朝星夜星

朝星夜星

1,999円 (税込)

9pt

幕末から維新、明治と激動の時代の外交を料理で支えた男がいた――長崎生まれの料理人・草野丈吉で、店の名は「自由亭」。本書は、日本初の洋食屋を長崎で開き、大阪に進出してレストラン&ホテルを開業、近代大阪の発展に貢献した丈吉を、妻ゆきの視点から描いた歴史小説。貧しい農家に生まれた丈吉は、18歳で出島の仲買人に雇われ、ボーイ、洗濯係、コック見習いになる。そして21歳のときにオランダ総領事の専属料理人になり、3年後に結婚。夫婦で日本初の西洋料理店をオープンさせた。店には、陸奥宗光、五代友厚、後藤象二郎、岩崎弥太郎といった綺羅星のごとき男たちがやって来る。明治の世になり、大阪へ移った丈吉は、重要な式典で饗応料理を提供するまでになるのだが……。夫婦で困難を乗り越え、夢をつかみ取る姿を活き活きと描いた傑作長編。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    PHP研究所
  • ページ数
    512ページ
  • 電子版発売日
    2023年03月03日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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朝星夜星 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    朝井まかてさんの小説は、最初の1文を読み始めた(聴き始め)途端、登場人物たちや景色が色彩を持って立ち上がってくる。長い話だったが面白かった。
    日本で最初に洋食屋「自由亭」を長崎で開業し、その後大阪でホテル業を始めた草野丈吉とその妻ゆきさんのお話。
    まだ駆け出しの料理人であった丈吉が小さな食堂を始めた

    0
    2024年10月19日

    Posted by ブクログ

    日本で初めて洋食屋を開いた草野丈吉の妻の視点で書かれ、女性の立場に大いに感情移入しながら読んだ。幕末から明治にかけて、長崎、大阪の文明開花の様子、著名人との交流も興味深かった。壮大な映画を観た気分。

    0
    2024年02月12日

    Posted by ブクログ

    これもまた傑作!ボタニカの時も感じた「色彩や景色が目の前に広がるような」作品.
    今回はそこに「料理の味や香り」までも感じられるようで,鮮やかで,爽やかで,躍動感あるれる作品.
    出だしからまるでNHKの朝の連続テレビドラマを見ているかのよう.牧野富太郎はボタニカが原作となることはなかったが,これこそ映

    0
    2023年09月02日

    Posted by ブクログ

    時は明治維新後です。

    西洋文化に追いつこうと、外国人との饗応にも
    使える西洋式のホテルやレストランを大阪で始
    めた草野丈吉。

    その妻であるおゆきという女性が主人公です。

    あの五代友厚をはじめとして、名だたる歴史上
    の登場人物が顧客として描かれています。

    「細腕繁盛記」ではなく、おゆきは体も大

    0
    2023年07月17日

    Posted by ブクログ

    長崎の丸山で女中をしていたゆきは食べっぷりを見染められて料理人丈吉の妻となる。西洋料理を世に広め長崎から大阪へと場所を移し、幕末から明治を国作りにかけた人々とも交流を持ち視線の先に常に公があった。妻目線で語られる草野丈吉のそこかしこにゆきのおおらかで力持ちで自然体なところが表れて、とても暖かい物語に

    0
    2023年06月02日

    Posted by ブクログ

     現代日本へとつながる、幕末から明治、大正にかけて食で時代を開いた西洋料理店の隆盛を、主人の妻の目線から描いた一冊です。

     時代は江戸の幕末。唯一の外国との貿易の窓口であった出島を抱える長崎で、西洋料理屋『良林亭』が暖簾を掲げた。主人の丈吉は幼き頃から苦労をし、オランダ商船で働きながら料理修行をし

    0
    2025年02月24日

    Posted by ブクログ

    歴史上の人物が現在を生きているかのような描き方で楽しめました
    ただ、長い。読み切るのに非常に時間かかってしまいました

    0
    2024年12月30日

    Posted by ブクログ

    2024年7月に朝井まかて先生の『朝星夜星』を1ヶ月かけて読み終えました。この小説は、早朝から夜遅くまで働くという料理人の重労働を描きつつ、自分の好きなことに一生懸命になる姿を描いています。最初は少し心配でしたが、読み進めるうちに面白くなり、一気に読み終えました。ユーモアと感動が織り交ぜられており、

    0
    2024年12月23日

    Posted by ブクログ

    日本初の洋食店「自由亭」を開業した草野丈吉と妻、ゆきの物語を開店した当時から大阪でホテルを経営するまでを描く大河小説。タイトルの意味は「夜明け前から日暮れまで精を尽くして働くこと」で文字通り働き通しの丈吉を文句も言わず尽くす(途中で妾が3人も登場する!)ゆきの姿に当時の世相が見える。その中でもさり気

    0
    2024年09月21日

    Posted by ブクログ

    西洋料理自体が珍しい幕末に自宅の一間から店を始め、家族総出の"かけ"が始まる。丈吉の"進んでいく力"はバネのような勢いがあって、朝井まかての本領発揮の感。ゆきの女将としての度量の深さが、清々しさを与えてこの物語が深みを増す。

    0
    2024年08月04日

朝星夜星 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    PHP研究所
  • ページ数
    512ページ
  • 電子版発売日
    2023年03月03日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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