秘密の花園

秘密の花園

2,200円 (税込)

11pt

日本小説の祖・曲亭馬琴、「八犬伝」を生んだ劇的人生!
200年の時を超え、作家の本分に迫る傑作長編!!

大名の家臣の家に生まれるも何一つままならず、彷徨い続けた青年時代。放浪の末、当代一の戯作者・山東京伝の門をたたき、蔦屋重三郎の店に奉公して戯作の道に踏み出す。葛飾北斎らとの交誼を経て、馬琴はやがて江戸随一の戯作者となりおおせるのだが……
妻は不安定、愛する息子は柔弱、『南総里見八犬伝』に着手するも板元とはトラブル続き。それでも馬琴は、武家である滝沢家再興の夢を捨てず、締切に追われながら家計簿をつけ、息子とともに庭の花園で草花を丹精する。
狷介で知られた馬琴の素顔、けなげな哀歓が鮮やかに蘇る。苦難の末、大戯作者が辿り着いた花園とは?

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秘密の花園 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    朝井まかて氏の作品は何冊も読んでいるしファンの一人でもある。今回も素晴らしい作品だった!南総里見八犬伝の著者の曲亭馬琴の半生を描いた作品だった。馬琴の半生は実に苦難の道だ江戸時代の本の出版は想像を絶するものがある。長年かかって人生の終末まで両眼の視力を失いながらも完結したなんてビックリだ!一つ一つの

    0
    2024年09月07日

    Posted by ブクログ

    NHKの人形劇『新八犬伝』観てたんだけど覚えてない。ただ、八犬士が持つ珠の文字「仁義礼智忠信孝悌」はあの番組で覚えた。そっか、曲亭馬琴さんが原作者なんだ。しかしなんとも精力的な執筆活動ではありませんか。筆が早いったって矢継ぎ早の創作。おまけに超几帳面で、徹底した校正は出版社泣かせ。妻の百はかなりの癇

    0
    2024年09月07日

    Posted by ブクログ

    江戸時代の戯作者、曲亭馬琴の波乱万丈な生涯を描く。
    第一章 ある立春  第二章 神の旅  第三章 戯作者
    第四章 八本の矢  第五章 筆一本  第六章 天衣無縫
    第七章 百年の後
    主要参考文献有り。

    9輯98巻106冊の読本『里見八犬伝』を28年かけて
    完結させた、曲亭馬琴の生涯は、茨の道の如く。

    0
    2024年06月26日

    Posted by ブクログ

    功なり名遂げても、家族は思うようにいかず。「眩」ほどの感動はなかったが、まるで、その時代に傍に寄り添って暮らしていたかのよう。「史実を考証する。その空隙を縫うようにして虚の想いが閃いて羽ばたく」「史実の種を見出し文章を耕して種を蒔き大いなる虚を育てる。それが稗史小説たるものの執筆作法であり、読む面白

    0
    2024年05月06日

    Posted by ブクログ

    戯作者曲亭馬琴の一代記。

    馬琴と先駆者山東京伝までは執筆料のみで生活する戯作者がいなかったとは知らなかった。

    武家である滝沢家の三男として生まれた馬琴は、一度は家督を継ぎ仕官するが長続きせず、放浪生活を送ったのち、京伝、蔦屋重三郎と出会い戯作の生業を開始する。

    次兄や実子に先立たれるなど家族運

    0
    2024年04月24日

    Posted by ブクログ

    昔NHKの人形劇がただただ恐ろしかった里見八犬伝、これほど版元に恵まれなかったとは知らなかった
    武士のプライド、貧しさ、病弱すぎる家族…様々抱えつつ
    馬琴が血の滲む思いで書き上げた作品
    北斎が庭の柘榴を欲しがった際の
    「欲しいならやるが、もいだ数は報告しろ」
    「なんで報告がいる」
    「帳面につけておる

    0
    2024年04月17日

    Posted by ブクログ

    様々な歴史上の人物は、
    どこか破綻していて、
    だからこそ人には成し遂げられないことを
    成し遂げられたのかと胸が熱くなった。

    だけど、馬琴はしんどいー。
    本人もしんどいけど、周りもしんどい。
    何か胸が熱くならん。

    0
    2024年04月07日

    Posted by ブクログ

    バーネットではありません。なんか、ぽくないタイトルですが「南総里見八犬伝」で有名な曲亭馬琴の一生を描いた歴史小説です。
    最近のまかてさんは、歴史上の人物を虚飾することなく史実に沿って描こうとしているようです。いわばリアリズム。この作品もそうで、武家の二男として生まれた馬琴は悪人では無いものの吝嗇で教

    0
    2024年02月24日

    Posted by ブクログ

    NHKべらぼうで丁度滝沢が婿入りする回と重なった。「曲亭馬琴」は耕書堂の手代の頃に付けた名前だ。馬琴の武家としての一生と、戯作者としてのあれこれと、そして家族の儘ならないすったもんだが語られた。どれかが欠けても馬琴にはならないのだろう。
    山東京伝・恋川春町など、読みながらテレビの面々が浮かんでくる。

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    八犬伝は読みたいと思いつつ読めてない。八犬伝の筋を知らなくても滝沢馬琴の他、山東京伝、蔦屋重三郎、葛飾北斎と有名な人が多く出てきて私生活で絡む様子が楽しい。今の大河ドラマと重なるところもあり時代の人物関係を学び直せたようでよかった。

    0
    2025年07月06日

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