今村夏子のレビュー一覧

  • 星の子

    Posted by ブクログ

    不思議な小説でした。
    親が宗教にのめり込んでいる家庭の子供の視点で話が綴られていきます。
    おそらく外から見ると不幸な家庭環境なのでしょうが、主人公視点ではそれほど悲壮感は感じません。幼少期からの環境によってそのような考え方になるのかはわかりませんが、そうだとすると宗教二世の問題は根深いと思いました。
    最期はハッピーエンドと今後の困難の両方を感じさせる終わり方で、ちひろの今後が気になります。

    なべちゃんの存在が救いでした。

    0
    2026年03月08日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    これがデビュー作とかしんじられない。
    今村夏子は主人公にする人が他の作家と違うのが本当にすごいなって思う。この人の視点で書けるんだ、って。そこじゃない、そう言うことじゃない、何でそうなるのって主人公に言いたくなるのを堪えながら読んでいくところから始まる。そしてやっと、ああこの子はずっとこれが気になってたんだとか、こういうアイデンティティなんだってわかって、けど人と違うその価値観とか、発言に納得できなくて。

    私がクラスで見て見ぬふりしてたあの子は何考えてたんだろうっていつもなる。

    0
    2026年03月07日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    今村夏子って本当に、日常に潜む変なところを不気味に書くのがうまくて面白い。良夫婦はいい夫婦すぎるからいつ崩れるんだろうと思ってゾクゾクしてしまった。

    0
    2026年03月03日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    読んでいて動悸がするような、針で心臓を刺されているような、そんな感じがした。
    あみ子のような存在をどこかで見たことがあるからではないか。
    ほとんど誰からも受け入れられないあみ子。何が起こっているかもよく理解していないあみ子。
    不幸だとか不遇だとかはこちら側の価値観で、助けを求めているわけではない、でも傍観している自分にチクチクする。

    0
    2026年02月21日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今村夏子さんってこんな作風の人だったっけ…?短編集の中にたくさんの技術が詰め込まれてて、1文1文の完成度、全体の完成度、が高かったように感じた。仕事ができる、みたいな感覚で、作家としての仕事がものすごくできる、というような。ストーリーもしっかりとユニークで面白くて、不気味な世界に惹き込まれて楽しく読んだ。
    表題のとんこつQ&Aと最後の冷たい大根の煮物、が特に好きだった。前者はとにかく変な世界で独特なワードも盛りだくさんで、サイコスリラーのようなぞくぞくを感じた。後者は良い話だったと思う。ずるくても下心があっても、親切にしたい気持ちも存在してて、人の多面性を見れたと思った。

    0
    2026年02月16日
  • とんこつQ&A

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集でそこまで厚くないため読みやすく、今村さんの作品らしさを感じられる。
    最後の「冷たい大根の煮物」は少し温かな終わりだが、基本的に全編読後はソワソワ感が残る(もしくはモヤモヤ。)
    あくまで描かれるベースは日常で、でも、その中に現実にあるかもしれない異質な様子を描くのが今村さん上手い。

    0
    2026年02月14日
  • あひる

    Posted by ブクログ

    あひるのお話、おばあさんのお話、兄妹のお話。
    いいお話だなと油断させておいて、突如として不穏な空気が立ち込めて…。
    今村夏子作品は、本当に一筋縄ではいきません。
    この作品を完全に理解できた読者はどれだけいるのだろう。
    未読の方は、ぜひ挑戦してもらいたい。

    なお、文庫本にも関わらず文字のサイズが大きめで、とても読みやすかったのだが、もしかするとこれも、今村夏子による意図的なものか…。

    0
    2026年02月13日
  • 星の子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新興宗教を信仰する家族とそれを取り巻く人間関係を淡々と書いていて、受け取り方を読者に委ねているような作風で好みだった。
    最後の親子で星を見るシーンで泣いてしまった
    巻末の対談でもチラッと出てきたけど、主人公が子供なので語彙も少なく会話が多いというある種の制約とこの本のテーマが上手く噛み合っていると思う
    「こちらあみ子」も映画が話題になっていたし、読んでみたいと思った

    0
    2026年02月12日
  • 父と私の桜尾通り商店街

    Posted by ブクログ

    ひょうたんについて書くつもりなかった、とか書いていったらこうなっちゃった、みたいなこと解説で言ってて今村夏子のこともっと好きになった

    0
    2026年02月10日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    一から十まで言ってほしいときなんていくらでもあるよ。
    誰がいつどうしたらよかったの。
    正解が見つからなくても、考えることをやめたくない。

    0
    2026年01月30日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    冒頭の6ページで、その世界に運ばれてもう出られない感じがした
    坊主頭の彼の広島弁がとても好きだった
    応答のある世界でよかった

