【感想・ネタバレ】とんこつQ&Aのレビュー

あらすじ

中華店とんこつの一員でいるため奇怪な努力を続けるわたし。
ナゾの読後感に唖然・鳥肌ッ!! へんてこ小説の金字塔!

*****

常識ってなんやったっけ?と、おかしな展開になっていく。面白不気味。
――3時のヒロイン・福田麻貴
1/11放送「王様のブランチ」(TBS系毎週土曜日 あさ9時30分より生放送)

根拠の薄い不安定な強さが周囲を引きずりこみ、世界を歪ませる――
そんな危うい実体を「ほらほら」と容赦なく描きだす今村夏子、無敵。
――平松洋子(解説より)

*****

大将とぼっちゃんが営む町中華とんこつ。「いらっしゃいませ」もろくに言えない従業員のわたしは、接客対応マニュアル「とんこつQ&A」を自作し居場所を見つけたはずだった。あの女が新たに雇われるまでは――。表題作をはじめ、予想しえない展開に鳥肌が止まらない、ほのぼのと不穏が奇妙に交わる全4編!

「とんこつQ&A」
大将とぼっちゃんが切り盛りする中華料理店とんこつで働き始めた「わたし」。「いらっしゃいませ」を言えるようになり、居場所を見つけたはずだった。あの女が新たに雇われるまでは――

「嘘の道」
姉の同級生には、とんでもない嘘つき少年がいた。父いわく、そういう奴はそのうち消えていなくなってしまうらしいが……

「良夫婦」
いつもお腹を空かせている近所の少年・タム。彼の心を開くため、友加里は物で釣ることを考える。

「冷たい大根の煮物」
お金を借りて返さないことで有名な芝山さん。ずるずる仲良くなってしまった「わたし」は……

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Posted by ブクログ

町中華「とんこつ」でアルバイトする「いらっしゃいませ」すら言えない女。でも優しい大将と坊ちゃん。それから仕事ができるようになると大将達は素っ気ない。
そしてアルバイトを募集…何求めてるの!?

別で収録されてる「良夫婦」も歪んでるのに2人の世界だけ成り立つ「良い人」が怖い…

すっごい呑気なのになぜか気持ち悪い小説。

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

面白かった。さくっと読めて、ぞわっと手軽に不気味さ、おかしさを摂取できる作品。
ホラーではないけど、おかしな日常。
普通の日々と、おかしな日常がグラデーションで繋がって、あれ?という違和感を感じたらそこでお話が終わる……というモヤモヤの残る短編集だった。

特に表題作は意味不明すぎて、こわい……
ういうこと?普通の人だよね?どういうこと?と思っていたら、最後の会話。
「」じゃなくて、『』なのが不気味すぎて…

『冷たい大根の煮物』はなんかちょっと切なくなった。

今村さん、こういう「なんとなく不気味で、ちょっと違和感のある作品」を描くのが上手な印象。

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

短編集。
始まりから引き込まれて、読み終わるたびに衝撃を受ける。

なんとなく浮世離れしたまま進んでいく感じが楽しい。着眼点が独特で新鮮。

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

今村夏子の世界観が存分に表された全4編。
とんこつQ&Aをはじめ、ほのぼのした世界観の中に薄気味悪さ?不気味さ?が感じられる小説だった
特別読むのが早いわけでもない私も、3時間ほどで手軽に読めてとても良かった

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2026年07月20日

Posted by ブクログ

オーディブルで視聴。タイトルから想像つかない内容が繰り広げられていきちょっとずつ登場人物の挙動が変すぎて怖さすら感じた。大変良かった

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2026年07月11日

Posted by ブクログ

読みやすい文章と先の読めない展開で、どの短編も面白かった。
嘘の道も、良夫婦も、いつバレてしまうかヒヤヒヤして、それが楽しい(笑)
この中だと、とんこつQ&Aが1番好きだった。
接客が苦手で、どんな短いフレーズにもカンペが必要な主人公。何を言えばいいかは分かっているけれど、それを口にするのが彼女には難しい。
場面緘黙症なのかなと、個人的には思った。
いらっしゃいませ。ありがとうございます。など、大量の紙をポケットにしのばせて日々奮闘する彼女を、優しく見守る大将とぼっちゃんの人柄に心が温まる。
ところが………そんな日々に突如変化が

