あらすじ
きりこは両親の愛情を浴びて育ったため、自分がぶすだなどと思ってもみなかった。小学校の体育館の裏できりこがみつけた小さな黒猫「ラムセス2世」はたいへん賢くて、しだいに人の言葉を覚えていった。ある事件がきっかけで引きこもるようになったきりこは、ラムセス2世に励まされ、外に出る決心をする。夢の中で泣き叫んでいた女の子を助けるために……。
感情タグBEST3
匿名
凄まじい話しだった。
展開も早くて一気読みしてしまいした。
自分を可愛いと思い込んでるキリコに最初は嫌悪感を抱いたけれど、キリコはただ素直なだけだったんだと分かり自分が恥ずかしくなりました。
素晴らしい女性、周りも幸せにする心温まりました。
自分は犬派なんですけど猫の事をこれからはもっと観察して見ようと思います。
Posted by ブクログ
たまたま本屋で見つけてジャケ買いしたんだけど、買ってよかった!!
どこを読んでいても飽きずに楽しめた作品だった。
どの登場人物も特徴的で面白かった。
読んでる時何回も思ったのは、ねこって偉大やなあ、ってこと。ラムセス2世みたいなねこ、欲しい。ねこの「おぼんさん」って名前がとても可愛らしくて、好き。それと、文字で大阪弁とか関西弁を書かれるといつもはうっとおしく感じるのだけど、この作品ではそうは感じなかったなあ。読みおわって、「大好きな作品」になった。と思う。
Posted by ブクログ
自分の容れ物と中身について、それを全て含めて好きになれるそんな話
どっちがいいんじゃなくて、それで人は成ってる
たまたま平塚で取った一冊が猫が描いた本で感動
Posted by ブクログ
自己肯定感低めで人の目が気になるって人& 猫好きな人に是非読んでもらいたい! もちろん私もその1人ですが、とっても良かった! 容れ物ばかりにとらわれない生き方したいですね 前向きになれる作品です。 面白かったです♪
Posted by ブクログ
ふっと涙がこぼれ落ちるような、そんな一冊。
自分を見失いそうになった時は読み返したい
「自分」の欲求に、従うこと。思うように生きること。誰かに「おかしい」といわれても、「誰か」は「自分」ではないのだから、気にしないこと。
自分のしたいことを、叶えてあげるんは、自分しかおらん。
読みやすいし、人として大切なことがギュッと詰まっていた。
Posted by ブクログ
自分とはなにか、自分を愛するとはどういうことか
今まで見てきた物語とは全く違うアプローチで教えてくれる作品だった
人は外見だけでも中身だけでもなく
容れ物と 中身と 歴史なのである
Posted by ブクログ
むちゃくちゃよかった!!!!可愛くて賢くてちょっと抜けてて、猫は最高
猫が悪く聞こえることわざを使うのは避けたい。世界は、肉球より、まるい
よかったとこ
「猫たちは、月の黒い部分を知っていたし、毛皮を撫でる風の体温を知っていたし、甘い匂いのする土を知っていた。それは人間たちのまったく知らないことだった。そして、猫たちは、言い訳も嘘も為りも虚栄も強欲も知らなかった」
Posted by ブクログ
周りからの見え方をとにかく気にして、必死に演じたり、合わせたり、閉じたり、ぶつかったりした時のもんやりした気持ちを思い出した。
自分らしさを取り戻す勇気をくれる1冊。
Posted by ブクログ
幼き頃のきりこは高慢チキで傲慢な子に見え、好きくなかったのだが、、
(子供なんてそんなもんなのかな… )
この本には人間の現実がまざまざと、ありありと描かれている。
容れ物も中身もね。
自分以外に自分を上手に褒めてあげられる人はおらん。
ルドルフとイッパイアッテナ、100万回生きた猫、の既視感は多少ある。
Posted by ブクログ
他人に合わせて生きることは楽かもしれないが、
自分が本当にしたいことを曲げてまですることなのか?他人に非難されたからそれは間違ってるとか、男性だから女性だからとかお金持ちだからお金持ちじゃないからとか...誰が決めた?そんなことを考えさせられました。とにかくまっすぐで自分が本当にしたいことをするちせちゃんがかっこいいなと思いました。「自分らしさ」について問い直してくれる作品です。
Posted by ブクログ
思春期の頃に読んでたらすごく助けられただろうなと思う。これに気づいて理解してもありのままの自分でいることの難しさや、自分を見失ってしまうことが続いて。生きるってしんどいなとかれこれ10年くらいは思い続けているようなきがする。
