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朝は朝星、夜は夜星をいただくまで懸命に働き、幕末の長崎で日本初の洋食屋を始めた草野丈吉とゆき夫婦。出店の後押しをしたのは、薩摩藩の重鎮・五代才助(友厚)である。最初は自宅で始めた小さな店は、少しずつ大きくなっていった。そこへ陸奥宗光、後藤象二郎、坂本龍馬らもやって来たが、材料も満足に揃わないなか、経営は窮地に陥る。やがて明治の世になり、一家は新天地を求め、発展著しい大阪へ。そこで新たに「自由亭」を開業した二人だったが……。激動の時代に、幾多の困難を乗り越え、夢をつかみ取るまでの夫婦を活き活きと描いた傑作長編。 ※本書は、2023年2月に刊行された作品に加筆・修正し、上下巻に分冊したものです。
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Posted by ブクログ
日本で初めてのレストランね!と読み始めたが、レストランと言っても、勝手が違った。明治の始めだから、なんだか政府が絡んでくる。しかも朝令暮改の黎明期だ。切った貼ったはないけど、登ったり降ったり忙しい。
ゆきは長崎丸山町の引田屋で、女中をやっている。26歳。引田屋は女郎屋だ。4年前の安政6年に長崎は開港したので、各国領事館がある。オランダ総領事館で料理人をやっていた人との縁談が持ち上がる。丈吉に嫁ぐ。
おゆきは料理ができないのを早々に悟られ、料理係を下されて掃除洗濯縫い物係になる。西洋式の洗濯を仕込まれる。丈吉は五代才助の勧めで料理屋をすることにする。良林亭だ。全然客が来なかったが、次第にちょろちょろやってくるようになった。だんだん大賑わいに。ゆきは食器洗いに入る。ところがなんでも一人でやる丈吉が倒れてしまった。予約制にする。
きんが生まれる。良林亭は狭いので、少し離れたところに自遊亭を立てる。長崎奉行所や薩摩藩屋敷の出入りも仰せつかる。下働きの貫太を雇う。ゆきは子育てで手一杯だ。
近所の和食料理店の藤屋でフランス料理を出し始めたので偵察に行ったがまずい。二人目のゆうが生まれる。丈吉が病に倒れる。借金が多くてやりくりが大変。亀山社中に出前に行く。
丈吉が復帰。新しい料理人の萬吉を雇う。土佐後藤象二郎がやってきて宴を開く。
王政復古により、長崎は火の消えたようになる。坂本龍馬も暗殺された。土佐藩に大阪での御用を頼まれてしばらく大阪に行くことになった。ゆきは長崎にいる。土佐藩に5人扶持で召し抱えられる。養父の和十が脳卒中で亡くなり、男の子孝次郎を産む。苗字を草野とする。五代才助より大阪の外国人止宿所つまりホテルの司長を命じられる。転居だ。
よしと萬吉は祝言をあげる。開業日は忙しかった。ボールドウェン先生や五代、後藤、陸奥まで来てくれた。開業の時に五代が金をかき集めてくれた。本来政府の掛かりなっているはずのものだがお金が足りず1500両オランダ人に借りたら、バタッケという変な外人が乗り込んできた。主人気取りでいろんな人を集めて奢ったりする。新聞にも載ってしまった。五代に間に入ってもらって、政府からお金を用立てる。バタッケを追い払う。
丈吉は読み書き算盤のできる番頭を雇い、ゆきはお役御免になる。
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