今村夏子のレビュー一覧

  • とんこつQ&A

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    むらさきのスカートの女…の人か、って未読なんだけど。

    短編4集、途中まではわりとスムーズなお話なのに、だんだんと得体の知れない気持ち悪さがでてくる感じ。それぞれの作品名も、ははーん?となりいい。

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    2026年05月30日
  • 父と私の桜尾通り商店街

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    今村ワールドが炸裂している短編集ばっかりで良かった。
    最後に収録されている今村夏子へのインタビューで作中の主人公たちについて「一生懸命さが痛々しいというか、見ていられないです。でもそこが魅力だとも思います」と答えていて、その通りだなと思った。
    優秀な作家はやっぱり自分の作品を客観視出来る目を持っており、しっかりと自分の武器を分かっているのだ。

    表題作の「父と私の桜尾通り商店街」は主人公の偏り具合が群抜いて気持ち悪くて良い。
    個人的に好きな作品は「ひょうたんの精」。
    今村作品らしい気持ち悪さ、不気味さもありつつ神話的なところが好き。

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    2026年05月30日
  • とんこつQ&A

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    とんこつQ&Aが一番好き〜!と思った。
    なんだろう。
    どの作品の登場人物もズレている。
    しかもそのズレているのを本人は自覚しているのに堂々としている(感じがする)
    それは環境の援助があるかもしれない。

    ただ、良夫婦 は本当に虐待を受けていなかったか?
    とか、嘘の道 は与田正はどこから嘘でどこから本当? とか
    謎が多いのもこの短編の良さと不気味さが残ってるんじゃないかと思う。

    考える余白があるしそこが面白い!と思った1冊でした。
    あっという間に読んでしまった〜!

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    2026年05月22日
  • とんこつQ&A

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    ⚫︎とんこつQ&A
    とんこつという名前の中華料理店で働き出したが
    接客で肝心の、お客さんとの会話が一切できない。
    喉の奥がキュウっと閉まり、
    発声どころか呼吸をするのも難しくなる有り様だ。
    きっかけは電話だった。けたたましく鳴るベル、
    大将もぼっちゃんも出られず、
    「お願い今川さん!」「何て言えばいいんですか!」
    「書いてあるから!」
    わたしは、電話の受話器に書かれた文字を叫んだ。

    「ハイ、とんこつです!」

    この一件のおかげで、書かれている文字なら読めると
    気づいた。『いらっしゃい』から『エコです』まで、
    メモがポケットで溢れかえったので
    とんこつQ&Aという冊子にまとめた

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    2026年05月21日
  • とんこつQ&A

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    今村夏子作品は本当に沼みたいだと思う。
    足を踏み入れたら最後、気づいたらズプズプと肩まで浸かってもう出られなくなってしまっている。
    自分はもうすっかり頭の先まで今村夏子沼にハマってしまった。

    今村夏子作品では、社会の上層にいない人たち、どちらかと言うと低層にいるような人たちとか、人間的に強いか弱いかでいえば弱い人たちを主人公にすることが多いのかなという気がする。
    人間誰しも弱い部分はある。
    その自分の中にある弱い部分が強くない登場人物たちに呼応するからこんなにも今村夏子作品に惹きつけられるのかも知れない。

    表題作の『とんこつQ&A』は、狂気的な着地になるラストが怖いような面白いよう

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    2026年05月14日
  • こちらあみ子

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    ネタバレ

    この本を読んでずっと心がヒリヒリしていた。
    あみ子は今の時代であればわかりやすく病名のつくような発達系の障害を抱えていると思う。
    私はこの本に出会うまで、こういうハンデを持つ子どもは両親や周りからのサポートを受けて当たり前と思っていた。
    でもその理解がなく、大人達からのサポートを受けれない「変な子」とレッテルを貼られる事でまるで犯罪者のような扱いになってしまう怖さがあった。
    あみ子に翻弄されている周りの人々と、それに傷つくあみ子が見ていられなかった。
    最後は色々な想像ができる終わり方で、私はあみ子が居心地の良い場所に行けたと解釈している。
    まだまだ私の知らない事が多いことと、知っていることで見

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    2026年05月11日
  • こちらあみ子

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    すごく好き。
    あみ子視点だけど、あみ子の周囲の人の気持ちのほうが透けて見えやすくて、浮き出てくる違和感がいい。
    でもどちらかというとピクニックのほうが好き。
    感情が削られて表情が見えない不穏な感じ、いいなあ。分厚いメガネをかけて見てる現実っぽい。

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    2026年05月09日
  • あひる

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    初、今村夏子作品。
    平易な文章で書かれているため読みやすく、物語の中にスッと入っていけるが、何処か居心地の悪さを感じさせる不安感が漂う。
    本当にこの物語の中に入ってよかったのか。
    直接的に人間の暗部を描いているわけじゃないのに、自分の暗いところとか隠している部分みたいなところを突かれている感じがした。
    クセになりそう。

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    2026年05月07日
  • 星の子

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    ヤバい宗教の会員の両親に育てたれている子供が主人公ですが、自分の子供の頃と重なる部分もあり、気持ちは少しだけわかりました。
    うちの両親はクリスチャンなのですが、宗教の中でもポピュラーなので、そこまで苦労はしませんでしたし、アメリカではむしろマジョリティなので、アメリカにいた頃の方が楽でしたが、日本ではやはり親の言うことと世間の反応のギャップにズレを感じていました。
    そんな感情を如実に表しているのが著書であり、創◯学会やオ◯ム真理教の会員2世の方々なんかも共感できる部分が多いのかなと思いました。
    ただ、昔から変わらず日本人の宗教に対する偏見は、世界に比べてかなり多いとう印象もずっと持っています。

