今村夏子のレビュー一覧

  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    純文学というものは面白い。
    読み手によって、様々な解釈ができるというのは、文芸作品ではなかなか得難い体験だろう。
    一度読むだけでは理解が難しい作品でもあるので、何度も読み直して登場人物たちの心情に分け入ってみたい。
    表題作の「こちらあみ子」も良かったが、自分は「ピクニック」の方が好きかもしれない。

    0
    2026年05月03日
  • あひる

    Posted by ブクログ

    本作はいずれも平易な文章で構成されて読みやすいのだが、内容については不思議な
    ことに、それぞれの作品で起きた不可思議な現象が、何を意味するのかははっきりしない。しかし、そのような違和感が浮き彫りになるからこそ、記憶に刻まれる。

    0
    2026年05月03日
  • 星の子

    Posted by ブクログ

    主人公のちひろが幼少期に病気がちだったため、両親はカルト宗教にハマる。姉は出ていった。親戚はちひろを心配している。
    ちひろ自身は宗教を狂信している訳ではなく、疑ってもなく。そんな中、日常が過ぎていく。

    安直な落ちがなくてよかった。

    巻末に小川洋子さんとの対談が収録されており、著者の別作品についても語られていて興味深く読んだ。

    0
    2026年04月12日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    読んでてずっと心が穏やかでなかった。でもなぜか読む手は止まらなかった。読み終わっても全然スッキリしなかった。なんだこれ。

    0
    2026年04月12日
  • あひる

    Posted by ブクログ

     表題作はアヒルの『のりたま』を中心とした人々の様子が、主人公の視点から淡々と語られるお話です。
     作中で一番遠くからのりたまを眺めているのが彼女なのですが、誰よりもよくのりたまを見ていたのも彼女だったかもしれません。
     資格取得を目指して試験勉強中の主人公は、のりたまを構いに来る近所の小学生達が自宅の敷地内で騒いでいても、勉強の妨げになると腹を立てるようなことはありません。
     自室(二階)から様子を窺うだけで子供達に直接干渉することもなく、家が賑やかになって喜ぶ両親を何も言わず静かに見守りながら、遊びに来る子供達が好きそうなお菓子をコッソリ買い足しておいたりなど、陰からそっと、さり気ないサポ

    0
    2026年04月12日
  • あひる

    Posted by ブクログ

    4.0

    少し奇妙で不気味な日常。大事件が起こるわけでもないのにどうして面白いんだろう?
    翻訳小説はだいたい半月かけて読むのだけど、
    これは一日で読み終わってしまったことに驚いている。

    0
    2026年04月05日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    怖いのかな、怖いのかなーって怯えながら読み進めたけど、拍子抜けしちゃった。
    直接的なホラー要素な描写が出てくるわけではないけど、じんわりとした人間的な怖さが押し迫ってくる感じ。それが一番怖いよね。
    痒いのに痒いところが見つからない感じとなんか似てるなぁって思った。

    0
    2026年04月01日
  • あひる

    Posted by ブクログ

    ずっと不気味な印象だった、それを解説されるわけでもないから何も明かされることがないまま、スッキリしないまま終わるそんな感覚だった。
    ちょっと難しいので解説読みたい

    0
    2026年03月21日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    全体を通して、どの物語の登場人物も全員すごく真面目だと思った。真面目というか、真面目すぎる。

    真面目って嘘がなくて何事にも全力で自分の中の正義感を持つような、なんとなく良いようなものに感じる。だけどこの中の人たちは真面目がいきすぎる、真面目と自分がいきすぎるあまりに何かのバランスが取れなくなり、ひとつの小さな社会(世界)に依存していく。なにかが狂いつつあることを自覚しながらも、前向きに、静かに、自らのめり込んでゆく。狂ってしまえばどうってことないから、痛みも感じなくなる、むしろ痛みすら喜びに感じる。
    それが怖いように感じるけどもどこかその世界に自分もいきたくなるような独特の輝きがある。何にも

    0
    2026年03月20日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    紹介漫画を見て面白そうだなと思って買った。ほとんど人々の関わりから生じる気味の悪さ・不快感を突きつけてくる感じで、軽いホラーだったけど、面白かった。

    0
    2026年03月19日
  • あひる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あひる、おばあちゃんの家、森の兄妹の三遍。

    あひるで、お誕生日会の夜にやってきたのは、ただの
    図々しい子どもだろうと思っていたら、翌朝主人公が
    あひるに感謝していたので驚いた!そんな純粋な思考は生まれなかった笑 両親と子どもたちの振る舞いに
    もやもやしながら読んでいた。そして兄夫婦の赤ちゃんが産まれたことで、あっけなく壊されるあひる小屋。
    安心や幸せな気持ちを得る為に、何かに依存するのは
    普通のことなんだけど、こうして物語として淡々と
    語られると、結構怖いことをしているんだなあと思う。