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2026年07月08日

Posted by ブクログ

無性に今村夏子が読みたくなる時があり、本を開くとその期待に十分に応えてくれる内容で、今回も大変に脳みそをかき乱されたような感覚に襲われた。

とんこつQ&Aも、嘘の道も、良夫婦も、冷たい大根の煮物も、どれもそれぞれ違うストーリーなのに、どこか自分のなかにある常識みたいなものとのギャップがあり読み終えた時の気持ち悪さ(←褒めてます)がすごい

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2026年06月27日

Posted by ブクログ

面白くてどんどん読み進められた。
セリフを準備しとかないと言葉が出てこないって言うのは割と仕事ではあるあるな光景だけど、それを突き詰めるとここまで気持ち悪い人間になるのかと。
そんな突き詰めた設定でも、世の中に存在してそうな絶妙なラインの人間を描いてるのでめっちゃ怖いし面白かった。

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2026年09月06日

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文章が読みやすくて情景も浮かびやすい。短編集のそれぞれの登場人物をみんなどっか変な人だなっておもうんだけど、その違和感が次第にゾワってくる感じが好き。

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2026年09月04日

Posted by ブクログ

決してホラーではないけど読み終わったら少しゾワッとする物語が4つ収録されている短編集

1番好きなのはやっぱりとんこつQ&Aだったかな。
何事もメモを読まなきゃダメなの?という不気味な話かと思ったけど、また同じような新しい人が来たのが不気味だった。そして終わり方もちょっと怖い。

良夫婦はあまりゾワッとしなかった(理解力の問題かも)

どの話もサクサク読めてむしろ読み足りないくらいだった

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

今村夏子を読むのは3冊目。日常から妙にずれた、笑いながら読みきれない仄かな恐怖を伴う舞台を描くのがうますぎる。

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2026年08月25日

Posted by ブクログ

面白かった〜好きなやつだった。
渡邉銀次と朝井リョウのラジオで、リョウが良夫婦っていう短編を紹介してたから読んでみた。
コンビニ人間的な不気味さ、こわさがある。

異常なのは誰?と犯人探しをするように読んでしまう。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

日常のズレや珍妙なやりとりを気楽に笑って読めるのに、ふと「自分も同じかも」と考えさせられる。軽妙なユーモアの裏に、人の孤独や社会の適応といったテーマが潜んでいて、クスッと笑えて後からじわじわ効く作品だと感じました。

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2026年08月20日

Posted by ブクログ

親切だけどおせっかいな人間らしい部分が丁寧に書かれていて、没入感があった。

とんこつQ&A以外も面白かったけど、初速が良すぎて他の短編が霞んで見えた。

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2026年08月20日

Posted by ブクログ

今村さんは日常に紛れる不穏を描く天才だ〜。
全部何でもないように見せかけてどこか狂ってる。
狂ってるんだけど本当に狂っているのは誰なのか分からなくなる。
狂人に見えない狂人が一番怖いのかも、と思うけれど、どこからの誰かから見たら私も狂人に見える一部分があるのかもしれないと思ったりした。
4篇とも面白かった〜。
最後はずっと不穏な感じに見えて結構優しい話だったかも?
前3篇が強烈すぎて感覚イカれてるかもしれない。

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2026年08月15日

匿名

購入済み

タイトルのとんこつQ&Aの話が、1番不気味で君が悪かった。他の話しも何かが欠けてるような、それで良いの?と思うお話しが多かった

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2026年08月04日

Posted by ブクログ

町中華でバイトを始めた女が接客対応マニュアルを作る話。他3編

もやもやを見せられて「これでいいんだよ」と薄く笑みを浮かべて肩を叩かれるような不気味な感じがした。そういや表紙の餃子とサクランボの違和感半端なかった笑。久々に強烈な『群像』を感じた

