あひる

あひる

小説・文芸
572円 (税込)

2pt

我が家にあひるがやってきた。知人から頼まれて飼うことになったあひるの名前は「のりたま」。娘のわたしは、2階の部屋にこもって資格試験の勉強をしている。あひるが来てから、近所の子どもたちが頻繁に遊びにくるようになった。喜んだ両親は子どもたちをのりたまと遊ばせるだけでなく、客間で宿題をさせたり、お菓子をふるまったりするようになる。しかし、のりたまが体調を崩し、動物病院へ運ばれていくと子どもたちはぱったりとこなくなってしまった。2週間後、帰ってきたのりたまは、なぜか以前よりも小さくなっていて……。なにげない日常に潜む違和感と不安をユーモラスに切り取った、著者の第二作品集。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    あひる
  • タイトルID
    :
    582475
  • 電子版発売日
    :
    2019年01月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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あひる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    紛れもなく誰かの日常を書いているのに異様な不思議な世界を垣間見てるような気持ちになれるのは本当に不思議。見えない部分でその人の生活があることや出会ったからといって必ずしも影響しないことなど不思議な心地がたまらなく好きだ

    0
    2026年08月26日

    Posted by ブクログ

    わたしはここに行ったことはないし、ここに出てくる人達と会ったこともない。なのに、わたしはここを知っている。なぜか知っている。なぜ?

    0
    2026年07月22日

    Posted by ブクログ

    今村夏子のユニークさは万人が感じ入るところであろう。

    だけど、なぜユニークなのか、と問われると言い淀んでしまう。明確に示すのが難しいこともあるが、明確にしてしまうことをためらわせる仄暗い場所にその魅力が隠されている。平時では見えないふりをしている人間社会の裏側が顕現しまうことが恐ろしい。

    では、「あひる」について。
    愛くるしいあひるを介して育まれる一般的な家庭と近所の子どもたちとの触れ合い。和気あいあいであるべきテーマである。ハートウォーミングな展開も期待できる。だが当然、裏切られる。

    語り手の不遇、家族間の不和、新興宗教の影、弟の粗暴と人間の実存に関わる問題がぽつりぽつりと現れてくる。主人公の一人であるあひるすら存在が安定しておらず、この物語の不穏さがどんどん際立ってくる。

    物語のラストでは、主人公の取り巻く環境に小さくない変化が生じる。周囲を構成する要素が改変される。変化していく環境と、以前と変わらない生活が続く主人公との乖離。同じ空間で過ごしているのに違う世界に住むような違和感がある。主人公の未来や展望が期待できない、滞留している水たまりのような不衛生な暮らしが続くことを予感させる。

    ネタバレ回避で観念的な感想となってしまうが、語り口の平易さと物語に通底する人間社会の不条理さを感じさせるテーマとのアンバランス。今村夏子にしか表現できない読み応えが、癖になる。

    0
    2026年02月26日

    Posted by ブクログ

    TVで確か光浦靖子さんがオススメするのを観て、ずっと気になっていた本。
    ものすごく好みのお話でした。
    表題のあひるはもちろん、それ以外の2作品もストライク。
    ちょっとゾクゾクする日常。
    私もあひるかもな、とか、将来あひるを求めてしまいそうだな、とか、思ったりもしました。
    ちなみに、短くて文体もかなり読みやすいので、普段本読まない人でもストレス無く読めそうです。
    色んな人人に勧めたいし、この方の他の作品も読んでみたい。

    -----
    追記●すみません、紹介してたの、オードリーの若林さんでした

    0
    2026年01月24日

    Posted by ブクログ

    『あひる』
    巻末の解説や、レビューでも「怖い」「不気味」といった言葉が多く見られる。確かに、と思う。一方で、親の視点から見るとそれとは別に悲しい印象も受けた。

    読後、実家の両親のことが頭に浮かんだ。うちは両親と僕と妹の4人家族で、僕と妹は大学進学を機に上京したため、現在実家では両親が2人で暮らしている。
    小さい頃、ペットが欲しい、犬か猫がいいと両親にねだった。家の外で飼うのはかわいそうだから家の中で飼いたいとお願いした。両親は、家の中が汚くなるからダメだと言って、結局ペットは飼えずじまいだった。
    ところが僕と妹が実家を離れてから、両親は家の中で猫を飼いだした。里親募集で貰った猫や、野良の子猫など、どんどん増えて4匹になった。猫は家具や壁を引っ掻き回すし、粗相をする子もいて、たまに帰る実家は以前より荒れている。両親はあまり気にしていないようで、一応作った家族のグループラインには可愛い猫の写真がたまに送られてくる。
    年末は必ず帰っていた実家に、去年は帰らなかった。実家というのは意外とやることもなく退屈だ。だけど今年は、猫に会いに実家に帰ってみようと思う。

    0
    2024年02月13日

    匿名

    購入済み

    ほのぼのした悪夢

    シンプルでほのぼのした文体の作品なので軽く読み進められてしまうけど、描かれていることはけしてシンプルじゃなくて悪夢のよう。気がつくとぐったり疲れている自分がいた。

    0
    2022年06月16日

    Posted by ブクログ

    解説を読まないと、ゾクゾクしたまま終わる。まあ解説を読んだところで腑に落ちることは数パーセントしかないけれど(笑)

    今村夏子さんの作品は現実感が強い。ファンタジーの世界だと思えないリアルな出来事が発生するので、そこから異世界に徐々に飛ばされていく気持ちいい感覚がある。そして、ふわっと終わる。な!?という気持ち。

    0
    2025年12月16日

    Posted by ブクログ

    やさしい言葉で描かれた、子どもたちを中心とした懐かしくてほんのり人肌感のある世界。
    そこへあひるやおばあちゃんを通して、現実のちょっとしたクールさがさらっと溶け込んでくる。
    短いのにとても印象に残る作品だった。

    0
    2026年08月25日

    Posted by ブクログ

    どこかゾワッとしたり虚しさを覚えたり。。。
    途中でゾワッ。読後にゾワワっ。
    読後に何度も思い出す(笑)

    0
    2026年07月31日

    Posted by ブクログ

    文章が平易で短いため、すぐ読み終わってしまった。
    三作ともどこか不安になる要素のある作品だったが、特に表題作が怖かった。

    0
    2026年07月29日

あひる の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    KADOKAWA
  • 掲載誌・レーベル
    :
    角川文庫
  • タイトル
    :
    あひる
  • タイトルID
    :
    582475
  • 電子版発売日
    :
    2019年01月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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