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Posted by ブクログ
おうい応為の原作なのかな。北斎の娘、東洋のレンブラントと言われた絵師の話。脳卒中後に北斎が富嶽三十六景を描いたのに驚いたとともに、というか脳卒中後には無理でしょ!90歳近くまで生きたのもびっくりだし、というかそれは寿命だよね。面白かった。
お栄は北斎の娘。夫の吉之助は南沢等明の画号を持つ絵師だ。お栄は他の弟子と肩を並べて絵師としての修行をしていた。火事見物に行って、兄弟子の善次郎にあう。
お栄は離婚する。姉のお美与も離婚して時太郎と帰ってくる。姉の夫だった柳川重信は南総里見八犬伝の挿絵で当たった。馬琴がカナアリアという鳥を持ってきた。目が覚めるような黄色だ。善次郎も八犬伝の挿絵で当てた。お栄は善次郎にお前の美人画には艶がない。線が硬いと言われる。
お栄と善次郎は花魁道中を見に行く。妓楼の襖絵の仕事を受ける。善次郎の妹たちはここで芸者をしていた。北斎にオランダから絵の注文が入る。浮世絵ではなく、西洋の画法で描いてほしいらしい。15枚の風俗画。お栄は納めにいく。注文主はシーボルトだ。
善次郎の妹が白粉屋に嫁に行く。北斎が中風に倒れる。滝沢馬琴が見舞いに来る。ようやく北斎が動き始めた。散歩もするようになった。しかし母が亡くなった。善次郎はお滝と暮らしているというのに、恋に落ちた。西村屋は火事で板木を焼かれて身代が傾く。大仕事をしたいという。富嶽三十六景の誕生である。お栄は画号を応為とする。
姉の息子の時太郎が方々で借金して北斎におっかぶせる。家の物は全て売り払い、家には何もないくらいだ。だご所帯を持って真面目に生きていくと誓ったばかりで、また姿をくらます。
天保の改革で本屋はまた酷い目にあった。
Posted by ブクログ
もっと報われてもいいのにな。
貧乏でままらないことばかりで、
辛くて苦しいことの方が多く思えるお栄の人生。
人の人生などこんなものなのだろう。
それでもお栄はどれだけ苦労しても
キラキラとまぶしい光に
包まれているように見えます。
犠牲にしたものも多く、いわゆる女の幸せからは
ほど遠い人生だろうけど、
これほど自由でたくましくいきいきとした人生が
あるだろうか・・・?
朝井まかてさんのお栄はとても好きだ。
自分と重なる部分など特にないように思うけど、
このお栄のように自由に潔く生きたいものだと思えた。
この作家さんも初読だったのだけど、
他の作品もぜひ読んでみたいと思える
よい作品でした。
Posted by ブクログ
「そうだ、京都へ行こう」のノリで
「そうだ、北斎美術館に行こう」と謎の閃きに突き動かされ、
あれよあれよと北斎に魅せられて結局、
こちらもコンプリート。
面白くて引き込まれて…娘の人生も味わい深い。
映画『おーい、応為』を鑑賞したけれど、
小説とは打って変わって凡庸な、というか
まぁ人1人の人生ってこんなもんだよな…
と思い出させるような、
人生において忘れられないような大きな出来事が起こった時でさえも現実の生活が続いていく(しかない)日々の儚さの方が強くが描かれていて。
小説ではもっと激動で、リズミカルで
まさに北斎の『The Great Waves 』のような
色彩豊かな応為の人生が描かれている。
私は映画より小説の中の応為に魅せられた…
もっと、善次郎との関係を、知ってみたかった。
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