とんこつQ&A

とんこつQ&A

726円 (税込)

3pt

中華店とんこつの一員でいるため奇怪な努力を続けるわたし。
ナゾの読後感に唖然・鳥肌ッ!! へんてこ小説の金字塔!

*****

常識ってなんやったっけ?と、おかしな展開になっていく。面白不気味。
――3時のヒロイン・福田麻貴
1/11放送「王様のブランチ」(TBS系毎週土曜日 あさ9時30分より生放送)

根拠の薄い不安定な強さが周囲を引きずりこみ、世界を歪ませる――
そんな危うい実体を「ほらほら」と容赦なく描きだす今村夏子、無敵。
――平松洋子(解説より)

*****

大将とぼっちゃんが営む町中華とんこつ。「いらっしゃいませ」もろくに言えない従業員のわたしは、接客対応マニュアル「とんこつQ&A」を自作し居場所を見つけたはずだった。あの女が新たに雇われるまでは――。表題作をはじめ、予想しえない展開に鳥肌が止まらない、ほのぼのと不穏が奇妙に交わる全4編!

「とんこつQ&A」
大将とぼっちゃんが切り盛りする中華料理店とんこつで働き始めた「わたし」。「いらっしゃいませ」を言えるようになり、居場所を見つけたはずだった。あの女が新たに雇われるまでは――

「嘘の道」
姉の同級生には、とんでもない嘘つき少年がいた。父いわく、そういう奴はそのうち消えていなくなってしまうらしいが……

「良夫婦」
いつもお腹を空かせている近所の少年・タム。彼の心を開くため、友加里は物で釣ることを考える。

「冷たい大根の煮物」
お金を借りて返さないことで有名な芝山さん。ずるずる仲良くなってしまった「わたし」は……

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とんこつQ&A のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読んでてめちゃめちゃ楽しかった。

    表題作は、日常を装いつつも、違和感がふんだんに詰め込まれた非日常であり、ツッコミ不在のコント劇を観ているかのような面白さがあった。

    また、全編を通して、「嬉しいけれど〇〇」「悲しいけれど〇〇」といった、割り切れない感情の揺らぎが感じられ、その揺らぎにこの小説の奥

    0
    2025年11月23日

    Posted by ブクログ

    今村夏子さんの作品は全て読んでいます。
    文庫になるまで待った最新作
    僕の何よりの栄養分(文)でした。
    最高に奇妙

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    今村夏子が描く違和感は、自分の性格にも少し通づる瞬間もあってゾワッとする。この感覚は今村夏子の作品からしか得られない。
    早く次回作を読みたい

    0
    2025年11月09日

    Posted by ブクログ

    やばい、これはめっちゃ好きだ…。

    中華料理屋とんこつで働く主人公今井の不器用過ぎる対策が予期せぬ結末を迎える今作、終わり方が本当に恐ろしくて…。

    今村夏子では星の子が1番好きな作品だった。
    親という逃れられない存在が作る環境に違和感なく生きる主人公は生活の中で疑問に思いながらなんとか自分の居場所

    0
    2025年11月01日

    Posted by ブクログ

    短編集。
    いらっしゃいませ、ありがとうございましたが言えないのに接客のバイトをする女の子の解決方法。
    これだけでも面白いけど、他の短編集も面白くて一番は選べない。 

    じわじわと来る怖さみたいなのがあってホラーっぽく感じる。
    こんな面白い短編集は初めて読んだかもしれない。

    0
    2025年10月18日

    Posted by ブクログ

    四篇の小説を読み終わって
    感想をと言われると
    なんだかよくわからない
    何かが突っかかったまま
    違和感を感じている
    いいとも悪いとも言えない
    人々の行動
    ありそうでなさそうで
    日常のようで非日常のようで

    それでもこの世界が
    愛おしくも思える
    どの人もなんだか
    一生懸命に生きているから

    0
    2025年11月27日

    Posted by ブクログ

    表題作「とんこつQ&A」を含む
    4つの掌編から成る作品。

    日常からすこしずつはみ出ていく感覚と
    そこから滲む現代の病理のようなものの描写がたまらない。

    いちばんストレートに受け取れたのは
    3作目に収録されている「良夫婦」。

    日常の中に棲んでいる歪みを
    ホラーのような描写で浮かび上がらせ

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    文庫版表紙かわいいのに中身強烈!主人公たちがみんなどこかズレてて、読み進めるにつれて不安になってくる…。一体どこに連れて行かれるんだ…。怖面白かった!
    何かが心にこびりつく読後感。独特。

    0
    2025年11月18日

    Posted by ブクログ

    あらまあ、これまたおもろいわ
    うーん、今村夏子って絶対おもしろいのな
    なんだろう彼女の毒に侵されるのって、みょうにクセになるってゆうか…
    村田沙耶香のような強烈に頭をどつかれたような毒ではないのだけれど、遅効性でなんなら毒に侵されてるのにすら気付かぬうちに殺られてる感じというか…。
    強いメッセージ性

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    今村夏子さんの作品は初めて読みました。短編はあまり好まない私ですが、味のある話で楽しめました。とんこつQ&Aと冷めた大根の煮物が好きです。

    0
    2025年11月10日

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