半月の夜

半月の夜

小説・文芸
1,430円 (税込)

7pt

4.2

「いくつになっていたって、私には未来がある」
スーパーのレジで働く立花カオル。五十五歳になった今、瞼はたるんで足は象のようにむくみ、転がるように醜くなった。何を見聞きしても感情の針が動くことはなく、すべてのものが灰色に見えていた。寝るためだけの六畳間の自宅とパート先を往復するだけの、ひたすら「孤独」で味気ない毎日。家に帰るといつも「灰色のハイエナ」に見られているような幻影に悩まされていた。しかし、ある偶然の再会によって、カオルは新たな生きる希望を抱きはじめ……。

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半月の夜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    何よりも、読みやすい文章。野沢さんの、読み手に対して素直に感動を与える才能に感服です。ラストスパートも感動、また、そっと背中を押してくれる、素敵な話でした!

    0
    2025年01月18日

    Posted by ブクログ

    すごく良かった。野沢直子さんって同姓同名かと思っちゃうくらい想像つかない。野沢直子さんすごい。ハッピーエンドだからなおよし。

    0
    2023年08月11日

    Posted by ブクログ

    まず、本作品は短編集かと思ったが、7つの章に分かれている長編小説である。そして、極めて平易な文体で、誰もが頭の中に描く事ができるであろう、登場人物、家族、東京の下町の情景や中学生時代の淡い思い出…、などを描きながら、読む者をごくごく自然に、ぐいぐいとその世界に引き込んでいく魅力があると思う。

    作者の野沢直子氏の私の思い出と言えば、四半世紀前にお笑い番組で破天荒なギャグをかまして個性的なコメディアン?マルチタレント?として活躍していたにも関わらず、突然、外国に行きミュージシャン活動の傍ら、外国人の方と結婚して子供も生まれ…という生き方までも破天荒な人、という印象であった。

    そんな多芸な悪く言えば浅く広い?、人物に文字の世界でなぜここまで緻密な創作が出来るのか?、不思議であると共に、その才能に驚愕せざるを得ない。先に書いたように、平易な文章、であるので、いわゆる芥川賞候補作、の様な難読語、は出てこない。実際、いつも私は読書をする際に難読語を必ず電子辞書アプリ等で調べながら読み進めるのだが、この作品ではそれが一切無かった(即ち芥川賞は狙っていないという事か?笑)、ただその分、淡々としてスリリングに進む物語を、切れ目なく歯切れ良く味わい尽くす事ができた…

    こちらでの紹介にある様に、50代初老の男女を主人公とした物語である。今の閉塞感溢れる世の中、誰もが決して幸せな人生を歩んではいないのでは無いか?、自分の立ち位置はどうなんだろう?、こんな素敵な物語はあり得ないだろう?、…そう言った期待、感想、がこの作品からは聞こえて来るようである。自ら、決して順風満帆な人生を送ってきたわけでは無かった、と自分の気持ちのどこかで感じている同世代の方には、是非とも読んで頂きたい。

    0
    2022年11月25日

    Posted by ブクログ

    カオルがレジ打ちをするスーパーの場面が「こんな運営のスーパーあるわけない」と少し冷めた思いで読み始めたけど、この先の人生は変えることができるというメッセージが伝わってきた。何が楽しくてこんな生活を送っているの?と思われるような人も、一人一人が何かを抱えて生きていることに改めて思いを馳せられた。

    0
    2025年03月16日

    Posted by ブクログ

    すごい読みやすかった
    帯を見るまで芸能人の野沢直子さんだと
    気づかなかった
    少し変わった登場人物だと思いながらな
    最初は読んでいたが、読み初めていく内に
    色々な思いがあって苦しんでいることが
    わかった
    少し不器用ながら少しづつ前向きになっていく終わり方でよかった

    0
    2024年09月07日

    Posted by ブクログ

    吉本興業の野沢直子さんが書いた小説です。
    どうしても野沢直子さんの顔がチラつきながらの読書になってしまったのですが、テレビで見る野沢直子さんとのあまりのギャップに驚きが止められませんでした。
    表紙には真っ黒な空に浮かぶ半月。商店街を走る女。
    この表紙のような暗い暗い雰囲気が漂う物語でした。
    1ページ目から、自分がどんなに歳をとり、醜くなったかということを延々と語る女・カオル。
    カオルは何の感情も持たず、淡々とパート先のスーパーとアパートを毎日往復するだけ。
    もう1人の語り手はカオルが時々立ち寄る弁当屋の主人・誠。亡き両親が遺した弁当屋を継いでいるが、脱サラして弁当屋を始めた父に否定的な言葉を投げつけたまま別れの日がきてしまったことを後悔している。
    2人の孤独が全ページに溢れています。
    自分は何のために生きているのか?
    自分に生きる価値はあるのか?
    本当にこの表紙のように暗くて黒い2人の孤独。
    大切なのは自分で選ぶこと。自分で掴み取ること。人は幸せを感じるために生まれてきたということ。
    読後、表紙を見ると走っている女が違って見えます。
    力強い後ろ姿です。

    0
    2023年05月03日

    Posted by ブクログ

    驚いた
    作家の破天荒な生き方から考えられない作品
    人が生きる時、親の在り方は、子どもの人生を
    縛る
    良く理解できる
    ストーリーは中学時代の同級生の生き方
    東京で思いがけない状況で出会う
    映画にできるストーリー

    0
    2023年03月26日

    Posted by ブクログ

    野沢直子さんが描く人生再出発物語。

    主人公の立花カオルはスーパーのレジで働く55歳の女性。
    六畳一間の自宅とパート先を往復するだけの日々を送る。

    同僚からは陰で「他にやることのない、みるからに孤独なデブのおばちゃん」と馬鹿にされ、嫌がらせも日常茶飯事。

    死ねないから生きている、彼女の無気力と諦観はどこから来ているのか。
    その背景が明らかになるとやるせない思いに駆られた。

    ずっと灰色の世界で生きて来た彼女に訪れた偶然の再会はきっとご褒美だったんだろう。

    全ての支配から脱出した彼女の未来がどうか明るい色で染まりますように。

    0
    2023年02月18日

    購入済み

    野沢なおこが書いたのー

    野沢直子が書いたのー!すごーい!!私的には好きだけど テーマが暗いけど え?彼女らしくないシリアス的な感じ!!

    0
    2024年06月16日

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