ラムセス2世、猫の登場によって猫の客観的視点から人間界をのぞいている構成も面白かった。
猫は人間よりもIQが高く、最高値が800はあるって驚いて信じかけたけど本当かな?笑
Posted by ブクログ
親からたくさん愛され、「可愛い」と言われながら育ってきたきりこ。しかし周囲との比較や他人の言葉によって、自分の見え方に悩み、少しずつ孤立していってしまう姿がとても苦しかった。それでも、さまざまな出会いや言葉を通して、「どんな姿でも自分は自分なんだ」という大切なことに気づいていく過程が印象的だった。
きりこに寄り添い続けるラムセス2世の存在も温かく、本作全体から「人はもっと自由に、自分らしく生きていい」というメッセージを感じた。優しく背中を押してくれるような作品だった。
Posted by ブクログ
きりこは黒猫・ラムセス2世と出会い、強い絆で結ばれ寄り添いながら生きていくことになります。
ある日好きな男の子からの心無い言葉にショックを受け、自分の殻に閉じ込もってしまったきりこ。そんな彼女があることを切っ掛けに、少しずつ「自分」を取り戻し、人と関わりながら成長していきます。
きりこと出会ってからの日々や人間社会を、猫のラムセスの目線を通して描かれています。
どんなに親に愛され可愛いと言われても、社会に出れば他者の視線や劣等感などにとらわれ、自尊心や自信を失ってしまうことがある。
自分の気持ちや意思とは関係なく、周りの人や社会に思考や行動を縛られていることってすごく多いなと改めて感じました。
ラムセスのきりこへの愛情に満ちた温かな眼差しを感じながら、猫目線の人間社会分析にクスッとなることもあれば、鋭い考察もあってなかなかに深い。
誰に何を言われても、「好きなものは好き」。それを貫けることって実はすごいことだと思う。
好きなものを好きでい続けるって、意外と難しい。
作中で、周りに何を言われても毅然と振る舞うちせちゃんが格好良かった!
自分らしくいること、何かを「好き」でいられること、自分を好きでいられる生き方ができる幸せを噛みしめていました。
強いメッセージ性を感じる作品。
読んで良かったです。
以下の言葉、お守りにしたい。
『「自分」の欲求に、従うこと。思うように生きること。誰かに「おかしい」といわれても、「誰か」は「自分」ではないのだから、気にしないこと。』
『自分のしたいことを、叶えてあげるんは、自分しかおらん。』
『自分の胸の痛みは、自分にしか分からない。自分以外に、自分を上手に慰めてあげられる人はおらんのや』
Posted by ブクログ
きりこはブスな女の子。
でも両親からの深い愛情と、周囲の大人達の気遣いによって(きりこのブスさに触れず褒める)、きりこは自分を可愛いとおもうようになり、友人にも自分がお姫様であるかのような振る舞いをしてしまう。
ある時、好きな男の子に「ぶす」と言われ強いショックを受けたきりこは引きこもりになるが、愛猫のラムセスと共に世の中でいちばん大切なことを見つけるという話。
Posted by ブクログ
どストレートゆえにダメな人もいるタイプなのは惜しいけど、とても力強くて繊細で、とにかくどストレート(表現も含め)なお話。
気になりつつも未読だった西加奈子作品、そろそろしっかり読み始めてみようかな。
Posted by ブクログ
『きりこは、ぶすである』
冒頭からすごいこというなぁと思いながら読み始める。ぶすはフォントが太く、目立つ。
きりこがぶすである説明が面白くて、ついつい笑ってしまった。
容姿は誰もが認めるぶすであったが、両親はきりこを可愛いと大事に育て、きりこ自身自分がぶすなどと思いもせず成長していく。
次第にぶすである自分に気づき引きこもりになるが、あるきっかで外へ出るように。
きりこはとても愛されているし、素敵な人だなぁと。きりこの考え方がいいなぁと思った。
「うちは、容れ物も、中身も込みで、うち、なんやな」
「今まで、うちが経験してきたうちの人生すべてで、うち、なんやな」
ここでウルっときた。
笑える話かと思いきや、シリアスな部分もある。一気に読めてしまうくらい、きりこについてどんどん知りたくなってしまったそんな一冊で、出会え良かったし、たまに読み返したくなるかもしれない。
ラムセス2世がきりこと出会ってくれてよかった。
Posted by ブクログ
両親から愛情たっぷりに育てられたきりこは自分がとんでもないブスだと思っていなかった。しかし大好きなこうた君からブスだと振られてしまってから塞ぎ込むようになる。
