朝星夜星(下)
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朝星夜星(下)

小説・文芸
880円 (税込)

4pt

開化期の大阪・川口梅本町に「自由亭ホテル」を開いた草野丈吉・ゆき夫婦は、満を持して大阪の中心地・中之島に打って出る。民間人でありながら深い「志」を持ち、夢をかなえた丈吉は、幕末から明治の外交を料理で支え、大阪の町の発展に貢献する。「食の外交官」としてその名を知られ、何もかも順風満帆に見えた矢先、思いがけない事件が起きた。より大きな夢に向かってひた走る夫を子供たちとともに見守り、応援してきたゆきは、その時――。フーカデン、ローストグースなど、「自由亭」の料理を食べたくてたまらなくなる歴史小説。解説は、朝井まかての小説をこよなく愛する作家・一穂ミチ氏。 ※本書は、2023年2月に刊行された作品に加筆・修正し、上下巻に分冊したものです。

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朝星夜星 の一覧

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1~2件目 / 2件
  • 朝星夜星(上)
    880円 (税込)
    朝は朝星、夜は夜星をいただくまで懸命に働き、幕末の長崎で日本初の洋食屋を始めた草野丈吉とゆき夫婦。出店の後押しをしたのは、薩摩藩の重鎮・五代才助(友厚)である。最初は自宅で始めた小さな店は、少しずつ大きくなっていった。そこへ陸奥宗光、後藤象二郎、坂本龍馬らもやって来たが、材料も満足に揃わないなか、経営は窮地に陥る。やがて明治の世になり、一家は新天地を求め、発展著しい大阪へ。そこで新たに「自由亭」を開業した二人だったが……。激動の時代に、幾多の困難を乗り越え、夢をつかみ取るまでの夫婦を活き活きと描いた傑作長編。 ※本書は、2023年2月に刊行された作品に加筆・修正し、上下巻に分冊したものです。
  • 朝星夜星(下)
    880円 (税込)
    開化期の大阪・川口梅本町に「自由亭ホテル」を開いた草野丈吉・ゆき夫婦は、満を持して大阪の中心地・中之島に打って出る。民間人でありながら深い「志」を持ち、夢をかなえた丈吉は、幕末から明治の外交を料理で支え、大阪の町の発展に貢献する。「食の外交官」としてその名を知られ、何もかも順風満帆に見えた矢先、思いがけない事件が起きた。より大きな夢に向かってひた走る夫を子供たちとともに見守り、応援してきたゆきは、その時――。フーカデン、ローストグースなど、「自由亭」の料理を食べたくてたまらなくなる歴史小説。解説は、朝井まかての小説をこよなく愛する作家・一穂ミチ氏。 ※本書は、2023年2月に刊行された作品に加筆・修正し、上下巻に分冊したものです。

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    Posted by ブクログ

    明治の偉人たちとともに駆け抜けた人生は楽しうございました。

    自由亭の支店を開業して、萬助を店長とした。ゆきは犬の大吉を散歩させる。女正月の日、ゆきとよしと萬助は自由亭で食事を供される。鉄道が敷かれるので、明治天皇が来られる。晩餐を命じられたのだ。試食会だ。
    本番4日後、また行在所からご注文があり、西洋料理を献じた。明治天皇は美味しいおいしくないの感想は言わない人なので、お気に召したのだろう。
    西南戦争勃発。京都支店開業。丈吉は忙しい。

    と思えば、3人の女性が挨拶にくる。何も聞かされていない。だれの奥方だろうと思っていたら、丈吉が妾としてひいた女子らだという。
    10年ぶりに長崎に帰省。新店の開業に室礼などの手が足りないと言われたのだ。妾の件をしめあげようにも、張り切ってしまう。自由亭はくんちの傘鉾を一手持ちするらしい。名誉なことだ。中之島に進出したいという。よしが亡くなる。くんちに合わせて納骨に長崎に行く。貫太が神戸で菓子屋をやるというので送り出す。

    陸奥宗光が釈放されて現れる。丈吉がきんに店の若い者との縁談を持ってくるが、きんは家出してしまう。きんは女学校に籠城したが、4ヶ月ほどで帰ってきて縁談を受け入れて結婚する。孝次郎はアメリカに留学することになっている。初孫の喜見が生まれる。ゆうも結納だ。米三郎はすぐに離縁。ゆう結婚、孝次郎出立。大阪大水。丈吉は橋をかける。五代友厚が亡くなる。丈吉も亡くなる。46歳。

    結構借金があった。きんは京都、長崎の支店を売っぱらって大阪の店舗に力を注ぐ。伊藤博文も森有礼も陸奥宗光も泊まりに来てくれる。

    0
    2026年09月06日

    Posted by ブクログ

    出会いと別れ、事業の始まりと終わりが存分に描かれていました。素晴らしかったです。ごちそうさまでした!

