銀の猫

銀の猫

790円 (税込)

3pt

出戻り介抱人・お咲は今日も寝不足!
江戸の介護を通して描かれる絶品小説。

嫁ぎ先を離縁され、「介抱人」として稼ぐお咲。
百人百様のしたたかな年寄りたちに日々、人生の多くを教えられる。
一方、妾奉公を繰り返し身勝手に生きてきた自分の母親を許すことができない。
そんな時「誰もが楽になれる介抱指南書」作りに協力を求められ――。

長寿の町・江戸に生きる人間を描ききる傑作小説。

解説・秋山香乃

※この電子書籍は2017年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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銀の猫 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    介護(本作中では「介抱」)がテーマになる話を、現代を舞台にした小説で読んでいたら、実際に介護にかかわる日々を送っている読者にとっては、あまりにシビアで結構滅入ってしまったかもしれません。

    本作を読んでみて、決して滅入ることはありませんでした。これは江戸の町人の暮らしの中での話…と割り切りながらも、

    0
    2025年06月13日

    Posted by ブクログ

    初めて時代小説を読みました。

    言葉の意味や、時代背景が理解できるか
    不安もありながら読み始めましたが
    いらぬ心配でした笑

    とても読みやすく、主人公のお咲や周囲の人の心情、江戸時代の介護の大変さが思い浮かびました。
    人情話は切ない… 泣けますね。

    また他の時代小説も読んでみたいなぁと思いました。

    0
    2025年03月19日

    Posted by ブクログ

    江戸時代、介抱人という職業自体はフィクションらしいが、親子の関係はこういう感じだろうなあと思う(現代も変わらない)。庄助とおきんさんの件は見に積まされるところがあって、また読みたくなりました。

    0
    2025年01月12日

    Posted by ブクログ

     江戸の介護を描いた時代小説。帯によると「隠れた逸品」とあるが、そのとおり。江戸時代は平均寿命こそ短かったが、これは乳幼児死亡率が高かったためで、60才まで生き延びれば70才、あるいそれ以上生きたらしい。

     お咲は嫁ぎ先から離縁され、「介抱人」として働いていた。お咲は母親の借金を返済するため、通常

    0
    2024年12月05日

    Posted by ブクログ

    舞台は江戸時代、年寄の介抱を仕事としている主人公お咲と、彼女に関わる人々との物語です。
    作中に出てくる解放される人達の振る舞いは、一見すると身勝手なように捉えられます。しかしお咲との関わりと通してその人達の背景が見えてくると、なぜこの振る舞いとなったのか分かるようになります。ーこの振る舞いとなったの

    0
    2024年11月06日

    Posted by ブクログ

    江戸時代も介護問題ってあったんだなぁ。
    江戸時代は今よりもっと親の介護は子供が何をおいてもしなければならないという世間体に縛られていて大変だったんだなぁ。
    介護問題って、先には死しかなく暗く辛くなりがちだし、この物語の主人公は母親が毒親という悲惨な状況なのに、読み進めていくうちに、人は誰しもゆっくり

    0
    2024年08月26日

    Posted by ブクログ

    よかった。ほんとによかった。
    お咲も佐和も庄助もおぶんも、みんなほんとによかった。
    登場人物が全員魅力的。

    江戸東京博物に行きたくなったので、調べてみたら2025年まで(予定)長期休館中でした…

    好きな人が老いて弱っていくのは悲しい。
    そんなとき私は笑って介抱できるだろうか。優しい声を掛けられる

    0
    2024年06月22日

    Posted by ブクログ

    介護をテーマとした時代小説。
    違和感なく、すっと入ってくるのは、老いや家族といったテーマは時代を越えるのだと納得できるうえ、
    それでも江戸時代の雰囲気がきちんと描かれているから。
    憎たらしい母と、どう決着するのか興味津々で読み進めた。いい感じに終わって満足。、

    0
    2024年05月27日

    Posted by ブクログ

    今で言うところの介護ヘルパーを通して江戸時代の介護の様子を描いた物語。
    当時は後継ぎである男性が両親を介護することが当然だとか、今と変わらない年齢まで生きている人がいたとか、意外な情報はあったけれど、今も昔も介護を取り巻く苦労は同じですね。介護を美化することなく、苦労ばかり語るでもなく、あるがままを

    0
    2024年03月20日

    Posted by ブクログ

    久々の五つ星。
    人生の道しるべの様な作品、朝井さんの引き出しの深さに驚きました。
    介護の道しるべにもなるんだとうと思ってます。

    巻末解説の秋山さんの言葉も感慨深いものです。

    0
    2024年02月26日

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