今村夏子のレビュー一覧

  • むらさきのスカートの女
    最初から最後まで何かある訳でもない日常の物語だけど、違和感だけが下り坂の様に加速していく。続きがあるんじゃないのか、と思ってしまうほどスッとした終わり方も今まで感じたことの無い感覚になって、とてもいい作品でした。
  • むらさきのスカートの女
    158ページ
    1300円
    5月24日〜5月24日

    わたしの近所に住んでいる『むらさきのスカートの女』は、商店街では誰もが知っている。いつものクリームパンをいつもの公園のいつものベンチで食べている。小学生に声をかけられたりタッチされたりと遊ばれている。わたしはなんとかむらさきのスカートの女と友達にな...続きを読む
  • とんこつQ&A
    うわぁーん♪すごいですね、これ!
    読み終わったあと、全部ぞわーーーっとする。
    こわい、こわい、こわい、こわぁぁーい!
    ホラーみたいに怖いです!そして心がモヤモヤして
    ヤバめです!大好き❤︎
    とんこつQ&Aなんて、最後の方カオスですよね⁈
    やばぁ。
  • むらさきのスカートの女
    この不気味な表紙。どう見ても「むらさきのスカートの女」ではない。
    「水玉の布から足を出す子ども」✖️2。こんな状況デカパン競争以外にない。
    読む前から不穏ではあったけど、読み出したらもっと不穏。
    むらさきのスカートの女は謎に包まれているが、それよりもっと謎な女「むらさきのスカートの女と友達になりたい...続きを読む
  • 星の子
    宗教にのめり込む気持ち、わからなくないでもない
    だってアトピーが病院へ行っても治らなかったのに水で治るのを目の当たりにすると、やはり信じてしまうのではないか
    今月初めに読んだ角田光代さんの「方舟を燃やす」を思い出した
    信じる力は何よりも強いなと感じた
    ラストの読者に任せたという投げた感じに驚いたけれ...続きを読む
  • 星の子
    「わたしのいる場所はあたたかく、目を閉じればそのまま眠ってしまいそうだった。」

    不穏な雰囲気のまま作品が流れ、ある意味幸福な終わり方で締められる。
    こういった当たり前を揺さぶられる作品を書かせたら天下一品だなぁ。
  • むらさきのスカートの女
    何が起きたの!?となって終わった
    信用出来ない語り手の本
    最初はむらさきのスカートの女は可哀想な印象で書かれていたように思う
    ぶつかれるか試されたり、子供の遊びに使われたり、商店街の人にじろじろ見られたり、仕事が決まらなかったり等
    序盤ではむらさきのスカートの女が心配な気持ちで読んでいたため、ホテル...続きを読む
  • こちらあみ子
    ずっと読もう読もうと思っててやっと読んだ。
    まずこちらあみ子の映画を見て、今までの邦画で1番面白くて、それから小説を読んで、あみ子はここでこんなこと考えてたんだと知れたり、もう1つのトランシーバーはお兄ちゃんが持ってたんじゃないかと思える描写になってたりと深掘りできて嬉しい。映画で坊主頭との会話シー...続きを読む
  • 星の子
    主人公はちひろという女の子
    生まれて間もないどうしても発疹が治らず病院に行っても原因がわからないままで、両親はずっと悩んでいました。
    ある日父親の同僚に相談をしたところ、神聖な力の入った水を譲ってもらい、その水で丁寧に体を拭くと発疹が治ったのです。
    そこから水を購入するようになり、両親は水に、その大...続きを読む
  • むらさきのスカートの女
    奇妙でおかしくて!夢中で読みました!「ともくん」と呼び名がでるのあたりの展開とか、そうきたかと思って、笑い声が出ないようにするの大変だった!ベンチにいるんだな、今日も黄色いカーディガンの女が。すごく面白い回の『世にも奇妙な物語』だった。忘れられないやつ
  • むらさきのスカートの女
    はじめ『むらさきのスカートの女』は変わってるなぁと思いながら読んでいたら、割と序盤で語り手の『わたし』の方が何か変だなということに気づいて…。そのままなんかこの人怖いと思いながら読み終わった。『わたし』の執着が、人間特有の嫌なものをギュッと詰め込んだような感じで決して楽しい話ではないけど、クセになる...続きを読む
  • 星の子
    以前、情報番組で宗教二世をフィーチャーした回を見たことがあります。その宗教は度々トラブルを起こして世間を騒がせていました。
    匿名で番組に出演していたAさんは、親が信者であり、自身も生まれた時からその団体に所属しています。
    客観的に見ると、怪しいしアウトでは?と思ってしまいますが、信者がいるというのも...続きを読む
  • あひる
    巻末の解説や、レビューでも「怖い」「不気味」といった言葉が多く見られる。確かに、と思う。しかし、それとは別に悲しい印象も受けた。
    読後、実家の両親のことが頭に浮かんだ。うちは両親と僕と妹の4人家族で、僕と妹は大学進学を機に上京したため、現在実家では両親が2人で暮らしている。
    小さい頃、ペットが欲しい...続きを読む
  • とんこつQ&A
    「とんこつQ&A」
    今川さんが独特すぎて目立たないけど、「とんこつ」の大将とぼっちゃんも、そこらへんにはいないタイプ!新しく丘崎さんが加わったら、今川さんがまともな人に思えてしまった。

    「嘘の道」「良夫婦」
    普通の感じの人たちの物語だと思って読んでいたら、終盤にどんでん返しがあり、背筋が凍った。も...続きを読む
  • とんこつQ&A
    表題【とんこつQ&A】は、大好きな【コンビニ人間】を彷彿とさせるようなストーリーでとても面白かった。こういう、ちょっとヤバいけど一生懸命生きてる人、を描いた作品が好きです。
  • あひる
    人間の本当の怖い部分をサラッと書くのがうますぎる。こういう無自覚な怖さが一番怖い…けどもっと読んでいたい、怖いもの見たさみたいな。
  • あひる
    「きたない軍手」と「大事な手袋」

    主観は時として恐ろしい客観性を生み出す。
    それを家族という形で歪に生み出した傑作。
    あひるを可愛がる家族、おばあちゃんを取り巻く家族、モリオ兄妹を取り巻く家族。
    読んでいると背筋が寒くなり、涙を流す。
  • とんこつQ&A
    短編だったので読みやすかった。

    今村夏子さんの本を初めて読んだ。どんな本を書くか気になっていたが、違う本も読みたくなった。
    「とんこつQ&A」は、登場人物がみんな異常者で気持ち悪いのに、なぜか読み進めてしまうストーリー。
    「嘘の道」最後が怖い。
    「良夫婦」友加里が自分と重なる部分があって反省。この...続きを読む
  • 木になった亜沙
    自分の手渡したものを誰にも食べてもらえない亜沙

    的になっても決して誰からも当てられない七未

    たった一つのことだけなのに、こんなにも人生が孤独になっていくなんて…。

    わりばしになった亜沙は喜々と々としていて、若い男性もそれに応えるかのように気持ちよく食べていて、亜沙よかったね…と思いました。

    ...続きを読む
  • 父と私の桜尾通り商店街
    今村夏子さんの書く登場人物は何故いつも社会的地位が底辺で頭が少し弱く普通と少しズレている人ばかりなんだろ
    今村夏子さんの中ではそれが普通なのか
    普通ってなんだろ

    誰かの夢の話を聞かされているような話ばかり
    本当にありそうで無さそうな
    無さそうでありそうなそんなお話

    キチガイばかりでイラつくけど
    ...続きを読む