【感想・ネタバレ】御松茸騒動のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2017年12月22日

この著者の時代劇小説はどれを読んでもおもしろくて、飽きない。
生物、特に植物に詳しく博識なので、いろんな知識が得られる。
大阪出身の人なので、一度はお目にかかりたいかたである。

昔も変わらないお役所仕事、窓際族の典型の武家さん達が松茸の偽装や産地偽装して、お上にごますり、忖度、手柄横取り、横領、し...続きを読むていてるバブル世代と右にならえの上司たち。このままではいけないと 藩政改革をすることになったその御松茸同心に命じられた今時の次世代部下が松茸の知識も何もないまま松茸山を舞台に奮闘する、松茸をよみがえらせ里山を循環させた物語り。歳月をかけて松茸の生態を勉強してちゃんと松茸が育つ環境に戻して里山資本主義のように経済を回し始めたところがおもしろくてとてもよかった、バカにしていた上司、先輩武士たちは横領したり忖度してたりがばれて処分されたのが気持ちよかった、物語の中の出来事が今の安倍内閣を彷彿させてくれて加計学園や森友学園問題もこの小説のように罰せられたら総会なのにな。現実はそうもいかないらしい・・・・

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2018年02月03日

面白かったです。まさに、「御松茸騒動」でした。
始めは、自分は有能だと周りを見下していた小四郎があまり好きではありませんでしたし、周りの三べえなどのキャラもちょっと…と思っていましたが、小四郎が御松茸同心に左遷されてからの奮闘に引き付けられました。
松茸のことがあまりわからない時代に、松林を再生させ...続きを読むるところから始めることは並大抵ではないです。小四郎の成長と、最後の決断が良かったです。
ちょっと…と思いながら読んだのに、読後感は清々しいです。
大殿の一言も素敵でした。大殿のお話も読んでみたいです。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2017年11月10日

朝井まかて氏の時代小説は楽しい。ユーモアがあるし、庶民に生きる力をくれる。▼幼いころから才気にあふれた18歳の尾張江戸藩士の榊原小四郎は、同僚上司の事なかれ主義に反感を抱く。その結果、尾張国許の御松茸同心を命じられ、ひょうきんな3人の叔父「さんべえ」と尾張に赴く。心に不満を抱きながらも、松茸の不作の...続きを読む原因を探り、ついには御松茸の御林をよみがえらせる。筋も通っているし、人情もあふれている。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2017年10月17日

松茸の生態と主従関係との共通点など、深い。
尾張が舞台のお話は珍しくて、方言も楽しく読んだ。
三べえの存在感が良い。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2020年08月09日

私が読んでるものの中では、ちょっと展開が渋かった。

江戸時代中期?太平の世の、がちがちの武家社会の中。
主人公は、頭でっかちで自分が優秀と自信満々、周りのやる気のなさに憤慨している、若い江戸詰尾張藩士。

借金に苦しむ藩のために、自分がなんとかするんだ、と意気込んでいるのに、ひょんなことから左遷さ...続きを読むれて、生まれて初めて江戸を離れ、頼れる育ての母からも子離れされ、尾張の山中で松茸のために四苦八苦することになる、という話。

世間知らずとはいえ、特に悪いことしてないのに、どんどん苦境に追いやられる主人公が不憫だけど、めげずに、なんとか松茸の生産量を増やしてやろうと、がんばるところがいいかな。でも、がんばってもそう簡単に大成功!とはならないし、最終的に与えられるご褒美(?)も、静かで、渋い、密かに噛みしめるような喜び。現実ってこんなもんだよね、人生って、こういう、たくさんがんばった後に、ちょっとだけご褒美もらって、またがんばるの繰り返しだよね、って言われてるような話。

私は、どちらかというと、小説にもう少しドラマチックな展開を求めてるので、読んだ後、ちょっと疲れました。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2019年01月31日

尾張藩の若き藩士・榊原小四郎は利発で学問にも優れ、出世をめざし職務に励んできた。
しかし、才気をひけらかした態度が災いし上司に疎まれ、国もとの御松茸同心に左遷されてしまう。
悄然として国に移る小四郎だったが、慣れない山歩き仕事に右往左往するばかり。
果たして、小四郎の出世の夢はかなうのか。

面白か...続きを読むったです。
現代日本にも通じるお話なので、身近に感じられました。
小四郎は生まれてこの方ずっと不況しか知らないのですが、周囲のオッサン達はかつて尾張に訪れたバブルが忘れられず、その話ばかり。
私の周りにもこういうオッサンはまだいます笑。

松茸の不作続きの要因を調べ収穫量を上げるというお仕事を拝命したわけですが、小四郎は現実に叩きのめされます。
松茸献上のノルマが毎年課されているが、山の松茸では到底足りないので御用商人から買い上げて補填しているという矛盾。
財政赤字は増える一方なのに、何もできない自分。
融通の利かないカタブツの小四郎は、山廻同心には邪険にされ、立場の違う村の平民にも松茸についてうまく聞き出せず、誰の助力も得られない。
しかも都会育ちの彼は虫も大嫌いで山仕事なんかしたこともない。

可哀想になるほど八方ふさがりの状態ですが、小四郎はかすかな出世の道をあきらめず、増産を目指しこつこつと資料を読み試行錯誤していきます。
最初は鼻持ちならない青臭い青年だった小四郎は、苦労を重ね、やがて周囲の助けを得て視野を広げていくのです。
その様子は現代の青年の成長を描いたお仕事小説を読んでいるようで、すがすがしい気持ちになれました。

納得のいかない仕事に異動になっても、腐らずに目の前の仕事に励むことって大事ですよね。
骨身に沁みる教訓だと思います。

先代宗春公や父親に対しての気持ちが変化していくのもほっとさせられました。
結構堅い話ですが、ユーモアにまぶされて読みやすいので時代物が苦手な方でも楽しめると思います。

このレビューは参考になりましたか?

Posted by ブクログ 2018年11月01日

自分を切れ者だと自負している
19歳の尾張藩士、榊原小四郎
上司に煙たがられ、「御松茸同心」へ左遷される

わけもわからないまま、必死に奮闘する主人公の成長物語

ひょうひょうとした亡父の友人たち「三べえ」の存在感(笑)


時代小説ながら、現代とも通じるような作品

このレビューは参考になりましたか?