    0
    2026年08月11日

    Posted by ブクログ

    大阪・中之島で最高峰の西洋料理店「自由亭」を軌道に乗せ、国賓を接待する「食の外交官」するも病で急逝。長男考次郎はポンコツに育ち渡米、長女の錦なゆきと共にその遺志を継いで奮闘するも最終的には自由亭の幕を引く決断を下す。

    0
    2026年08月08日

    Posted by ブクログ

    天皇の午餐会(ごさんかい) (承前)/故郷/二人づれ/流れる星の音/星々の宴(うたげ)

    男は志を持ち目指すものに向かって邁進するのがあたりまえ
    女は嫁に行き子を育て家を整えるのがあたりまえ 

    そこからはみ出す人は? あたりまえ?

    ゆきさんや彼女の周りのおんなたちが大好きです
    飄々と自分の感じるままに自分の道を歩いているのが素敵です

    江戸の時代から明治へ
    鎖国から開国へ
    激動の時を諸外国と国民の間に立って
    考え 歩いてくださった方々に感謝します
    ありがとう

    0
    2026年06月08日

    Posted by ブクログ

    幕末から明治初期を西洋料理と外国人の接待で国を支えた草野丈吉と妻のゆき、そして家族と草野のもとに集まった人物たち。まったく知らなかったが、この人物にもっとスポットが当たってもいいのではないか。
    大河ドラマにもなりそうな作品

    0
    2026年04月15日

    Posted by ブクログ

    最近特に新撰組や明治維新に絡んだ立派な市井の女性のお話しを続けて読んだけど、偉そうな権威主義に固まっている男連中より、庶民のオカンが一番立派で強かったんや。そりゃ男性の偉人も多いけど、無名の女性に陽を当てたまかて先生に拍手です。

    0
    2026年04月13日

    Posted by ブクログ

    草野丈吉、こんな名前の料理人がいたんだと初めて知った。長崎から出てオランダ船のボーイから始めて、艱難辛苦を耐えて西洋料理の味を覚えて、日本で最初の西洋料理の店を始めた人。この人の味が本物だったからこそ、維新から明治にかけての傑出した人たちがその味を楽しみに訪れ、陸奥宗光、五代友厚らと巡り会い、志を分かち合ったのだと思える。そしてこの話は実は丈吉のつまのゆきが主人公とされている。丈吉は「お前はほんに旨そうに、大事そうに食べとったとたい。頬や顎を動かすさまは、気持ちよかほど元気で」と食べっぷりに惚れて、いや食べっぷりからゆきの強さを見抜いて嫁にした。その目線で江戸から明治の世の人を一人一人丁寧に描ききることにつながっているのだと思う。浅井まかてにまたやられました。誰か映画かドラマにして映像化してほしいなと思った。

    0
    2026年08月13日

    Posted by ブクログ

    大阪自由亭も順調に行くかと思いきや、波瀾万丈で草野丈吉も亡くなり、娘の錦が跡を継ぎ、自由亭は大阪ホテルとなる。錦を支えた星丘が亡くなると、大阪ホテルは売却された。
    上下巻纏めて、
    草野丈吉の妻ゆきの視点で自由亭の誕生から繁栄、自由亭が草野ファミリーから手放されていくまでが描かれている。
    人の一生を思うに、つくづく人は1人で生きているのではないと思わされる。草野丈吉も五代友厚、陸奥宗光らの支えがあってこそ、自由亭を大きく出来た。丈吉自身も星丘が災難に会った時に助けている。その星丘も丈吉が亡くなったあと、娘の錦を支え続けた。
    それにしても昔の人は早くに亡くなっている、人生50年の時代。今は人生100年と言われるが、
    印象に残った文章
    ⒈天下の貨財は私すべきものにあらずと思っている。たとい失敗し、あるいは産を空しゅうすることがあったとしても、国家国民を幸福ならしむることを得れば、おれの望みはそこで成っている(五代友厚)
    ⒉雷は一度きり、失敗したその後どうするかが人間の分かれ目や(草野丈吉)
    ⒊己で稼いで己が費消するだけでは面白ないがな。商いは、かあっと胸の熱うなる大義こそが帆柱や(草野丈吉)

    0
    2026年06月21日

    Posted by ブクログ

    シゴデキ料理人の丈吉とその周囲の出来事に翻弄されながらも力強く生きた女性“ゆき”…

    星はこの世に降りて集い、巡り、そしてまた空へと散る

    この言葉が響きました。

    0
    2026年03月26日

    Posted by ブクログ

    大阪に「自由亭ホテル」を開き成功した丈吉とゆき。その後、幕末の明治からの外交を料理で支え、大阪の発展に貢献。そんな「自由亭」の料理を食べたくなる堪らない歴史小説。

    0
    2026年09月10日

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