    おばあちゃんの家では、おばあちゃんの足腰が弱いはず
    なのに、そうとは思えないエピソードが出てくる。
    すぐ

    0
    2026年03月15日
  • 星の子

    Posted by ブクログ

    不思議な小説でした。
    親が宗教にのめり込んでいる家庭の子供の視点で話が綴られていきます。
    おそらく外から見ると不幸な家庭環境なのでしょうが、主人公視点ではそれほど悲壮感は感じません。幼少期からの環境によってそのような考え方になるのかはわかりませんが、そうだとすると宗教二世の問題は根深いと思いました。
    最期はハッピーエンドと今後の困難の両方を感じさせる終わり方で、ちひろの今後が気になります。

    なべちゃんの存在が救いでした。

    0
    2026年03月08日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    これがデビュー作とかしんじられない。
    今村夏子は主人公にする人が他の作家と違うのが本当にすごいなって思う。この人の視点で書けるんだ、って。そこじゃない、そう言うことじゃない、何でそうなるのって主人公に言いたくなるのを堪えながら読んでいくところから始まる。そしてやっと、ああこの子はずっとこれが気になってたんだとか、こういうアイデンティティなんだってわかって、けど人と違うその価値観とか、発言に納得できなくて。

    私がクラスで見て見ぬふりしてたあの子は何考えてたんだろうっていつもなる。

    0
    2026年03月07日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    読んでいて動悸がするような、針で心臓を刺されているような、そんな感じがした。
    あみ子のような存在をどこかで見たことがあるからではないか。
    ほとんど誰からも受け入れられないあみ子。何が起こっているかもよく理解していないあみ子。
    不幸だとか不遇だとかはこちら側の価値観で、助けを求めているわけではない、でも傍観している自分にチクチクする。

    0
    2026年02月21日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今村夏子さんってこんな作風の人だったっけ…?短編集の中にたくさんの技術が詰め込まれてて、1文1文の完成度、全体の完成度、が高かったように感じた。仕事ができる、みたいな感覚で、作家としての仕事がものすごくできる、というような。ストーリーもしっかりとユニークで面白くて、不気味な世界に惹き込まれて楽しく読んだ。
    表題のとんこつQ&Aと最後の冷たい大根の煮物、が特に好きだった。前者はとにかく変な世界で独特なワードも盛りだくさんで、サイコスリラーのようなぞくぞくを感じた。後者は良い話だったと思う。ずるくても下心があっても、親切にしたい気持ちも存在してて、人の多面性を見れたと思った。

    0
    2026年02月16日
  • あひる

    Posted by ブクログ

    あひるのお話、おばあさんのお話、兄妹のお話。
    いいお話だなと油断させておいて、突如として不穏な空気が立ち込めて…。
    今村夏子作品は、本当に一筋縄ではいきません。
    この作品を完全に理解できた読者はどれだけいるのだろう。
    未読の方は、ぜひ挑戦してもらいたい。

    なお、文庫本にも関わらず文字のサイズが大きめで、とても読みやすかったのだが、もしかするとこれも、今村夏子による意図的なものか…。

    0
    2026年02月13日
  • 星の子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新興宗教を信仰する家族とそれを取り巻く人間関係を淡々と書いていて、受け取り方を読者に委ねているような作風で好みだった。
    最後の親子で星を見るシーンで泣いてしまった
    巻末の対談でもチラッと出てきたけど、主人公が子供なので語彙も少なく会話が多いというある種の制約とこの本のテーマが上手く噛み合っていると思う
    「こちらあみ子」も映画が話題になっていたし、読んでみたいと思った

    0
    2026年02月12日
  • 父と私の桜尾通り商店街

    Posted by ブクログ

    ひょうたんについて書くつもりなかった、とか書いていったらこうなっちゃった、みたいなこと解説で言ってて今村夏子のこともっと好きになった

    0
    2026年02月10日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    一から十まで言ってほしいときなんていくらでもあるよ。
    誰がいつどうしたらよかったの。
    正解が見つからなくても、考えることをやめたくない。

    0
    2026年01月30日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    冒頭の6ページで、その世界に運ばれてもう出られない感じがした
    坊主頭の彼の広島弁がとても好きだった
    応答のある世界でよかった

    あにきか、それともはげか
    父親か、それともメガネか
    「あんたはあれじゃね。さてはあみ子をよく知っとるひとじゃね」

    0
    2026年01月28日