『群像』は昔定期購読していた講談社の文芸雑誌。猛烈な群像感を感じて検索確認してしまった笑。正常を装ってにこにこして進みぐにゃりと歪む今村さん好きです

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

読後、面白いという意味でざらりとした不気味さが残る感覚でした。
イヤミスに近いような、最後うわぁ…こわぁ…となる話もあれば、え、それでいいの!?とツッコミたくなるようなどこかおかしな話があったり。
あえてすっきりと終わらない絶妙なさじ加減がすごいです笑
でもどこか、こうゆう部分あるかも。と既視感のあるようなところもあってすごい人間観察した気分になりました笑

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2026年07月08日

Posted by ブクログ

読み進める時、なるほどそっちに進むのね、となる。はいはい、これは面白いわ。今村夏子さん、流石です。おぉー、ここまでいくのね。んぁ?
って感じ。一本道のように続いていくストーリーの中に、明確な分かれ道はない。決められた道を歩かされるようだけど、綺麗に舗装されていて、進みやすい。にも関わらず、進んだ先には全く見覚えのないし、見ようともしなかった景色が広がっている。どこで歩く道が変わったのかもわからないけど、今ここにいることが全てだった。
確かに、所々ヒビのようなものが刻まれているが、歩道に関して言えば特段珍しい事ではない。でも、多分、おそらく、確信はないけど、どこかでわたしは躓いて、ここにいる。進むはずのない道を進んでしまった。でも、これを望んでいたことは否めない。素晴らしい。

とんこつQ&A
特に凄いのが、最後の一文の頭。
「というわけで、」
この一語からどこまでも広がっていく。製作者側の意見すぎるし、既に決定していることに対して、後から理由を付けた時に言うセリフすぎる。先に事実(虚像?)があって、次に裏付けのシーン(虚言?)があった。
そう思えて仕方がない。

良夫婦
これが一番好きかもしれない。こんな物語が読みたかった。人間の丸裸が描かれて、その構成もまた、人間味をより強く押し出している。

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

今村節炸裂な短編集。個人的にはとんこつQ&Aがツボでした。

どの作品も絶妙に掴みどころがない。日常を描いているのにどこか不気味。

身に覚えのある小さな好奇心やいやらしさを極限まで増幅させ、それを物語の主軸にしているような気がする。主義主張を際立たせるための装飾品として使われるものが本体として語られているような。だから、知ってるのに知らないものを延々と読まされてる気分になり、なんともいえない不気味さを感じる。そしてこれが中毒になっちゃうんですよね。

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2026年06月07日

Posted by ブクログ

むらさきのスカートの女…の人か、って未読なんだけど。

短編4集、途中まではわりとスムーズなお話なのに、だんだんと得体の知れない気持ち悪さがでてくる感じ。それぞれの作品名も、ははーん?となりいい。

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

とんこつQ&Aが一番好き〜!と思った。
なんだろう。
どの作品の登場人物もズレている。
しかもそのズレているのを本人は自覚しているのに堂々としている(感じがする)
それは環境の援助があるかもしれない。

ただ、良夫婦 は本当に虐待を受けていなかったか?
とか、嘘の道 は与田正はどこから嘘でどこから本当? とか
謎が多いのもこの短編の良さと不気味さが残ってるんじゃないかと思う。

考える余白があるしそこが面白い!と思った1冊でした。
あっという間に読んでしまった〜!

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2026年05月22日

Posted by ブクログ

⚫︎とんこつQ&A
とんこつという名前の中華料理店で働き出したが
接客で肝心の、お客さんとの会話が一切できない。
喉の奥がキュウっと閉まり、
発声どころか呼吸をするのも難しくなる有り様だ。
きっかけは電話だった。けたたましく鳴るベル、
大将もぼっちゃんも出られず、
「お願い今川さん!」「何て言えばいいんですか!」
「書いてあるから!」
わたしは、電話の受話器に書かれた文字を叫んだ。

「ハイ、とんこつです!」

この一件のおかげで、書かれている文字なら読めると
気づいた。『いらっしゃい』から『エコです』まで、
メモがポケットで溢れかえったので
とんこつQ&Aという冊子にまとめた。