    あにきか、それともはげか
    父親か、それともメガネか
    「あんたはあれじゃね。さてはあみ子をよく知っとるひとじゃね」

    0
    2026年01月28日
  • 父と私の桜尾通り商店街

    Posted by ブクログ

    3.7

    どこにでもいそうなちょっと不器用な人たちを独特な雰囲気で文章にしている。
    些細なことで幸せになれそうな、なれないような…その加減が心地よい。

    0
    2026年01月27日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ​『こちらあみ子』『ピクニック』、そして『チズさん』。この短編集を読み終えた今、私は非常に不思議な感覚に包まれている。怖い話を読んでいるような、あるいはSFを読んでいるような、現実から離れた異世界に触れたような感覚。しかし、どの話も限りなく現実に近い、今村夏子ならではの剥き出しの語りだった。
    ​中でも最も強く心を揺さぶられたのが、『ピクニック』だ。
    序盤、そのタイトルから、私は主人公の七瀬とタレントの春元気との間に生じる明るい交流の物語だと思っていた。しかし、その期待は残酷に裏切られる。二人の関係は七瀬の痛々しい妄想に過ぎず、ドブ川で携帯を探し続ける狂気的な行動も、存在しない接点を繋ぎ止めるた

    0
    2026年01月19日
  • 木になった亜沙

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    後ろのこの本の紹介みたいなのを読んで、 
    木になるて、、?いやこれはさすがに面白くならないでしょう。。無理無理。 
    と思ったら読み終わってちょちょちょちょ。。え? 
    すご。うわーすごいもの読んだってなった。 
    気持ち悪くて気持ちいい、もやもやしててスカっとしてるなんか色んな気持ちが混ざった。 
    表題作以外も奇妙な世界に迷い込まれて一気に読んだ。 
    すごすぎる 
    満腹丸

    0
    2026年01月11日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    短編3本、後味はよくない。
    非現実的なホラーが描かれているようで、どこかで自分自身も体験したことがあるような既視感もある。
    その生々しさに目を背けたくなる。

    綺麗事はない、モヤモヤはする。
    でも読者自身の経験次第で解釈を委ねられる、今村夏子さんの作品、やっぱり好きだな。

    0
    2025年12月28日
  • 星の子

    Posted by ブクログ

    4.2/5.0

    何かを劇的に描くわけではなく、淡々とどんよりとした空気が全体に漂っている感じがした。
    ふわふわとしたまま、色々なものを掴み損なっているようなちひろの姿が印象的だった。

    0
    2025年12月17日
  • 星の子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第三者の目から見ると不気味にうつっていることでも、怪しい宗教を信じる家庭に生まれた当人のちひろにとってはそれが当たり前の日常でしかないという意識の差にぞくっとしました。家族で流れ星を探して同じ星空を見上げながら母が口にした「こうやって、ちーちゃんと同じ方角見てれば見えるかな……」というセリフは、長女が家出して行方不明の中で次女だけでも家族でいてほしい…という母の切ない願いを思うとぐっときました。と同時に他の生活があるという想像すらつかないであろう宗教二世の問題について考えさせられます。

    0
    2025年12月15日
  • こちらあみ子

    Posted by ブクログ

    ちょうど発達障害の勉強してたから、あみ子を色々分析するように読んでしまったけれど、あみ子の素直さ、まっすぐさいい!と思った。

    0
    2025年12月10日
  • あひる

    Posted by ブクログ

    表紙がかわいい。3篇の短編。
    「あひる」以外の2編はハッキリと連作なんだけど、「あひる」の主人公は「おばあちゃんの家」のみのりだったり、モリオも学校でのりたまの噂を聞いてたんじゃないかとか。この不穏な雰囲気で、勝手にゴチャゴチャと繋がってしまう。

    「あひる」
    主人公もその両親も不穏。自分達には縁がなくボンヤリ諦めていた事、でも実は喉から手が出るほど欲しくて毎日祈りさえしてた事。
    それが小さなきっかけで手が届きそうになったら…なんだか身につまされてくる。だいたいだんだん暴走していくのも、両者の想いの差みたいなものも切ない。唯一弟の存在が希望のような気もしますが、この先どうなるのかな。

    「おば

    0
    2025年12月06日
  • 木になった亜沙

    Posted by ブクログ

    4.4点
    あちら側(変な人)と、こちら側(まともな人)の境界線があいまいになって、自分はこちら側のつもりの、あちら側なのでは?てか、昔自分はあちら側だったような、どっちもだったような、それ以外だったような、全部ひっくるめて、自分だったような、なんで自分のことが書いてあるの?
    どの立場の状況も経験してたような気がする。。。
    めちゃくちゃ混乱してくるけど、すっと入ってくる、、、
    なんだこれ?
    ちょっと、この本、私のバイブルにします。
    大切なことを思い出せそうだから。

    ってなる小説です。
    伝われ〜笑

    0
    2025年11月09日