あひる

あひる

572円 (税込)

2pt

我が家にあひるがやってきた。知人から頼まれて飼うことになったあひるの名前は「のりたま」。娘のわたしは、2階の部屋にこもって資格試験の勉強をしている。あひるが来てから、近所の子どもたちが頻繁に遊びにくるようになった。喜んだ両親は子どもたちをのりたまと遊ばせるだけでなく、客間で宿題をさせたり、お菓子をふるまったりするようになる。しかし、のりたまが体調を崩し、動物病院へ運ばれていくと子どもたちはぱったりとこなくなってしまった。2週間後、帰ってきたのりたまは、なぜか以前よりも小さくなっていて……。なにげない日常に潜む違和感と不安をユーモラスに切り取った、著者の第二作品集。

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あひる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今村夏子さんがすき。
    不気味な、でももしかしたら身近に居そうな人たちのことを書いている気がする。
    あひるの他の短編ふたつは主人公の視点が別で描かれていて、繋がっています。

    0
    2025年02月25日

    Posted by ブクログ

    子供の視点からやわらかい文体で描かれる不穏な世界。ずっと霧の降りた森の中にいるような物語。誰かが見ないようにそっとしまっているものを見てしまった時の気まずさ。

    0
    2025年01月09日

    Posted by ブクログ

    巻末の解説や、レビューでも「怖い」「不気味」といった言葉が多く見られる。確かに、と思う。一方で、親の視点から見るとそれとは別に悲しい印象も受けた。

    0
    2024年02月13日

    匿名

    購入済み

    ほのぼのした悪夢

    シンプルでほのぼのした文体の作品なので軽く読み進められてしまうけど、描かれていることはけしてシンプルじゃなくて悪夢のよう。気がつくとぐったり疲れている自分がいた。

    0
    2022年06月16日

    Posted by ブクログ

    どの話も主題、今村夏子さんの伝えたいことが分からないのに独特な雰囲気があり面白かった。今村さんが描く人間はどこか偏りがあって生々しく、時には愛おしくも思えるのが良い。

    0
    2025年05月12日

    Posted by ブクログ

    心をざわつかせる3作の短編。
    「あひる」「おばあちゃんの家」「森の兄妹」
    解説 今村夏子は何について書いているのか 西崎 憲

    何だろう、心のささくれが取り切れないような感覚の
    読後感。まだ残っている小さなささくれが、痛い。
    普通の日常が不条理な日常へ進行する不安感が漂う。
    違うあひるに換わる不可思

    0
    2025年05月10日

    Posted by ブクログ

    不穏さを味わう作品だと感じた。一見平穏な日常の中に小さな違和感がぽつりぽつりと現れて、けれども作者も主人公もそれを深く追わずそっと目を逸らす。そんな感じ。違和感があるからどうということはない、けれどどうしてかおかしなところがある。その追われることのない違和感を想像で追ってみる(考察する)のがこの本の

    0
    2025年03月14日

    Posted by ブクログ

    医療資格の勉強をしている「わたし」と両親が暮らす家に、知人から譲り受けた一羽のあひるがやってくる。
    それをきっかけに、近所の子どもたちが集まり、静かだった家に少しずつにぎやかさが戻っていく——そんな日常を、子どもの日記のように淡々と綴った物語。

    一見穏やかな日常の中に、ふとした違和感や不穏さが顔を

    0
    2025年03月12日

    Posted by ブクログ

    あひるがかわいいジャケ買い本。文字も大きくすぐに読み切れた。
    3編のうち2話と3話は繋がっているお話だった。相変わらず今村夏子さんの作品は不気味だ。あひるというかわいいイメージとは異なる違和感、不気味さがじわじわ迫ってくる。
    後ろでおばあちゃんが見ていないか少し怖くなる。

    0
    2025年03月11日

    Posted by ブクログ

    この本、いろいろ感じるものがあった。
    読後、感じたことを記録として残したいと思ったが一言ではまとまらず、一旦思いを整理しようと記述を離れ、その時感じたことが書けなくなった。
    読後、不可解な思いも残ったし、他の読者の感想を読んだが、私の捉えや感じ方と違うことが多かった。
    もう一度読んだら、また新たな何

    0
    2025年02月08日

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