【感想・ネタバレ】眩(新潮文庫)のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年04月25日

葛飾北斎の娘にて、”江戸のレンブラント”とも称される天才絵師の知られざる生涯を描く筆者渾身の物語。お栄は、町絵師と夫婦になったのも束の間、絵筆を忘れる事が出来ず北斎のもとへ戻ることに。そして、北斎も追及してやまなかった光と影に生涯をかけて情熱を注ぐ事になる。時が過ぎ、北斎もこの世を去り、お栄は一つの...続きを読む真実にたどり着く。。。特徴は、歯切れの良い江戸弁を交え、色彩豊かな文体にて圧倒的なリアリティを描いている点かな。迷いながらもひたむきに生きたお栄の生き様が詰まった最後の一行に間違いなくパワーをもらえますよ。ちなみに、真実にて描かれた作品を、すみだ北斎美術館にて目にした時は心が震えました!コロナが収束したらぜひ、見学にいく事をお勧めしま〜す。

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Posted by ブクログ 2018年11月14日

ひとつのことを極めるというのは、生き方すら凄まじいものにしてしまうのだなと。
其処には男女の別はない。
その人物の覚悟ひとつ。
お栄はそれを生涯貫いた、お見事‼️

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Posted by ブクログ 2018年10月26日

葛飾北斎の娘、お栄。偉大な絵師が父だと絵師を目指す娘にはかなりの重圧と思いきや、ひたすらに己の絵を追求する彼女の姿勢には惚れ惚れする。老いた父の世話、とんでもない甥の後始末、ままならない淡い恋、先立つものの無い辛さ。みんなばっと抱えてどんどん前へ進んでいくそのエネルギーに眩々する。

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Posted by ブクログ 2018年10月19日

創作を生きることの糧にしている者なら、ぶんぶん肯首して涙ぐんでしまうシーンが随所に。たまらなかった。
北斎と応為、並べて見てみたい。

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Posted by ブクログ 2020年05月05日

葛飾応為、お栄を浅井まかて流に描いた一作。山本昌代の応為坦坦録が北斎とお栄に焦点を当てているのに対して、お栄を中心に虚実の物語を組み合わせて、新たな物語を紡ぎだしている。巣ごもりのこの時期に退屈させないi一冊だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年04月02日

葛飾北斎の娘、お栄ちゃん。
才能はあるのに、いつも父親の影となり、本人はそれで満足なようだが、自分の作品として勝負して欲しいなーと(これは善さんも言っていた)歯痒い部分もありましたが。
彼女の作品て実は知らないのだが、本の表紙がそうなんですね。ライティングが素晴らしい!
光と影の陰影に気付いた彼女は...続きを読む素晴らしい絵師なのでしょう。
あんなクズな時坊のために、借金を返済し、彼女の人となりも魅力的。

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Posted by ブクログ 2020年03月15日

葛飾北斎の娘にして女絵師の葛飾応為、名はお栄。彼女の作品として確認されたのは10数点しかなく記録に残る伝聞も少ない、謎の多い彼女を人間味溢れる一人の絵師としての生き様を描いた作品。
北斎や応為の代表作の制作シーンが随所に躍動感のある文章で語られる。
『夜桜美人図』、『三曲合奏図』、表紙にある『吉原格...続きを読む子先之図』の絵の構図や色合いをどのように考えぬいて描いたのか、手元の図録で作品を眺めながら読むとナルホド!と感心するばかり。天才的才能を持っていたとしてもその人の心の持ちようと飽くなき努力によって人を感動させる作品が生まれるのであろう。

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Posted by ブクログ 2020年02月28日

北斎の娘の一生
派手な事件が起きるわけでもないのだけれど物語は起伏に富み、最後まで飽きさせない作者の力量が素晴らしい。

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Posted by ブクログ 2019年08月19日

初まかて。兎に角、葛飾応為こと北斎の娘・お栄の人物描写が秀逸。絵に真っ直ぐな、お栄の姿が眩しい。こんなにまで自分を捧げる“何か”があるってのは本当に羨ましい——。ただ物語を描く上で必要だったとは言え、北斎の孫・時太郎が最後の最後までクズすぎて…。評価は星四つ。

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Posted by ブクログ 2019年07月07日

葛飾北斎の娘、お栄(葛飾応為)を主人公とした物語。北斎の工房に小さな時から入り浸りいつのまにか自身も絵描きになったお栄。北斎の絵の凄さを身近に知っているが故に、自身の画力に満足せずひたすら研鑽に努める様が心地よい。北斎もお栄も絵を描くのが好きでたまらないというのが伝わってくる。小説にも出てくる晩年近...続きを読むくの作品、吉原格子先之図は、夜の光と影を自分のものとしたお栄の技がよくわかる作品だ。当時としては画期的だったと思う。小説とともにネットで絵を見ながら読むとより一層深く読める。たまたま北斎の浮世絵に影響されたゴッホの人生を描いた原田マハの「たゆたえども沈まず」を読んだ直後だったので、連作のように感じられて楽しかった。観てはいないが、宮崎あおいをお栄役としたNHKのドラマは、宮崎の演技力でこそ表現できたのではないか。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年04月07日

2018/4/6
北斎の娘お栄の話。
芸術家の業の話大好物。
とは言え、お栄は芸術家だから仕方ないと周りから保護される部分が少なくもどかしい。
そしてそのもどかしさがなかなか新鮮。
疫病神の甥っ子や弟の嫁なんかは本気で腹が立つんだけどね。あと贋作作らせようとした奴らとか。
家出してくれてスッキリした...続きを読むわ。
芸術ってやっぱりウチから迸り出るものなのだろうね。
マグマのように溜まっているものがあるのだろうね。
それを写し取るべく技術を磨くのだろうか。
シンプルで美しいよね。

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Posted by ブクログ 2019年01月16日

北斎ほどには知られてないが、彼の画業を手伝いながら、自らも絵師として活躍した北斎の娘お栄が主人公。
史実とフィクションとの融合により、圧巻の時代小説となっている。
表紙は現代作家のイラストかと思っていたが、本書の主人公お栄=葛飾応為作だったとは!!
江戸時代の絵は、浮世絵に代表される平面的な絵ばかり...続きを読むだと思っていた浅学を恥じたい。江戸のレンブラントと謳われるのも御意。
彼女の描いた絵が、後半の章の題名になっている。
「夜桜美人図」
「三曲合奏図」
「吉原格子先之図」
どれも、実物を見たいものだ。

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Posted by ブクログ 2018年11月10日

謎多き葛飾応為の人物像を、よくここまで生き生きと描けるなと感服。レンブラントやカラヴァッジォのような光と闇のコントラストを描く日本の画家は応為くらいであり、もっと多くの絵を見たかった。

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