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奇妙で、不穏で、とびきり純粋な愛の物語 無垢で切実な願いが日常をいびつに変容させる。今村夏子の世界が炸裂する3篇に、単行本未収録エッセイと村田沙耶香による解説を付す。 ※この電子書籍は2020年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
星10くらい。今村さんの本は設定が突拍子もないのに、なぜにこんなにも切なさが胸に迫るのだろう。 【きしょくの悪い変な人】が主人公な時が多いし、展開も本当に突拍子もない。 今回なんて人間が木になる。 それなのに、心が震える。 これはすごい本に出会えた!という喜びを得れる。 何か自分の中の毒を一旦出し...続きを読むてもらえるような。 今村さんの本はハズレがない。だから、内容前もって知らずとも今村さんというだけで読みたい。どんどん次の作を読みたい。ファンである。
村田沙耶香さんが解説で言ってた「リアリズム的な世界と幻想的な世界の境界線が溶けている」という言葉が本作品にとって一番合う褒め言葉だと思う。
今村夏子さんがつくる物語が好きだ 世間の善とされている価値観と比べたら救いがないように見えて、本人たちにとってはちゃんと救いになっている
分厚くなくて短編なので読みやすそう、ということで妹が選んできてくれた本。「木になった亜沙」という題名からはどんなストーリーなのか想像できなかったが、実際読んでみるとびっくりするような展開が何度もあって、なるほどそういうことか!と思わず叫びたくなるようなストーリーばかりで最初から最後まで食い入るように...続きを読む読めた。切なく寂しいけど、色々考えさせられる作品だった。
今村夏子ワールドにずっぽり浸れた まるで日本のグリム童話のような日常的であり不思議な世界が広がっていた 今回文庫本には今村先生のエッセイが追加されていてそれもうれしい いろんな方のエッセイは読んでいても今村夏子のエッセイは一番読んでみたかったから でもご本人が相当エッセイを苦手とされているらしく、...続きを読む今後エッセイ本は発売される期待は薄いなと思った
自分の手渡したものを誰にも食べてもらえない亜沙 たったこれだけのことなのに、こんなにも人生が孤独になっていくなんて…。 わりばしになって、若い男性のもとにきた亜沙は喜びにあふれ、男性もそれに応えるかのように気持ちよく食べていて、亜沙よかったね…と思いました。 「ある夜の思い出」の、真由美にプ...続きを読むロポーズした腹ばいの男性はなぜ人間に飼われていたのか? 読み終わっても、頭の中から?がなくならず、不思議な世界に迷い込んだ気分に浸りました。
4.4点 あちら側(変な人)と、こちら側(まともな人)の境界線があいまいになって、自分はこちら側のつもりの、あちら側なのでは?てか、昔自分はあちら側だったような、どっちもだったような、それ以外だったような、全部ひっくるめて、自分だったような、なんで自分のことが書いてあるの? どの立場の状況も経験して...続きを読むたような気がする。。。 めちゃくちゃ混乱してくるけど、すっと入ってくる、、、 なんだこれ? ちょっと、この本、私のバイブルにします。 大切なことを思い出せそうだから。 ってなる小説です。 伝われ〜笑
心がぐちゃっと押し潰されるような苦しい場面が多かった。だけど終わり方がきれいで主人公にとっての救済があったので安心した。 ボーナスエッセイの「日記」で作者さんのことがより身近に感じられて嬉しかった。 今村夏子さん、結構好きです。
木になった亜沙のあらすじが気になって気になってしょうがなかった作品。 不思議な世界で、でもスッと入り込めて面白かった。 定期的に思い出してしまう。
非現実的なのに、どこかリアル。表題作もよかったけれど、「的になった七未」は読んでいて痛々しく複雑な気持ちにさせられた。
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