今村夏子のレビュー一覧

  • とんこつQ&A

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    ネタバレ

    どのお話も読んでいると、果たして自分は「普通」なんだろうかと不安になってきて、他人事とは全く思えずざわざわして落ち着かなくなる。

    今回の収録作品では特に、自己保身にまつわる『嘘の道』と『良夫婦』の、ふとした時に思い出しそうな後味の悪さのダブルパンチが効いた。

    最後の最後に急ハンドルを切った感(おかみさんは自分でなくていいんかい)のある表題作は、コミカルにも読める。ただ、最後まで新おかみさんの自我が疎かになっていて、大円団のはずがやっぱりどこか薄気味悪く感じてしまう。

    読む人によって受ける印象が違いそうなので、今村作品について誰かと語らってみたい今日この頃。

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    2026年01月29日
  • あひる

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    TVで確か光浦靖子さんがオススメするのを観て、ずっと気になっていた本。
    ものすごく好みのお話でした。
    表題のあひるはもちろん、それ以外の2作品もストライク。
    ちょっとゾクゾクする日常。
    私もあひるかもな、とか、将来あひるを求めてしまいそうだな、とか、思ったりもしました。
    ちなみに、短くて文体もかなり読みやすいので、普段本読まない人でもストレス無く読めそうです。
    色んな人人に勧めたいし、この方の他の作品も読んでみたい。

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    追記●すみません、紹介してたの、オードリーの若林さんでした

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    2026年01月24日
  • むらさきのスカートの女

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    なんだこの小説は…!!

    この小説はなんなんだろう?!どういえばよいのか?

    「不穏」という言葉が適しているのか分からないが、主人公の行動の異常性、むらさきのスカートの女の不思議さが、ずっとじとーーーっと漂っているのが、心に引っかかるのに、読みにくさが全くなく、どんどんページをめくっていた。

    淡々と進んでいく日々が描かれるのかと思ったら、ラストに衝撃的な展開が待っていて、ハラハラドキドキさせられた!

    あとがきも作家らしさが全開で、全部読み応えがあった!!!

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    2026年01月20日
  • むらさきのスカートの女

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    〈わたし〉の「むらさきのスカートの女」への
    原動力は一体何なのか…
    こんなに秘密を覗き見できる小説は他に無い

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    2026年01月17日
  • むらさきのスカートの女

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    おもしろかった!むらさきのスカートの女と友達になりたい主人公の行動はもはやストーカーの域……
    最初は笑ってしまう物語もよくよく考えると主人公の生活も気になりだしてくる。怖さと不気味さ、それと孤独に生活は続いていく現実とファンタジーを見せられたような気がする。

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    2026年01月15日
  • むらさきのスカートの女

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    いろんな感想を抱く人がいるであろう芥川賞受賞作。私は大好物です。

    読む前のあらすじでは「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が奇抜な行動を起こすのかな、とちょっとホラー寄りな展開を予想してました。
    が、読んでいくうちに、あれこの人ちょっとおとなしめの普通の人だぞ、むしろ語り手の「わたし」の方がヤベー奴だぞとその文体に惹き込まれ、結末まで一気読みさせて頂きました。

    後、文庫版に収録されている著者エッセイのスルメイカの干物エピソードが最高です。

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    2026年01月13日
  • むらさきのスカートの女

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    今村夏子さんは相変わらず読み手に自然に違和感を抱かせる天才だなと思った。自分の身の回りにありそうなことなのに、不気味で、ページを捲る手が止まらなかった。

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    2025年12月16日
  • こちらあみ子

    cnm

    購入済み

    今村夏子さんのデビュー作で話題の一冊。昨今注目度の高い、学習や感情面での障害についての問題提起的なものも感じつつ、自分の理解できない人間に対して「気持ち悪い」と感じてしまうことについて考えさせられる。

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    2025年12月01日
  • むらさきのスカートの女

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    今村夏子さん、初めまして。
    大好きです。

    語られる視点が、私にとっては初めての視点で、それがとっっても新鮮で面白くて大好きでした。

    信頼出来ない語り手とも言えるのかもしれないけど、それとはなんかまた感じ方が違う、本当に不思議な読書体験でした…!!

    どういうことかというと、語り手が、「むらさきのスカートの女」を追う「黄色いカーディガンの女」なんですね。

    その黄色いカーディガンの女から見た、むらさきのスカートの女を語ってくれるのですが、ストーカー状態なので、ほぼ作者が神の視点でむらさきのスカートの女の全ての行動を語ってるように思うんですよ…でもふとした瞬間に本当の語り手である黄色いカーディ

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    2025年11月29日
  • 星の子

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    信じるってなんだろう
    信じているものが怪しくても本人たちが満足して納得して幸せなら他の人があれこれ言う権利はあるのか
    信じることって悪いことなのか何を信じればいいのかそんなことを考えさせられる作品だった
    淡々と物語は進むが常に信じることについて問われている気がして悶々とした

