眩(新潮文庫)

眩(新潮文庫)

781円 (税込)

3pt

あたしは絵師だ。筆さえ握れば、どこでだって生きていける――。北斎の娘・お栄は、偉大な父の背中を追い、絵の道を志す。好きでもない夫との別れ、病に倒れた父の看病、厄介な甥の尻拭い、そして兄弟子・善次郎へのままならぬ恋情。日々に翻弄され、己の才に歯がゆさを覚えながらも、彼女は自分だけの光と影を見出していく。「江戸のレンブラント」こと葛飾応為、絵に命を燃やした熱き生涯。(解説・葉室麟)

...続きを読む

眩(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月29日

    余韻の残る良い話でした。場面転換が激しくて途中着いて行くのに苦労したところはありましたが、その分主人公の生き方の迫力は増したと思います。親しい人たちが去って行くところは寂しかった。絵画は何も分からないのですが吉原格子先之図は素晴らしいと思います。

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月24日

    朝井まかてさんらしい今回も、化粧っ気のない女性のストーリーでした。エピソードが絵の名前ごとに別れていて、絵をネットで検索して見ながら読むと面白かったです。天然の絵の具で絵を描くことは一苦労である事がわかり、自分の中で昔の絵の価値がグッと上がりました。

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月16日

    葛飾北斎の娘、応為の視点で彼女自身と北斎の絵にかける想いを綴った作品。
    いずれかの代表作が完成するまでの過程を描きながらも作品そのものへの描写ではなく、あくまでそれが完成するまでの過程を父娘の生き方を交えて辿っている。
    各作品の肝となる部分が、もしかしたらこんな背景から生まれたものかもと想像しながら...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月15日

    始まりからぐいっと引き込まれ、晴れ晴れと終わる。小気味よい一冊だった。
    決して明るく楽しい日々が描かれているわけではない。思うようにいかないことの方が多く、理不尽に苦しめられ、親しく心を通わせた人たちとも死に別れ、富にも名誉にも縁がないまま、年老いていく。こう書けば鬱々とした暗い物語になりそうなもの...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月26日

    お栄さん、格好良かった。善さんとの関係は切ないけどなんか分かる気がする。
    時太郎が憎い。
    本物を見てみたいな

    「もう六十かもしれないが、先々のあたしから見たら、今日のあたしがいっち若いじゃないか」

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月21日

    とにかく面白かった。北斎の娘がかっこよすぎる。男前すぎる。
    最後の数ページ、なんだかぐっと来てしまった。
    なんか、背中を押してもらえた感じ。
    なんか、素晴らしい読後感。

    0

    Posted by ブクログ 2022年12月04日

    葛飾北斎の娘、葛飾應為ことお栄さんの話。
    当時では女性絵師は珍しい。女性は家事というジェンダーロールが疑いなく信じられていた頃。
    お栄は、描かずにいられない絵師の業が身体に備わっている。絵の才もある。父親の北斎と同じ。
    しかし女性であるお栄の感覚は、母親や夫からは欠陥としか見做されない。
    やりきれな...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月16日

    自分自身もそうなのですが、浮世絵だったり、北斎に興味を持ち始めた人が読むのに、おすすめしたい作品です。娘の眼を通して、葛飾北斎を取り巻く暮らしぶりがよくわかります。富嶽三十六景を出版したきっかけや、ゴッホが作品を模写した渓斎英泉が登場することも興味深かったです。

    0

    Posted by ブクログ 2022年02月20日

    お栄がかっこいい。
    この時代に女性がこういう風に活躍するのはむしろ稀だったんだろうなと思うから、誰もやっていないことを先駆けてやる女性はやっぱりかっこいい。
    ドラマで演じた宮崎あおいさんもかっこよかったです。

    0

    Posted by ブクログ 2021年03月10日

     葛飾北斎の娘、お栄。絵を描くことが好きだが「北斎の娘」という肩書きが重い…しかし、あまりに偉大な父の影響を受けながら自分も絵師となり、父に負けない、いい絵を描こう…だが…父にはかなわない………と、もがくお栄。
    兄弟子への恋情、納得のいく作品が描けないことへの苛立ち、借金の尻拭い…

    地べ...続きを読む

    0

眩(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

朝井まかて のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す