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    2026年05月06日
  • とんこつQ&A

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    帯にある「面白不気味」って一体なんなんだ?っと思いながら読む。不気味さの中に意味のわからなさ、異次元みたいな単語が頭をよぎる。さすがへんてこ小説。

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    2026年05月06日
  • 星の子

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    なぜだか夢中で読み進め、このあとどうなるんだろうと思ってページを捲ったらお話が終わってしまった。

    安易な救いも、涙を誘うような展開もないまま閉じた世界が閉じて行った。

    星を眺めるあのラストをどう解釈したらいいんだろう。幸せな家族の、そこには確かに愛情があるという描写、とも取れなくはないけれど、私は不気味さや不穏さを感じるな、と思った。

    砦の外にいる人間に危害を加えるわけではなくても、周りから見た時の宗教や信仰は奇怪で意味不明で恐ろしいものだったりする。信じるものが違う時、距離を置く以外の方法で解決しうる人間関係ってあるのかな。この本を読んでいて、私は主人公におじおばのところに逃げて欲しい

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    2026年05月04日
  • こちらあみ子

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    純文学というものは面白い。
    読み手によって、様々な解釈ができるというのは、文芸作品ではなかなか得難い体験だろう。
    一度読むだけでは理解が難しい作品でもあるので、何度も読み直して登場人物たちの心情に分け入ってみたい。
    表題作の「こちらあみ子」も良かったが、自分は「ピクニック」の方が好きかもしれない。

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    2026年05月03日
  • あひる

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    本作はいずれも平易な文章で構成されて読みやすいのだが、内容については不思議な
    ことに、それぞれの作品で起きた不可思議な現象が、何を意味するのかははっきりしない。しかし、そのような違和感が浮き彫りになるからこそ、記憶に刻まれる。

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    2026年05月03日
  • 星の子

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    主人公のちひろが幼少期に病気がちだったため、両親はカルト宗教にハマる。姉は出ていった。親戚はちひろを心配している。
    ちひろ自身は宗教を狂信している訳ではなく、疑ってもなく。そんな中、日常が過ぎていく。

    安直な落ちがなくてよかった。

    巻末に小川洋子さんとの対談が収録されており、著者の別作品についても語られていて興味深く読んだ。

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    2026年04月12日
  • こちらあみ子

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    読んでてずっと心が穏やかでなかった。でもなぜか読む手は止まらなかった。読み終わっても全然スッキリしなかった。なんだこれ。

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    2026年04月12日
  • あひる

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     表題作はアヒルの『のりたま』を中心とした人々の様子が、主人公の視点から淡々と語られるお話です。
     作中で一番遠くからのりたまを眺めているのが彼女なのですが、誰よりもよくのりたまを見ていたのも彼女だったかもしれません。
     資格取得を目指して試験勉強中の主人公は、のりたまを構いに来る近所の小学生達が自宅の敷地内で騒いでいても、勉強の妨げになると腹を立てるようなことはありません。
     自室(二階)から様子を窺うだけで子供達に直接干渉することもなく、家が賑やかになって喜ぶ両親を何も言わず静かに見守りながら、遊びに来る子供達が好きそうなお菓子をコッソリ買い足しておいたりなど、陰からそっと、さり気ないサポ

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    2026年04月12日
  • あひる

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    4.0

    少し奇妙で不気味な日常。大事件が起こるわけでもないのにどうして面白いんだろう?
    翻訳小説はだいたい半月かけて読むのだけど、
    これは一日で読み終わってしまったことに驚いている。

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    2026年04月05日
  • あひる

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    ずっと不気味な印象だった、それを解説されるわけでもないから何も明かされることがないまま、スッキリしないまま終わるそんな感覚だった。
    ちょっと難しいので解説読みたい

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    2026年03月21日
  • あひる

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    ネタバレ

    あひる、おばあちゃんの家、森の兄妹の三遍。

    あひるで、お誕生日会の夜にやってきたのは、ただの
    図々しい子どもだろうと思っていたら、翌朝主人公が
    あひるに感謝していたので驚いた!そんな純粋な思考は生まれなかった笑 両親と子どもたちの振る舞いに
    もやもやしながら読んでいた。そして兄夫婦の赤ちゃんが産まれたことで、あっけなく壊されるあひる小屋。
    安心や幸せな気持ちを得る為に、何かに依存するのは
    普通のことなんだけど、こうして物語として淡々と
    語られると、結構怖いことをしているんだなあと思う。

    おばあちゃんの家では、おばあちゃんの足腰が弱いはず
    なのに、そうとは思えないエピソードが出てくる。
    すぐ

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    2026年03月15日
  • 星の子

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    不思議な小説でした。
    親が宗教にのめり込んでいる家庭の子供の視点で話が綴られていきます。
    おそらく外から見ると不幸な家庭環境なのでしょうが、主人公視点ではそれほど悲壮感は感じません。幼少期からの環境によってそのような考え方になるのかはわかりませんが、そうだとすると宗教二世の問題は根深いと思いました。
    最期はハッピーエンドと今後の困難の両方を感じさせる終わり方で、ちひろの今後が気になります。

    なべちゃんの存在が救いでした。

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    2026年03月08日