新しく入った大阪出身の女性アルバイトに
よって、わたしの気持ちは掻き乱される。
ぼっちゃんはそのアルバイトの女性を、次第に
亡くなった母親の代わりのように思い始める。
大将まで、自分のことをお父さん、と呼んでみて
などとお願いしている。
丘崎さんは、無感情に読んでいるだけなのに
二人はとても感動している、ここはちょっと切ない。

対抗心を燃やす私だったが、ぼっちゃんのメモで
うっかり、丘崎さんをおかみさーん!と呼んだとき
自分はおかみさんじゃなくて、とんこつの従業員なんだ
と、腑に落ちたらしい。
それからはせっせと、従業員として働き、
「とんこつQ&A 家族ver.」まで作った。
おかみさんにはなれなくても、今川さんとして
とんこつでかけがえのない存在になった。
ところで最後の、今川さんにとっても都合の良い会話は
自分で書き込んだものじゃなくて、ぼっちゃんたちが
書き足したやつだよね?笑

⚫︎嘘の道
与田正は、姉の同級生。ライオンの影絵を見て一人だけ
キリン!と答えたり、カレーをおかわりしながら、
不味かった、と言う、ちょっと変わった子どもだった。
小学校では「嘘つき」と見なされ、いじめられた。
周囲で起こるちょっとした事件も、
すべて与田正のせいになった。

ある日、おばあさんに公民館への道を聞かれた僕と姉は
自分たちがいつも通る近道を口頭で教えた。
だが翌日、おばあさんがその道の途中で転倒し
入院してしまったことを知る。
事情を知らないみんなは、与田がわざと嘘の道を教えて
怪我させたんだ!と信じて疑わず、
誰一人否定するものもいなかった。

「本当のことがバレたら、、」という恐怖から、
姉は次第に引き篭もり、不登校になり20年が過ぎた。
同窓会案内のハガキに書かれたリサちゃんの番号に
姉の代わりに意を決して電話をかけた僕だったが、
リサちゃんは姉のことを覚えていなかった。
僕は一つのことに思い当たったらしいけど、、?
最後、謎のまま終わってしまった。

良夫婦
内弁慶ぎみな友加里と、普段は穏やかだけど
いざとなると頼りになる旦那の幹也。
かつては上司であった幹也に、何度も助けられてきた。
黙ってトイレを借り、鉢合わせしたおじいちゃんが
驚いて転んだ拍子に怪我をしたとき。
愛犬アンコが弱って動かなくなったとき。
近所に住む少年タムが、友加里の声に驚いて
さくらんぼの木から落ちたとき。
友加里は幹也に任せきりで、自分では何もしない。
最低人間、と自分でも思っている。
でも、ひどいニュースに怒ったり、少年のためにと
色々働きかけたり、老犬の散歩をしているときは
自分の最低さを忘れていられる。
そしていまも、書店のポップをせっせと書いたり、
べーやんの身を案じることで、自分の未熟さから
目を逸らしている。このどうしようもなさは、
誰にでも覚えがあるのではないか。

冷たい大根の煮物
同じ工場で働くおばさん(お金貸してと言ってくる
という噂があるらしい?)に、
自宅裏の安いスーパーを教えたところ、たまに
手料理を作ってくれるようになった。どれも美味しい。
その間、お金の話が出る気配はなかった。

他のお話もそうだけど、
最初はおかしいなとか、警戒していることも、
続くうちにだんだん慣れていく。

最後に作ってくれたのは冷たい大根の煮物だった。
その日、スーパーで財布を忘れたというおばさんに、
私はすんなりお金を貸した。そのときにはすでに
工場を退職していたと後から知るのだが後の祭りだ。
でも、美味しい料理とか包丁、フライパン、
自炊するきっかけをくれたと考えると、一万円は
安いもんだ!
ちゃっかりおばさんに笑ってしまう、
珍しく軽めのお話で楽しかった。

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2026年05月21日

Posted by ブクログ

今村夏子作品は本当に沼みたいだと思う。
足を踏み入れたら最後、気づいたらズプズプと肩まで浸かってもう出られなくなってしまっている。
自分はもうすっかり頭の先まで今村夏子沼にハマってしまった。

