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「オレは必ず小説家になり、空回りと空騒ぎに終始した恥ずべき高校時代を全て書き換えてやる」と誓った高校時代。「英語とロシア語両方できれば、世界の美女の半分に自分の思いを伝えられる」とロシア語漬けの大学時代。ソビエト留学中に知り合った男性に、小説を持ち込むことを勧められ、『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー後、芥川賞候補になるも、その後5回も落選するとは想像もしなかった。そして、昭和の文豪たちに振り回される日々が始まり……。孤独な幼年期や若き日の煩悶、文豪たちとの愛憎劇や禁断の女性関係までを赤裸々に描く、自伝的青春私小説。第71回読売文学賞小説賞受賞作。
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年10月10日
”文壇の貴公子”と呼ばれた著者の自叙伝的私小説。前半が大学入学に至るまでの思春期にして作家の自我形成方法を、後半は作家としてデビューを果たした後に青春の終わりとなる息子の誕生と偉大なる先達・中上健次の死までを、赤裸々且つ著者らしいユーモアたっぷりの文章で綴られている。著者のファンでなくとも80年代半...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月10日
著者の自伝的私小説。
何冊か読んで結構面白かったし、最近NHKでちょくちょく見かけて成程男前だしスマートだなと感じてたので読んでみた。
この世代の小説家は時代なのか生き方や振る舞いがどうも鼻について嫌いなのだが、この人は何故か可愛さ感じる。
ぶっ飛んでるんだろうが嫌みが無い。
これ程中身の濃い人生を...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月09日
島田雅彦の少年時代から現在に至るまでを描いた、自伝的私小説。
春先に読んだ『パンとサーカス』やそれ以前の何冊かがおもしろかったので、作者の人となりを知るにはいいかもと手に取ったのだが。
おもしろおかしく書いている文章は軽妙だが、ひねくれた自意識の過剰ぶりが鼻につく。今後彼の作品を読む際に支障が出そ...続きを読む
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