今村夏子のレビュー一覧

  • とんこつQ&A

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    「記念すべき第一声。言霊とはこのことかと思った。ハイ、とんこつです。この一言によって、わたしは自分が『とんこつ』の従業員であることを自覚した」

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    2025年12月15日
  • むらさきのスカートの女

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    「むらさきのスカートの女」に恐ろしいほど執着する「黄色いカーディガンの女」の話。

    ホラーのような、人怖のような。
    なんでそこまでむらさきのスカートの女に執着するのか、その執着ぶりが怖すぎる。
    しかもあれだけ側にいたら気付きそうなのに。気づかないほどの影の薄さなのか、読んでいて、「わたし」は存在しないのか?と思うほど。

    不思議な読後感と不気味さがごちゃごちゃになるクセになるお話だったかな。嫌いじゃない。

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    2025年12月10日
  • こちらあみ子

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    ちょうど発達障害の勉強してたから、あみ子を色々分析するように読んでしまったけれど、あみ子の素直さ、まっすぐさいい!と思った。

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    2025年12月10日
  • むらさきのスカートの女

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    キレッキレのワードセンス。執拗な観察眼。覆される関係性。炙り出される狂気。これってエンタメですよね。と言うかキングオブコントとかM1に出てきそうなネタですやん...と思ってしまったのですが、僕の読み解き方って間違ってますかね。
    いや、もちろん他の要素もあるんですけど、物語を主導するのは圧倒的に狂気と笑い。面白いです。
    そして、まるでストーカーになった気分が味わえます。ストーカーって満たされることがない欲望ですね。怖い怖い。

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    2025年12月11日
  • あひる

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    表紙がかわいい。3篇の短編。
    「あひる」以外の2編はハッキリと連作なんだけど、「あひる」の主人公は「おばあちゃんの家」のみのりだったり、モリオも学校でのりたまの噂を聞いてたんじゃないかとか。この不穏な雰囲気で、勝手にゴチャゴチャと繋がってしまう。

    「あひる」
    主人公もその両親も不穏。自分達には縁がなくボンヤリ諦めていた事、でも実は喉から手が出るほど欲しくて毎日祈りさえしてた事。
    それが小さなきっかけで手が届きそうになったら…なんだか身につまされてくる。だいたいだんだん暴走していくのも、両者の想いの差みたいなものも切ない。唯一弟の存在が希望のような気もしますが、この先どうなるのかな。

    「おば

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    2025年12月06日
  • とんこつQ&A

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    様子のおかしい人しか出てこない。共感もない。勇気をもらうこともない。

    けど、人間を描いているように思う。

    そんな意図はないだろうけど、社会風刺のように読めなくもない。
    みんな気づいてないだけで、とんこつQ&A的な病に、世界が侵されている可能性すらあると、私は思っている。自分の言葉で話すのはそれくらい難しい。
    自分の言葉すら存在しないのかもしれない。
    人間は単なるパターン認識装置なのかもしれない。

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    2025年12月05日
  • とんこつQ&A

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    ネタバレ

    いやぁ今村夏子ワールド!!です。
    短編だが、ひとつひとつの話の内容にテーマがあって、その都度考えさせられるものだった。
    【とんこつQ&A】は、どう考えても大将とぼっちゃんはおかしなことを言っているのに、それに惹き込まれていく主人公。
    社会の常識ではなく、『この空間の常識』に囚われていく異空間物語。
    【嘘の道】は、散々他人のことばかり悪く言う親や子どもがどうなっていくのか。
    そんな話かなと思う。
    恐ろしかったのは、姉が引きこもりになっているのは描写されていたが、その姉を説明する弟もまた、引きこもりなのではないかと想像させるような文章があった気がする。
    そして、親の存在が一切描かれていない。
    あの

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    2025年12月01日
  • とんこつQ&A

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    四篇の小説を読み終わって
    感想をと言われると
    なんだかよくわからない
    何かが突っかかったまま
    違和感を感じている
    いいとも悪いとも言えない
    人々の行動
    ありそうでなさそうで
    日常のようで非日常のようで

    それでもこの世界が
    愛おしくも思える
    どの人もなんだか
    一生懸命に生きているから

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    2025年11月27日
  • 木になった亜沙

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    4.4点
    あちら側(変な人)と、こちら側(まともな人)の境界線があいまいになって、自分はこちら側のつもりの、あちら側なのでは?てか、昔自分はあちら側だったような、どっちもだったような、それ以外だったような、全部ひっくるめて、自分だったような、なんで自分のことが書いてあるの?
    どの立場の状況も経験してたような気がする。。。
    めちゃくちゃ混乱してくるけど、すっと入ってくる、、、
    なんだこれ?
    ちょっと、この本、私のバイブルにします。
    大切なことを思い出せそうだから。

    ってなる小説です。
    伝われ〜笑

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    2025年11月09日
  • 木になった亜沙

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    ネタバレ

    いつも以上に辛く身を切られるようなエピソードが多くて、、、特に2つ目の的になった七未は結末まで本当に辛くて見てられない。

    拒絶され続けた亜沙は人ならざるモノになり希望を手にするもやはり幸せとは程遠いエンディングを迎え、2つ目の的になった七未にいたっては生まれて間もない段階で世界からの拒絶を味わい辛い最後を遂げる。
    でもやっぱりどこか他人事とは思えない感情が芽生えてくるのが今村夏子作品らしい。