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    2025年11月24日
  • とんこつQ&A

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    読んでてめちゃめちゃ楽しかった。

    表題作は、日常を装いつつも、違和感がふんだんに詰め込まれた非日常であり、ツッコミ不在のコント劇を観ているかのような面白さがあった。

    また、全編を通して、「嬉しいけれど〇〇」「悲しいけれど〇〇」といった、割り切れない感情の揺らぎが感じられ、その揺らぎにこの小説の奥深さがある気がした。

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    2025年11月23日
  • とんこつQ&A

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    今村夏子さんの作品は全て読んでいます。
    文庫になるまで待った最新作
    僕の何よりの栄養分(文)でした。
    最高に奇妙

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    2025年11月15日
  • とんこつQ&A

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    今村夏子が描く違和感は、自分の性格にも少し通づる瞬間もあってゾワッとする。この感覚は今村夏子の作品からしか得られない。
    早く次回作を読みたい

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    2025年11月09日
  • 星の子

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    昨年映画を観てすごくよい作品だと思ったけれど、小説も素敵だった。映画で感じた空気感と小説だからわかる繊細な心情の動きが合わさり、より深みをもって読めた気がする。
    信仰を持たずに生きていると、宗教、特に新興宗教に入信している人たちに対しては「ヤバい」という一方的な線引きを行なってしまいがち。しかし信じるものがあるということは、弱さでも奇妙さでもなく純粋さに通ずると思う。まっすぐだから信じられる。その過程には不幸もあるし、幸福もある。何を信じても、信じなくても、それは変わらないのだと思う。
    映画の時には特に印象強くなかったけれど、春ちゃんの彼氏の宣誓がすごく素敵だった。

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    2025年10月31日
  • 木になった亜沙

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    星10くらい。今村さんの本は設定が突拍子もないのに、なぜにこんなにも切なさが胸に迫るのだろう。

    【きしょくの悪い変な人】が主人公な時が多いし、展開も本当に突拍子もない。
    今回なんて人間が木になる。
    それなのに、心が震える。
    これはすごい本に出会えた!という喜びを得れる。
    何か自分の中の毒を一旦出してもらえるような。

    今村さんの本はハズレがない。だから、内容前もって知らずとも今村さんというだけで読みたい。どんどん次の作を読みたい。ファンである。

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    2025年10月22日
  • 星の子

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    物語を読み進めていくにつれてだんだん「わたし」の状況がわかってくる不思議な読書感。
    私自身も大学時代バイト先の友人に誘われて集会に行ったことがある。何人かのグループに分かれて、話になって座って自分の話をした記憶がある。
    全面に宗教は出てこなかったし、誘ってきた女の子も全面には宗教感は出してこなかったけど、そういう人なのだというのはなんとなく知ってた。
    周りの友人も誘われて集会に参加したことがあると言っていたが、詳細については内容語りたがらなかったし、入会したという話も聞かなかった。
    身近にも危険は潜んでいる、そんな事を思い出した。
    子供の頃から親が熱心な人だと、それが当然のものと思って抜け出す

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    2025年08月08日
  • 木になった亜沙

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    ネタバレ

    木になって、わりばしになった亜沙が、初めて自分の手から誰かに食べ物を食べてもらえた瞬間。白米に両手をつっこむ景色がありありと目に浮かんだ。涙が出てしまった。私も脳内で一緒に手を突っ込んだ。わーい
    しかも、どのおかずをどの順番で食べるかを、わりばし側が主体で決めてる描写が、可愛くて思わず笑った。今まで食べてもらえなかった度に、次はこうしようとかたくさん考えたのかな、って思うと切ないけれど。大好きな作品。

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    2025年07月08日
  • あひる

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    3つのお話からなる短編集。最初の「あひる」。友人から譲り受けたあひるを飼う家族が…と、ストーリーもタイトルも可愛らしい。なんて思っていたら大間違いだ。読み進めるうちに、背筋がゾクゾクしてくる。そして最後のお話。これを読むことで「あひる」で理解できなかった部分も納得できた。静かな文章の中の狂気。正常と異常の狭間を漂っている感覚に、私の脳もふわふわくらくらした。素晴らしい小説です。

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    2025年05月24日
  • 木になった亜沙

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    ネタバレ

    初めての今村夏子の作品。
    どの話も読み終わると何とも言えない気持ちにさせられた。

    木になった亜沙は、もう世にも奇妙な世界観が凄かった。え?そうなる?そっちにいくのかー!と進む先が驚きの連続で、先が読めないとはまさにこの事だなと痛感した。斬新なお話だった。

    的になった七未。この話が1番印象的だった。
    最初は可哀想な子だなと思いながら読み進めていたが、子どもが産まれてからのストーリーが切なくて。
    私自信も息子がいるので、尚更自分に置き換えたら…と考えて後半涙が…。
    でも最後の最後に息子と再会し、射的の弾を愛する息子から当てて貰えたのを七未は母として嬉しく思ったんだろうなあと感じた。当ててもらい

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    2025年04月12日
  • あひる

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    今村夏子さんがすき。
    不気味な、でももしかしたら身近に居そうな人たちのことを書いている気がする。
    あひるの他の短編ふたつは主人公の視点が別で描かれていて、繋がっています。

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    2025年02月25日