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「御松茸同心を命ずる」──十九歳の尾張藩士・榊原小四郎は、かつてのバブルな藩政が忘れられぬ上司らに批判的。いつか自分が藩の誇りを取り戻すと決めていたが、突如、「御松茸同心」に飛ばされる。松茸のことなど全くわからない上、左遷先は部署ぐるみの産地偽装に手を染めていた。改革に取り組もうとする小四郎の前に、松茸の“謎”も立ちはだかる! 爽快時代お仕事小説。
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Posted by ブクログ
また渋い分野を選びましたけど、知らない知識があるのと美味しい松茸を食するイメージが浮かぶ本ですね。3ベエのアクセントがこの醍醐味なのかも。とにかく出てくる出てくるし、頼りになるって言う。いつの時代も仕事が出来ないで世の中の害になる人間は存在するのですね。お母さんが別れてそのまま会わないのもちょっと残...続きを読む念、自分の人生をしっかり生きているのだ。朝井まかてさんは読みやすいし好きです。必ず1冊はストック置きたいが、もうほとんど読んでしまった。
現代にも通ずるような話でとても面白い。 御奉行への説明シーンでの、赤松と松茸の関係は主従関係という例えはとてもわかりやすく良いシーンだったし、主人公小四郎がさらっと重ねた年月分成長して人柄が練れてきているのがよくわかった。 朝井まかての小説でこの薄さ。 初心者向けにおすすめだな。読みやすく、かつ...続きを読む朝井まかての作風も感じられる丁度よい小説。
秋ですね。 茸のおいしい季節となりましたが、高級食材の松茸を庶民が口にするには、相当な覚悟が必要です。 江戸中期の尾張藩でも事情は同じようで、藩の特産品として方々のお偉いさんにご進物するのですが、近年は不作続きで、全く足りません。足りない分はどうすのかといいますと、商人から買いつけます。ただで...続きを読むあげるものを商人から買うのですから、お金はすべて持ち出し。ただの見栄のためだけに、莫大なお金をつぎ込むます。名古屋らしいといえばらしいのですが、藩の財政は悪化の一途。今の世なら財政破綻自治体入り確実です。さあ、ここで御松茸同心の出番です。 その任についたのは江戸詰めの若き藩士、小四郎。優秀だが融通のきかぬ頑固者。上司も同期もみんなバカにみえる。その優秀さを買われての任かというとその逆で、生意気すぎて左遷させられた。要するに都落ち。 だいたい、御松茸同心なんて役職、ほんとにあったのか? 天才的に作り話のうまい朝井まかてさんなので、すべてありそうな感じで読んでしまったけど、どこまでほんとなのだろう。尾張藩の特産品が松茸だってことは合っているのかな? それはさておき、松茸の不作豊作は人が介入してどうこうできる問題ではないというのが、その当時の常識。当たり年もあればハズレもある。しかし、それでは己のプライドが許さぬ小四郎は、年月をかけて、書物にあたり、人に頭を下げて、とうとう松茸生育の謎を解き明かしてしまう。 なかなかの熱血漢じゃないか。 その過程で見えてくる人間模様は、じんわり人情物語が満載だ。 朝井まかてさんの時代小説、女性が主人公だと生き生きと描くんだけど、男だとそうでもないのが多かった。でも今作品は男が主人公でも生き生きとしていた。 聞いたこともない変わり種の松茸料理も出てくるので、生唾がでてくる。 ああ、松茸たべたい。
面白かった! 社会の理不尽や人間関係の摩擦といった、どことなく現代的な要素が盛り込まれた時代小説。 石の上にも3年とはよく言ったもの。 エリート意識が鼻に付く若造だった小四郎の成長振りが読んでいてとても快いし最後の大逆転には大変スカッとする。 ほんとうに素晴らしい読後感。 ちなみに松茸同心とい...続きを読むうのは史実なのだろうか…?実際、岐阜県は松茸の名産地らしいのでこういったこともあったのかもしれないな、なんて思ったり。 1刷 2021.1.30
この著者の時代劇小説はどれを読んでもおもしろくて、飽きない。 生物、特に植物に詳しく博識なので、いろんな知識が得られる。 大阪出身の人なので、一度はお目にかかりたいかたである。 昔も変わらないお役所仕事、窓際族の典型の武家さん達が松茸の偽装や産地偽装して、お上にごますり、忖度、手柄横取り、横領、し...続きを読むていてるバブル世代と右にならえの上司たち。このままではいけないと 藩政改革をすることになったその御松茸同心に命じられた今時の次世代部下が松茸の知識も何もないまま松茸山を舞台に奮闘する、松茸をよみがえらせ里山を循環させた物語り。歳月をかけて松茸の生態を勉強してちゃんと松茸が育つ環境に戻して里山資本主義のように経済を回し始めたところがおもしろくてとてもよかった、バカにしていた上司、先輩武士たちは横領したり忖度してたりがばれて処分されたのが気持ちよかった、物語の中の出来事が今の安倍内閣を彷彿させてくれて加計学園や森友学園問題もこの小説のように罰せられたら総会なのにな。現実はそうもいかないらしい・・・・
松茸を幕政や交際に重用している尾張藩だが、近年不作に悩んでおり、辻褄合わせの不正が横行する中に自称秀才の江戸詰藩士が御松茸同心という奇妙な役職で国本に派遣され松茸産業の再生に挑むという話。 言ってみれば江戸時代のお仕事小説で、内容はかなり面白いのですが、良い意味でよくもこんな馬鹿ばかしいテーマを思い...続きを読むついたもんだというのが最大の感想です。
名古屋の市政の人々の愛あふれる話し。 松茸のお世話って大変なのねー 政治の中心から嫌われると大変なのねー
主人公の上から目線 見下した感 清く正しくが 必ずしも歓迎されない社会 コミュニケーション下手で頭脳明晰な主人公が 人間味ある成長をしてく 幸せって地位でも名誉でもなく 他人ではなくその人自身が幸せと思うことやなー 大殿 素晴らしい。 もっと大殿の考えを聞きたかった
面白かったです。まさに、「御松茸騒動」でした。 始めは、自分は有能だと周りを見下していた小四郎があまり好きではありませんでしたし、周りの三べえなどのキャラもちょっと…と思っていましたが、小四郎が御松茸同心に左遷されてからの奮闘に引き付けられました。 松茸のことがあまりわからない時代に、松林を再生させ...続きを読むるところから始めることは並大抵ではないです。小四郎の成長と、最後の決断が良かったです。 ちょっと…と思いながら読んだのに、読後感は清々しいです。 大殿の一言も素敵でした。大殿のお話も読んでみたいです。
朝井まかて氏の時代小説は楽しい。ユーモアがあるし、庶民に生きる力をくれる。▼幼いころから才気にあふれた18歳の尾張江戸藩士の榊原小四郎は、同僚上司の事なかれ主義に反感を抱く。その結果、尾張国許の御松茸同心を命じられ、ひょうきんな3人の叔父「さんべえ」と尾張に赴く。心に不満を抱きながらも、松茸の不作の...続きを読む原因を探り、ついには御松茸の御林をよみがえらせる。筋も通っているし、人情もあふれている。
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御松茸騒動
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