そうやって猫のように眠って暮らしていると予知夢を見る。それは他人の目や評価に縋って生きている人たちの「中身」の怒りや悲しみの声だった。
私が私であること。
私がしたいことをするのは私しかいない。
当たり前だけど、ハッとさせられるのは私自身どこか他人の目や評価を気にして生きているからだろう。
というより、気にしないで生きていけるほど強い人間ではないのだ。
モテたい、ちやほやされたい、認められたい。
この欲求も間違いではないけれど、長い時間が経ってからどこか満たされない気分になってしまうのだろう。
猫はシンプルな世界で全て「分かって」いる。
だから賢そうで気ままに生きていけるのだ。
私自身生まれ変わったら中国の富裕層が飼ってるようなデブ猫になりたい、と日頃から思っている。
それは他人の目がどうしても気になってしまったり、必死に働いて生活していかなきゃいけないプレッシャーからの願望だけれどラムセス2世が言うには人間から猫に生まれ変わるのは難しいらしい。
ひとまず、私自身のやりたいことや声に耳を澄まして忠実に生きていくことから始めてみようか。
Posted by ブクログ
2015.11.27
2025.10.10
本の題名からは想像できない展開。前半は「きりこがぶすを自覚するまで」後半は「きりこが自分を取り戻すまで」。前半のスローペースからは想像できないスピード感のある後半のたたみかけは圧巻で、物語にのめり込んでしまった。
Posted by ブクログ
ラムセス2世の視点というのもあるが、本当に不思議な話だ。救いがあるが辛くもある。きりこに関わる人とたちの成長した姿も、思ったように人生はいかないんだな。
「わたしはわたし」ということは大切だけど、実感も認識もし辛い難しさがある。
「きりこについて」を徹底的に考えるお話だった。
Posted by ブクログ
夫の本棚より拝借。『窓の魚』を読んだときはあまり刺さらなかったが、『きりこについて』は著者の陽気でパワフルな性格がまんま反映されたような勢いのある筆致が魅力的だった。容姿が“ぶす”でも性格が“ぶす”ではなかった主人公=きりこだが、両親を始めとして人(と猫)に恵まれたことが大きく、そのチート要素はよしとして、きりこ自身がそれをわかっていたのか?そこが少し引っ掛かってしまった。私がひねくれすぎているのかもしれないが、きりこはあくまでもずっと自分に矢印が向いている感じがして…
Posted by ブクログ
前半、話があまり動かないというか。
後半は、全然違います。後半は話が展開されるというか、心情が沢山書かれてます。
作者が感じてることかもしれませんね。
Posted by ブクログ
西加奈子節が炸裂!「自分のしたいことを叶えてあげるんは、自分しかおらん」「子供たちはいつも酔っ払っているようなもの」等フィットする言葉満載。子供時代のあるあるエピソード、予想の斜め上をいく展開、スピード感、猫目線から生まれるユーモア、全部好みです。
しかしきりこが、ちびまるこのみぎわさんに脳内変換されちゃう(笑) 自己肯定感の強さもフリフリの洋服も暴走する恋心も重なるし。もちろんラムレス2世はアマリリス!(犬だけど)西さんはみぎわさんにインスパイアされてこの作品を!?なんていらんことを考えてしまいます(笑)
Posted by ブクログ
自分の容姿が嫌いで幼いころから自信のない私
きりこの考えがとっても素敵だったし、きりこの両親も愛情たっぷりで素敵な人(こんな親になりたいと思った)
「自分」の欲求に従うこと、思うように生きること。
誰かに「おかしい」といわれても「だれか」は「自分」ではないのだから、気にしないこと
自己啓発本より刺さった
ありがとう、きりこ
2026年8冊目
Posted by ブクログ
こんなにも猫視点の猫の価値観を強く持つ本は初めて読んだので面白かった。がしかし犬派なのでこの評価である。
自由奔放なきりこと優秀な猫“ラムセス2世”(エジプトの王様の名前ということでつけられた)のお話。
“ぶす”であることの自覚がなかったきりこが、
“ぶす”を自覚することになるが、それはただ「容れ物」しか見ていないということに気づく
「うちは、容れ物も、中身も込みで、うち、なんやな。」
「あたしが、あたしの服着て、何が悪い?あたしが、あたしの体大切にして、何が悪い?」
西加奈子さんの書く、芯の強い女性が大好きです