今村夏子の作品一覧
「今村夏子」の「むらさきのスカートの女」「とんこつQ&A」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「今村夏子」の「むらさきのスカートの女」「とんこつQ&A」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
衝撃の作家にまた出会ってしまった。
『こちらあみ子』の周りの環境から弾かれた存在の生きづらさ。個人的な問題だけでなく、周りへの影響力まで切り込んで描いてる作品である。
この浮遊感、ファンタジーを読んでるような掴めなさがあるけどまた同時に寂しさとやるせなさを現実感を帯びて胸に迫る。
不思議な作品である。言葉では言い表せないけど中毒性がある。
『ピクニック』は、ホラーである。何が怖いってルミたちの顔と本心が見えない。話が進むにつれて、こちら側の異常さが際立ってきて恐ろしくなる。何もかも気づいているのに、分かった上で掌で転がして面白おかしく享受してしまおうという冷淡さ。同時並行の晴れやかな日常。
Posted by ブクログ
つい笑ってしまうのに、常に不穏な空気を感じずにはいられない。今村先生ワールド全開の傑作。
むらさきのスカートの女。語り部「わたし」によって語られるその最初の姿は、街の変わり者といった様相である。次第に、むらさきのスカートの女を観察し続ける「わたし」に対して読者は少しずつ不気味な印象を抱き始める。しかし、「わたし」の語るむらさきのスカートの女のことが気になって読む手が止まらない。 中盤、「わたし」は一緒に働くことになったむらさきのスカートの女を観察したいがために、公休日なのに出勤しようとする。しかし制服を忘れたことに気づいて家に帰ったため、この日はむらさきのスカートの女の事は語られなかった。この