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あたしは絵師だ。筆さえ握れば、どこでだって生きていける――。北斎の娘・お栄は、偉大な父の背中を追い、絵の道を志す。好きでもない夫との別れ、病に倒れた父の看病、厄介な甥の尻拭い、そして兄弟子・善次郎へのままならぬ恋情。日々に翻弄され、己の才に歯がゆさを覚えながらも、彼女は自分だけの光と影を見出していく。「江戸のレンブラント」こと葛飾応為、絵に命を燃やした熱き生涯。(解説・葉室麟)
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Posted by ブクログ
余韻の残る良い話でした。場面転換が激しくて途中着いて行くのに苦労したところはありましたが、その分主人公の生き方の迫力は増したと思います。親しい人たちが去って行くところは寂しかった。絵画は何も分からないのですが吉原格子先之図は素晴らしいと思います。
朝井まかてさんらしい今回も、化粧っ気のない女性のストーリーでした。エピソードが絵の名前ごとに別れていて、絵をネットで検索して見ながら読むと面白かったです。天然の絵の具で絵を描くことは一苦労である事がわかり、自分の中で昔の絵の価値がグッと上がりました。
葛飾北斎の娘、応為の視点で彼女自身と北斎の絵にかける想いを綴った作品。 いずれかの代表作が完成するまでの過程を描きながらも作品そのものへの描写ではなく、あくまでそれが完成するまでの過程を父娘の生き方を交えて辿っている。 各作品の肝となる部分が、もしかしたらこんな背景から生まれたものかもと想像しながら...続きを読む読むと、小説と浮世絵の2つを同時に味わえるような非常に贅沢な一冊でした。 ここまで深みのある作品となったのは、朝井さんの絵に対する視点の賜物だと思います。
始まりからぐいっと引き込まれ、晴れ晴れと終わる。小気味よい一冊だった。 決して明るく楽しい日々が描かれているわけではない。思うようにいかないことの方が多く、理不尽に苦しめられ、親しく心を通わせた人たちとも死に別れ、富にも名誉にも縁がないまま、年老いていく。こう書けば鬱々とした暗い物語になりそうなもの...続きを読むなのに、そう感じないのは、北斎もお栄も、自分の人生を自分の生きたいように生き切っているからなのだろうか。
お栄さん、格好良かった。善さんとの関係は切ないけどなんか分かる気がする。 時太郎が憎い。 本物を見てみたいな 「もう六十かもしれないが、先々のあたしから見たら、今日のあたしがいっち若いじゃないか」
とにかく面白かった。北斎の娘がかっこよすぎる。男前すぎる。 最後の数ページ、なんだかぐっと来てしまった。 なんか、背中を押してもらえた感じ。 なんか、素晴らしい読後感。
葛飾北斎の娘、葛飾應為ことお栄さんの話。 当時では女性絵師は珍しい。女性は家事というジェンダーロールが疑いなく信じられていた頃。 お栄は、描かずにいられない絵師の業が身体に備わっている。絵の才もある。父親の北斎と同じ。 しかし女性であるお栄の感覚は、母親や夫からは欠陥としか見做されない。 やりきれな...続きを読むい夫婦生活が破綻したところから小説が始まる。 父であり師であり親方の北斎の工房で、お栄は絵筆を振るう。この辺りはワクワクするお仕事小説になる。 北斎を慕う渓斎英泉との交流も読みどころ。 渓斎英泉がとても良い。色っぽい男だなあと思った。 女性だから、元夫よりも、絵への情熱も才気もあるのに、独り立ちの仕事をさせてもらえない状況は、何とも息苦しい。 表紙絵もお栄さんの作品で、現代の目で見ても、上手いと思える。これを浮世絵の時代に描いたお栄さんは、北斎の娘というだけではない、絵の才と技術、探究心のあるすごい絵師。しかし、家事も苦手で子も産まない、当時の女性の常識としては欠陥だらけ。夫に勝る才能があることも、当時の感覚としては生意気で欠点扱いになる。 早く亡くなった姉の子を北斎一家で面倒を見るが、この甥がまあとんでもないクズ。後半はこの甥に北斎とお栄さんは苦しめられ続ける。 窮屈な価値観の中で、絵師としてしっかり自分を確立していこうとするお栄さんの人生。 とても読み応えのある小説だった。
自分自身もそうなのですが、浮世絵だったり、北斎に興味を持ち始めた人が読むのに、おすすめしたい作品です。娘の眼を通して、葛飾北斎を取り巻く暮らしぶりがよくわかります。富嶽三十六景を出版したきっかけや、ゴッホが作品を模写した渓斎英泉が登場することも興味深かったです。
お栄がかっこいい。 この時代に女性がこういう風に活躍するのはむしろ稀だったんだろうなと思うから、誰もやっていないことを先駆けてやる女性はやっぱりかっこいい。 ドラマで演じた宮崎あおいさんもかっこよかったです。
葛飾北斎の娘、お栄。絵を描くことが好きだが「北斎の娘」という肩書きが重い…しかし、あまりに偉大な父の影響を受けながら自分も絵師となり、父に負けない、いい絵を描こう…だが…父にはかなわない………と、もがくお栄。 兄弟子への恋情、納得のいく作品が描けないことへの苛立ち、借金の尻拭い… 地べ...続きを読むたにはいつくばり、形のないものを形にしていく地道な生業に、身も心も捧げる…。 眩しく、愛おしい話です。
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