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    2025年10月31日
  • こちらあみ子

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    ネタバレ

    「こちらあみ子」
    発達障害、知的障害と思われる主人公あみ子。
    両親、兄、同級生ののり君はいずれも寄り添う姿勢で接しているが、あみ子の言動に振り回され、のちに離れていく。
    何が起こっているか、何が問題かも分かっていないあみ子。
    何がまずかったのか教えてあげれればよかったのかな。教えてあげたら、彼女は理解できたのかな?周りのキャラクターたちには、とっくに諦められてしまっている。(諦めていない同級生もいるのだ泣。あみ子は興味なさそうだけど)
    彼女は一応幸せそうに暮らしているようだから、そこは救い。

    いつまでも幼い子供のように純粋で素直なあみ子に憧れる、という方も多いようであるが、私はどうしても周り

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    2025年10月27日
  • 星の子

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    今村夏子さん『むらさきのスカートの女』からの2作目!
    ある出来事から宗教を信仰する主人公ちひろとその家族の話。
    ちひろは実際のところ宗教を信仰しているかは分からないが、ちひろの友達や親戚の宗教に対する感じ方も書かれており、ちひろは当たり前のことをしている感覚だが、客観的に見た時に全然違うのが気味悪い。実際にちひろが公園で両親がある行動をしているところを見かけた時の気持ちは計り知れない。

    読後感はスッキリするわけでは無いが、「もしかしたらこういうこと??」みたいな感じはあって怖い。
    ただちひろには家族に振り回されず自分らしい人生を歩めるといいなと思った。


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    2025年10月15日
  • こちらあみ子

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    いわゆる普通から外れた女性たちの人生を描いた短編集。良くも悪くも彼女たちの言動は周りを巻き込み、周囲の人たちの“普通”を揺さぶる。
    こんなにも読み手の感じ方で印象が変わる本は初めてかもしれない。読む人の経験や価値観によって、まるで違う物語になると思う。読んだ人同士で語り合いたくなるそんな一冊。

    『こちらあみ子』
     おそらく何かしらの障害があると思われる主人公・あみ子の無邪気な言動は、周囲の人たちの心に鋭く突き刺さる。壊れていく家族の中で、ただ一人、純粋なままのあみ子。あみ子の目を通した世界と、客観的な視点が交互に描かれることで、人と人との微妙な距離感や、理解し合えないもどかしさが浮かび上がっ

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    2025年10月18日
  • 木になった亜沙

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    心がぐちゃっと押し潰されるような苦しい場面が多かった。だけど終わり方がきれいで主人公にとっての救済があったので安心した。
    ボーナスエッセイの「日記」で作者さんのことがより身近に感じられて嬉しかった。
    今村夏子さん、結構好きです。

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    2025年10月02日
  • こちらあみ子

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    ネタバレ

    映画『花束みたいな恋をした』の作中で登場した絹ちゃんの「あの人はきっと、今村夏子の『ピクニック』を読んでも何も感じないんだろうな。」といった趣旨の、嫌味を効かせたセリフに出てきたお話が入っている本書を、五年前映画館の入っている商業施設の本屋で購入した。当時は受験期で忙しく本棚にしまわれたままになっていたが、この度読んでみることにした。
    三作品が一冊となっており、まずは『こちらあみ子』。あみ子は素直で純粋な子だった。何か病名を付けることはできるだろうが端的に言うと、誰しもが心の中にかつて持っていた幼く素朴な心を小学校、中学校、そして卒業後にも変わらず持ち続けている子だ。それは、生まれ持った性質か

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    2025年09月19日
  • あひる

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    繊細で、視点が独特で、脆くてなんとも切ない書き方をする今村さん。
    2作目なんですね

    この時からきっと繊細で、見たものしか書かない人なんだろうな。

    私が今村夏子さんの作品を読むのも2作目。

    どんどんのめり込んでしまう本を書けるのはなんでだろう。
    悲しいアヒルの話が1番のめりこんだ。

    他の作品もまとめて買ったのでよんでみます

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    2025年09月15日
  • あひる

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    こちらもじわっと怖かった
    あれ、夢かな自分の勘違いなのかななんでみんな普通なの?って日常でもわりとよく感じる感情

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    2025年09月12日
  • 星の子

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    じわっと怖いラスト
    じわじわっとくる作風 何がくるのか言語化できないけどじわじわ迫ってきてゾワっとするのがなかなかクセになる作家さん

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    2025年09月12日
  • こちらあみ子

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    今村夏子さんの本をこれですべて読んだ。いつも、不気味なのに上品にも感じるような、不思議な体験でページを巡る手が止まらない。『こちらあみ子』『ピクニック』は、これまで読んだものと比べると難しい、と思ったけれど、どちらも、普段生活しているだけなら向き合わないで済むような自分の心の一部を目の前に持ち出されるようで、ちょっと苦しくなった。けれど、それでもどこか爽やかに感じたのが印象的だった。

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    2025年09月08日
  • こちらあみ子

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    現代なら誰かが療育児とその家族のカサンドラ症候群に気づき専門家に繋げたのかもしれない。
    でも、あみ子の無垢な言動の方がよほど人間らしく見えるからこそ、異物のように周りから取りこぼされていく姿が痛ましかった。
    映画も併せてオススメしたい。

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    2025年09月05日