今村夏子作品では、社会の上層にいない人たち、どちらかと言うと低層にいるような人たちとか、人間的に強いか弱いかでいえば弱い人たちを主人公にすることが多いのかなという気がする。
人間誰しも弱い部分はある。
その自分の中にある弱い部分が強くない登場人物たちに呼応するからこんなにも今村夏子作品に惹きつけられるのかも知れない。

表題作の『とんこつQ&A』は、狂気的な着地になるラストが怖いような面白いようなとんこつの様にクセになる味わいがあって好き。
個人的に一番好きなのは『冷たい大根の煮物』。職場であまり良くない噂のあるおばさんと仲良くなる話で、自分的には読後、晴れやかな気持ちになったので好き。

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2026年05月14日

Posted by ブクログ

【とんこつQ&A】【嘘の道】【良夫婦】【冷たい大根の煮物】の4編。
【良夫婦】が不気味。善意や正義が裏目に出る人っているよなぁと。最初は奥さんが…読んでいくうちに…旦那さんもなかなかに不気味です。
個人的には【嘘の道】が好き。

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2026年07月27日

Posted by ブクログ

最初の3つは自分の善意が気付かぬうちに歪んだ形に変容していく様を描いている。

「とんこつQ&A」は、自分のために行なった純粋な行為が徐々に変容していく。人のためになり、気づけば自分の理想の押し付けに。良かれと思っている行為が独善的な行為に変わっていく怖さ。
「嘘の道」は、レッテルを貼ったりラベリングをすることによる不気味さ。そして純粋な善意が事故を生んでしまう怖さ。嘘をつき巡り巡って自分に返ってくる不気味さが描かれている。
「良夫婦」は主人公の「自分の行為は相手のためを思っているだけ。悪いことはしていない」という自覚のない自己満足的な善意。個人的にはこれが1番タチ悪いと思う。
「冷たい大根の煮物」はこれまでと逆で善意を受け取る側の立場。ちょっとやるせないけど、結果主人公にとっても良い影響になってるので救われる。

4つのどれかはきっと一度は経験したことや聞いたことがあるような話。不気味だけど「自分はこんなことしたことないた」と言い切れないのが不気味さを生み出している。

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

読みやすい短編集。
タイトルと表紙のかわいさからはイメージつかない不気味さ。へんてこってまさにぴったりな言葉だな。

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2026年06月01日

Posted by ブクログ

タイトル惹かれて。

表題作は不思議で少し気味が悪い。けど、どこかにはこんな関係性もあるかも?いや、無いか?いやいや、あるかも?と、ぐるぐるした。

2篇目はなんだか悲しみが襲ってきた。なんか、主人公の家族など諸々嫌な感じだな〜。あー、いじめられてた子を庇ったら、標的が私に移ったなー…とか、思い出した。

3,4篇目は正直"?"と。特に3篇目の夫婦はマジでいるっしょ?と。モデルいるんじゃ?と、少し疑ってる私。4篇目はうーん、ウィンウィンでは無いけど、ギブアンドテイクということだと思えば、よくある話。

読みやすいかどうか…。は、好みの問題ですなぁ。

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2026年05月27日

Posted by ブクログ

ありふれた人間の一人生の切り抜きであったが、例えば、人間的な成長を描く一方で、人間の傲慢さや、愚かさが同時に描かれていて、読み終えた後は正直あまりスッキリせず、考えさせられる内容であった。考えされられた要因の中には、各編の主人公たちが普通の人間とはちょっとズレた感覚を持っていることが影響しており、内容に奇妙さを含ませているのだと思った。客観的に見ると、主人公たちがズレていることは分かるが、果たしてそんな自分は普通なのか?と問われているようにも感じた。

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2026年05月27日

Posted by ブクログ

不気味、不穏。
みなさんが書かれている感想の通りです。笑
最後の、冷たい大根の煮物はちょっとほっこり。

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2026年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙の感じから日常のふとしたことを描く小説かと思っていた。帯には不穏なことが書かれていたがまあ誇張されてる感じだろうなんて思ってたら…(いい意味で)後味の悪い話がバンバン出てきた。こういう読書体験はなんで言えばいいのかな…。

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2026年05月10日

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