログ

    確実に身の回りにあるのに、誰も文章にしてこなかった人間関係や人生が書かれていた。

    『リワインド』だけは少し感触が違うが、これはこれで結び方が飾りなしで、普通のファンタジーには落とさないところが徹底していてよかった。

    0
    2025年07月02日

父の回数 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    240ページ
  • 電子版発売日
    2025年04月22日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    6MB

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  • 【閲覧できる環境】
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