ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
きりこは両親の愛情を浴びて育ったため、自分がぶすだなどと思ってもみなかった。小学校の体育館の裏できりこがみつけた小さな黒猫「ラムセス2世」はたいへん賢くて、しだいに人の言葉を覚えていった。ある事件がきっかけで引きこもるようになったきりこは、ラムセス2世に励まされ、外に出る決心をする。夢の中で泣き叫んでいた女の子を助けるために……。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
匿名
凄まじい話しだった。 展開も早くて一気読みしてしまいした。 自分を可愛いと思い込んでるキリコに最初は嫌悪感を抱いたけれど、キリコはただ素直なだけだったんだと分かり自分が恥ずかしくなりました。 素晴らしい女性、周りも幸せにする心温まりました。 自分は犬派なんですけど猫の事をこれからはもっと観察して見よ...続きを読むうと思います。
Posted by ブクログ
小さな悩みが気になり始めた時、行き詰まった時に読みたい〜〜 所々、経験したことが蘇って読むのがほんの少ししんどく感じてじわりじわりと読んでた
ルッキズム、フェミニズム、マチズモ、自己肯定などけっこう重いテーマが、西加奈子さんのエンタメ力によってつながり、圧巻。 猫は本当に偉大。
きりこが己の容姿の醜さに、ある時を境に嫌でも気付かされてしまう胸が痛くなるお話ですが、猫目線の話を交えたり、軽くコメディチックな語り口で重くなり過ぎなくて、たまに笑ってしまう所もありスラスラ読めました。 きりこが大好きな男の子に「ぶす」と初めて言われたことをきっかけに始まってしまった10代の絶望的...続きを読むな時期を乗り越え、心が大きく成長したきりこの行動に胸を打たれ、心優しく強いきりこの事が少しずつ好きになっていきました。きりこを真っ直ぐに愛し続けた両親や、きりこと共に成長することが出来た人々も大好きです。 自分のやりたい事や本当にしたい事を見失いがちな社会だと思うので、自身の欲求に応えてあげる時間を大切にしたいと思いました。 また、自分の気持ちは自分にしか分からないので、(この人は私と立場が違う(容姿が美しい等)から分かってくれるはずがない)と私自身も考えてしまうことは、植え付けられてしまっている価値観なのかなとも考えました。 私自身も容姿に悩んでいるので、あらすじに興味を持って読み始め、少し勇気を貰えました。この作品に出会えて良かったです。
きりこはぶすで、パパとママはそんなきりこが大好きで、ラムセス2世は賢い猫で、すずこちゃんは美人で、ゆうだいくんはゲイで、元田さんは新興宗教の狂信者で、ちせちゃんはセックスが大好きで、さえちゃんはうつ病になった。ただそれだけ。どうってことない。とにかく、『世界は、肉球より、まるい!』 「きりこは、き...続きを読むりことして生まれて、好きな服を着て、自分のことが、自分の体が、顔が、大好きだった。誰がそれを、そのことを、間違ってる、おかしいと、言うことが出来るのだろうか。」 きりこはじぶんの可愛いを人に押し付けたりしなかった。あとから、人の可愛いをじぶんに押し付けないつよさも手にいれた。きりこの、すべてが、きりこ、なのだ!猫に言わせれば当たり前のようなことに、ようやくにんげんが気づくまでの物語。
見た目も中身もどちらもひっくるめて自分なんだときりこが気づき、認める話 本質はその人の在り方次第ということだけど、よくある中身だけが大事なんだっていう話し方になっていないのが良かった 今の自分には結構刺さったかも ちせちゃんのあけすけに見えて、自分の軸を持っているところが好きだった 話しぶりが軽...続きを読む妙なのであまり重みを感じずに読み進められる
