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長崎の油商・大浦屋の女あるじ、お希以──のちの大浦慶。黒船来航騒ぎで世情が揺れる中、無鉄砲にも異国との茶葉交易に乗り出し、一度は巨富を築くが、その先に大きな陥穽(かんせい)が待ち受けていた──。実在の商人・大浦慶の生涯を円熟の名手が描いた、傑作歴史小説。
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Posted by ブクログ
朝井まかてさんの時代もの、400頁近くあるが、ほぼ一気読み。長崎に実在した油屋の豪商、大浦屋の女主人お希以(おけい、のちに慶と名乗る)の波瀾万丈の物語だったので、先へ先へと読まされた。 いつもながら、登場人物たちの個性が際立つ描き方が素晴らしく、名前があればすぐに「ああ、あの」と浮かぶので、長編の...続きを読む中でも迷子にならない。歴史に名を残した人たちよりも、友助やおよし、弥右衛門などの使用人たち、茶葉に関わるおみつや茂作たち、茶葉の輸出のきっかけを作ってくれるテキストル、市井の人たちの方が魅力的に描かれている。 それにしても、幕末にすごい商人がいたものだ。 朝井まかてさんの『朝星夜星』の自由軒もちょこっと登場する。同じ時代なので、合わせ読むと面白いかも。
序盤は少し読みにくさを感じたものの、100ページ目をこえたあたりからは圧巻。 人の想い、信念、つながりが伝わる良本。 出会えて良かった1冊。
大浦慶の名前を知りませんでした。お恥ずかしい限りです、知ってるであれっ。もはや歴史教科書の登場人物なんですね、ヲルトに登場人物は実在するし長崎事件も本当でした。これが原因で没落するのだが、そこから不死鳥の姿になるって事 大河ドラマにもなれるって事 いやあ知らない事が恥ずかしいとまたも思う お祖父さん...続きを読むの勘を磨けの言葉が良かったです
長崎で油を扱う大浦屋の身代を継いだお希以は外国人向けに茶葉を販売するビジネスを行い財を為し、亀山社中(後の海援隊)を援助する。 その後、熊本藩士遠山一也、元大通詞の品川藤十郎に持ちかけられた煙草葉の商いで詐欺にあったもの、そこから復活し横浜製造所の経営を杉山徳三郎と共に行う。幕末の女商人大浦慶の一代...続きを読む記。
大浦慶の話。この人実在の人だけど全然知らなかった。とてもやり手の女将さん。そしてとても面白かった。外国人と対等にビジネスしたり、幕末の偉人(坂本竜馬とか大隈重信とか)たちとやり取りがあったり。引退した番頭さんがピンチの時に帰ってきたのはかっこよかった。
傑作。熱い展開に何度も涙し、大河ドラマを見終わったような読後感がある。 幕末〜明治の有名人が多数出てくるのも楽しいが、おそらく創作であろう、お店の奉公人たちの造形が実に魅力的。
坂本龍馬関連の作品などで登場するので名前だけは知っていた大浦慶さんの物語。 幕末から明治にかけての激動の時代に、女性ながらにして海外との交易を手探りで始め、憂国の志士たちを支え、グラバーなオルトなどの海外商人、ひいては岩崎弥太郎や大隈重信などとも交流していた彼女の生涯を一人称で語る本作は、まさに朝井...続きを読むさんならではのものです。 それにしても現在でも名を残している人達の、野心だけはあるものの品性や信義に欠けている様を読むと、一歩間違えは法螺吹きの山師がたまたま運が良かっただけじゃないかと思えてくる。
時代物は読んだ事がなかつたので、慣れるまで読むのに時間がかかった。読んでる間は影響されて、つい長崎弁を交えて話したくなってしまった。大浦慶は江戸末期から明治の正に時代が変わる時に茶葉の商いで奔走した。女性があまり前に出る事がない時代に堂々と外国人と交流し、商売を成功させ富を築いた。慶との関わりの中で...続きを読む後の偉人達が出てくる。彼らも出会った頃よりどんどん出世して活躍していく。すごい時代を生きた人だったんだなぁ。
幕末、長崎の油商・大浦屋の女あるじ、のちの貿易商・大浦慶の胸躍る生涯の物語である。 個人的に、ラストシーンが膝を打つほど決まっている作品は傑作だと思っている。本作はまさに膝を打つほど。胸アツでございました。 幕末のころ、いわば「女子はだまっとれ」という時代に、海の外の者たちと商売を始める──お慶とと...続きを読むもに「どうやって!?」と胸をつかれ、「なんとかしたい」と願い、失敗し、商機を手に入れてホッとしたり。そんな思いを存分に楽しめる作品なのだ。 中盤から幕末でおなじみの面々の名前がにぎやかしていくのも楽しい。後半では、きっと朝井さんもお慶たちと別れるのが淋しくなっているんだなあとまで感じる愛おしい文章。 最初から最後まで、お慶とともに怒涛の日本を駆け巡っている心持にさせてくれた、わくわくする1冊だ。
激動の時代をたくましく生きた女商人大浦慶さんの物語。方言や聞き慣れない言葉もあったけど、生きる勇気を貰えるような物語だった。
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