今村夏子の作品一覧
「今村夏子」の「とんこつQ&A」「むらさきのスカートの女」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「今村夏子」の「とんこつQ&A」「むらさきのスカートの女」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
読み終えてこんなに嫌な気分になるのはすごい。3編とも良かったが、「こちらあみ子」「ピクニック」が衝撃的だった。
「こちらあみ子」
あみ子に翻弄され、疲弊していく人々がリアルに描かれていた。みんな悪い人ではないけれど、あみ子から離れていく。ラストはとくに本当につらい。「こちらあみ子」というタイトルによって、あみ子の呼びかけに応答するものがいないことが表されているようで、なんとも虚しく響くことば。
「ピクニック」
女の集団が生む嫌な関係がうまく描かれていると思った。ルミたちは七瀬さんの味方のようで、単なる傍観者。ピクニックってもっとほっこりするものだと思っていたけれど、ルミたち集団のお気楽さが
Posted by ブクログ
様々な読みの可能性のある小説だと言われているだけあって、奇妙で面白かった。
むらさきのスカートの女にはお決まりの席がある。職を転々としていて、よくクリームパンを食べている不思議な人物として語られているが、これは語り手がそのようにさせたようにも思える。むらさきのスカートの女には名前があるが、語り手は友達になりたいと言いながらも本名を呼ばない。ずっと「むらさきのスカートの女」と呼ぶ。また、読み進めていくうちに、むらさきのスカートの女よりも語り手の女の方が奇妙であることがわかってくる。この女はなぜこんなにもむらさきのスカートの女に接近しているのに気付かれないのか?途中から語り手の存在が明らかになって