『きりこは、ぶすである』 冒頭からすごいこというなぁと思いながら読み始める。ぶすはフォントが太く、目立つ。 きりこがぶすである説明が面白くて、ついつい笑ってしまった。 容姿は誰もが認めるぶすであったが、両親はきりこを可愛いと大事に育て、きりこ自身自分がぶすなどと思いもせず成長していく。 次第にぶすで...続きを読むある自分に気づき引きこもりになるが、あるきっかで外へ出るように。 きりこはとても愛されているし、素敵な人だなぁと。きりこの考え方がいいなぁと思った。 「うちは、容れ物も、中身も込みで、うち、なんやな」 「今まで、うちが経験してきたうちの人生すべてで、うち、なんやな」 ここでウルっときた。 笑える話かと思いきや、シリアスな部分もある。一気に読めてしまうくらい、きりこについてどんどん知りたくなってしまったそんな一冊で、出会え良かったし、たまに読み返したくなるかもしれない。 ラムセス2世がきりこと出会ってくれてよかった。
「きりこは、ぶすである。」 冒頭からいきなりこのぎょっとする一文 頭をガツンとやられたようで気がついたら物語のなか。 コメディなのかと思いきや中盤からは大真面目 猫ときりこの視点で語られるところとか、どこか『吾輩は猫である』を彷彿させるような設定も面白い! 表紙の猫がブサカワで何とも愛嬌のある顔なの...続きを読むも好きだ。(文庫版) 前半はきりこがいかにぶすであるかの力説。 しかもぶすの字が太字のフォントでぶすを強調している。 だけど独特の文章表現なので全く嫌な感じはしないのが不思議。 思わず声に出して笑ってしまうほど。 猫目線や表現、描写がホント何もかも面白い。 また猫の名前が昔のエジプトの王様というのも笑える。 ただ、きりこは、両親の溺愛のせいで自分が「とんでもないぶす」ということが分かっていない。むしろ自分が凄いかわいいと思っているところが痛ましさが増してかわいそうになってくる。 中盤からはきりこが自分は世間で言う「ぶす」である事に気付いてしまう。 小中高生の時に人は見た目じゃないよ、中身だよといっても無理だよね。 テレビや雑誌を見ても周りは美男美女だらけだし、学校でもかわいい子はちやほやされたり、扱いが違うからどうしても意識してしまうのはしょうがない。 誰だって可愛く、カッコいいほうがいいに決まっている。 いつの時代になってもルッキズム(外見至上主義)の問題って難しいテーマ。 いじめにも繋がったりと大きな社会問題でもあると思う。 きりこが一日中、鏡を見ている姿、かわいそうでかわいそうでみてられない。 大丈夫だよと肩を叩いてあげたくなる。 そう、中盤はきりこが自分自身と向き合う時間 後半はきりこが、ぶすの呪縛から解放され立ち直っていく。 「自分のしたいことを、かなえてあげるんは、自分しかおらん。」 人は外見じゃない、誰かの真似をしたり、他人の目は気にせず自分は自分のままでいいんだ、自分の生き方、大切さを教えてくれるそんな一冊です。 「世界は肉球より丸い。」そんな世界になってほしい!
西加奈子さんの作品は大変好きです 内面を見つめると言う深いお話 自分と向き合えないまま諦めてしまう人生は本当に多く、その分周りの人達のことも理解できなくなってしまうんやな。 今回はそばで支えてくれたラムセス2世や、賛同して、仲間になった人たち、感動しました。 いつも最後泣いてしまいます。 猫さまです...続きを読む。
猫は偉大。それに尽きます。 人混みを歩いている時、目に入ってくるそれぞれの人にそれぞれの人生があると思うとなんだか神秘的で、全員の人生を覗いてみたくなるけど、なんとなくそれが味わえる作品でした。 みんなそれぞれ色々あるけどそれぞれの形で乗り越えていってるんだなぁ
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
きりこについて
新刊情報をお知らせします。
西加奈子
フォロー機能について
「角川文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
GOAT
わたしの名店
i
あおい
うつくしい人
円卓
おまじない
きいろいゾウ
「西加奈子」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲きりこについて ページトップヘ