きいろいゾウ

きいろいゾウ

935円 (税込)

4pt

宮崎あおい×向井理主演映画化原作。

夫の名は無辜歩(むこ・あゆむ)、妻の名は妻利愛子(つまり・あいこ)。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う都会からやってきた若夫婦が、田舎暮らしを始める。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。夏から始まった二人の話は、ゆっくりゆっくりとその年の冬まで進んでいき、「ある出来事」を機にムコがツマを残して東京へ向かう。それは背中の大きな鳥に纏わる出来事に導かれてのものだった。
「いつかこの小説のツマを演じてみたいです」という帯コメントを寄せいただいた宮崎あおいさん、雑誌「ダ・ヴィンチ」でのオススメの一冊として紹介していただいた向井理さんの二人が主演となる映画化も決定(2013年公開)。

(底本 2008年3月発行作品)

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きいろいゾウ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    全く予備知識なく読んだので、最初はほんわかした夫婦の日常を切りとったような話かと思っていけれど、2人がそれぞれ抱える問題や葛藤が明らかになっていき、最後の方は物語に心が引き摺り込まれて本当に胸が痛む感覚でした。読み始めは関西弁の会話が気になりましたが、それによってムコさんの日記の温度の低さが強調され

    0
    2024年11月29日

    Posted by ブクログ

    登場人物みんながあらゆる形の愛を持っていて、あらゆるやり方で大好きな人を愛してる。それがほんまにあったかくて大好きな本。

    これが愛、愛といえばこれなんてことは無くて、他人から見れば愛がないように見える二人にもそこにはその人なりの、その二人なりの愛があるわけで。自分が彼女にあげられる愛はなんやろなぁ

    0
    2024年11月02日

    Posted by ブクログ

    ムコとツマ以外にも(犬や鳥も含めて)個性豊かなキャラクターがたくさん登場し、キャラとキャラ、出来事と出来事がどんどん繋がって大きなストーリーになっていって、最後までほぼぶっ通しで読み切ってしまった。各章の最初を飾る「きいろいゾウ」という童話をはじめ、月が全体のリズムを作っているようなお話で、物語が進

    0
    2025年10月14日

    Posted by ブクログ

    なんだろう…
    読み始めたときは、ちょっと読みにくさすら感じたのに、読み終わる頃には終わることの寂しさすら感じる。不思議な読後感。
    読み手によって評価は分かれそうですが、私は読んでよかったです。

    0
    2025年09月22日

    Posted by ブクログ

    しらかば園での催しが終わるまでは、ほんわかと楽しめた。
    けれどその後はムコさんの勝手さに暗ーく嫌な感じが続いた。

    ツマを失うのが怖いくせに、何故ツマに辛い想いをさせるのか。

    ムコさんの想いや事情もあるけれど
    女として私はツマの方の気持ちにしか納得出来なかった。

    アレチさんの「わしは、セイカを、

    0
    2025年09月16日

    Posted by ブクログ

    夫婦と言えど他人、だからこそ歩み寄る必要がある。様々な経験を経て絆を深めていく。
    所々に挟まれるきいろいゾウと少女の話が良いアクセントになっている。後半にかけて盛り上がっていった印象。登校拒否の少年との話がお気に入り。面白かったです。

    0
    2025年08月11日

    Posted by ブクログ

    「月がきれいですね」(愛しています)という言葉でから始まる出会い。
    すごくロマンティックな出会いから、ともに過ごす中でお互いの弱い部分に触れることで苦しみ、また葛藤しながら互いに受け入れていく姿が、静かに美しく希望に満ちていて本当にすきな物語でした。
    映画化もされており、何度も観て、何度も読み返した

    0
    2025年10月16日

    Posted by ブクログ

    ジブリの世界にでてくるような田舎暮らしを頭に浮かべて読みました。ふわふわとした感じの生活からムコさんへの手紙から雲行きが怪しくなっていきます。西加奈子さんの文体がユニークで最後まで飽きずに読ませてもらいました。

    0
    2025年06月10日

    Posted by ブクログ

    忙しない毎日に疲れ、満たされない寂しさを感じていた今日この頃、たまたまこの本に出会いました。
    ゆっくりゆっくり季節が移りかわりながら、毎日の朝ごはん、日常が奏でる音、におい、ぬくもり、なにかを愛する気持ち…小さくてシンプルで、それでいて私の目の前にもあるはずの幸せに浸りました

    0
    2025年04月01日

    Posted by ブクログ


    たまーに「寂しい」と言う言葉が心に広がる時がある。
    そんな時、私は「寂しさ探し」の旅に出る。
    ほら、やっぱり私は寂しい人やと「寂しい」を証明する事実を見つけ出す。

    そんな気分じゃない時は気にもかけないような事に光を当てて。
    ほらっ!と自慢げに思う。
    昔はこの事をなぜ行うのかが気になって仕方がなか

    0
    2025年02月08日

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