今村夏子のレビュー一覧

  • こちらあみ子
    ・こちらあみ子
    あみ子は発達障害なんだろうけど、それを指摘されるようなことはなく、純粋が故に周りを変えてしまう。
    可哀想だけど可哀想すぎないのは、あみ子が誰かを意図的に傷つけたりしないのと、傷つけられても鬱々とした気分に陥らない(悪意に気付かない)からかな。
    トランシーバーで返事がなかったり、弟か妹...続きを読む
  • むらさきのスカートの女
    不気味な雰囲気が終始漂ってた。ラストでなにか大きなことが起こるのかなと思ったら、意外とすんなり終わった。本当にずっとなんか怖い、って感じ。
  • むらさきのスカートの女
    怖い怖い怖い
    なんなんだこの女たちは(笑)
    最初は変わっているのはむらさきのスカートの女だけ
    と思いきや、それを観察している自分(女)
    その執着っぷりが、これもヤバすぎるでしょ…
    でも、でも、途中でやめられない
    どんどん読んでしまう、なんなんだ、この引力は
  • とんこつQ&A
    4作品とも読み終えたあと「ふむ〜」となるものばかり。
    人間とは複雑なもの。
    こだわる部分がそれぞれ違う。
    一番モヤモヤしたのは【良夫婦】。
    お人好し以上のお人好し。
    良い人かと思うが、いざ事が大きくなるとしゃがみこんで隠れてしまうような。
    優しくしている自分に酔う妻。
    あの旦那さんと一緒に居たら永遠...続きを読む
  • むらさきのスカートの女
    気になり出したところで終わってしまった。
    あの後はどうなったのかな…と考える余地があるのは良いことかもしれない。ただ、ちょっと物足りなく感じてしまった。
    その後に書かれていたエッセイがとても面白かった。
  • むらさきのスカートの女
    「むらさきのスカートの女」が気になって仕方がなく、友達にさえなりたいと思っている語り手「わたし」。
    彼女に対する異常なほどの執着で行動を観察、監視するも、なかなか話すことのできない「わたし」。
    やがてひとつの事件が起き、やっと会話らしい会話ができたが。。。

    読み始めは「むらさきのスカートの女」が気...続きを読む
  • むらさきのスカートの女
    語り手の気持ち悪さがずずずっと尾をひいて残ったものの、凡人にはなぜ芥川賞を受賞したか言語化できず、選考委員の皆様のコメントを読んで腹落ち。

    確かにピントが外れた人間を語り手として
    違和感なく物語を進めるのは難しそう。

    凝った表現を使わず、
    壮大なミステリーでないにも関わらず
    ここまで一気読みさせ...続きを読む
  • むらさきのスカートの女
    「むらさきのスカートの女」が不気味なのかと思いきや、途中から「わたし」の方が不気味になってくる…最後までジワジワ怖かった。「わたし」の本当の目的は何なんだろう…
  • とんこつQ&A
    とんこつ好きによるとんこつ好きへのQ&Aサブカル本かな?とお思いきや、とんこつ関係ないジワリと怖くなるお話4作。
    日常の風景を切り取ったちょっとクスッとする何処にでもあるような話しの様でよくよくみると人々のダークな部分を炙り出していて怖い。笑ってるけど皆んな目が笑ってないようなそんな感じ。
  • むらさきのスカートの女
    俊敏性⚪︎手癖の悪さ⚪︎、香水×のむらさきのスカートの女と、どうも主人公は友達になりたいらしい。むらさき女の奇行への興味で読み進めるが、ヤバイのはそっちじゃないとすぐに気付く。
    隠密性⚪︎、手癖の悪さ⚪︎、財力×のきいろいカーディガンの女(主人公)こそ、犯罪上等、行動細部までむらさき女を観察する異常...続きを読む
  • とんこつQ&A
    『とんこつQ &A』
    狭い狭い世界で真面目に進んでいく。
    おかみさん役が追い詰められていることを思うと、笑ってしまった。狂っている。恐ろしい。なのに、笑ってしまう。表題のこの作品だけなら評価★★★★★

    『嘘の道』
    これは笑えない。
    誰かを貶める発言は、目の前の自分の大事な人を傷つけているかもしれな...続きを読む
  • とんこつQ&A
    人の汚い部分を隠しながら、バレたらどうしようとビクビクしながらも、それでも人生は続いていく。そういう経験、誰しもあるのではないだろうか。信じてた人に裏切られる。そうはならないと思ってたものに気づいたら自分がなっていた。
    人の心とはなんと愚かなものか、と思いつつも自分は違うとは言い切れない。

    深い、...続きを読む
  • むらさきのスカートの女
    3.8点
    100kmババァとか、カマキリババァとか、私の地元にも色んなババァがいたけど、
    そんな都市伝説的ババァ(今回は女)をしつこく追っていくストーリー。
    なにこれ。謎すぎておもろ。
    何度も笑った
    私もカマキリババァを追いかければよかった
  • 星の子
    今村夏子さんの作品を読んだことがなかったので、最後は物語が終わったことに気付かずページをめくってしまって、「これが今村夏子……!」という気持ちになりました。
    描きすぎないから、如何様にでも世界が広がって、少し不穏で不気味な気持ちになるのですね。
    他の作品を早く読みたいと思える一冊でした。
  • むらさきのスカートの女
    ************************************************
    むらさきのスカートの女と呼ばれる風変わりな女と
    友達になりたいが故に彼女の行動を逐一観察しては
    過剰に固執する、自称、黄色いカーディガンの女。
    *****************************...続きを読む
  • 星の子
    映画を先に鑑賞。
    そりゃ子供の病気が謎の水で治ったら信じるわな。
    最後の作者対談まで読んで欲しい。
    映画は芦田愛菜の涙の演技を見てほしい。泣いちゃうから。
  • こちらあみ子
    物語の中で名言されることはなかったけど、あみ子はいわゆる発達障害の子なんだろうなと思う。周囲との意思疎通や「空気を読む」ということができなくてお母さんをはじめとした周囲の人が疲弊してしまう。お父さんは優しいけどあみ子ときちんと向き合う気はなさそうだし、お母さんは義理の娘に寄りそおうとした瞬間もあった...続きを読む
  • 木になった亜沙
     三遍の小説とその他エッセイ等等。辞書には載っていない、けれど確かに在る理不尽、不愉快、もやもやする感じ、そういうのを上手いこと言語化してくれる。文芸はこうでなければ。
  • むらさきのスカートの女
    最後ミステリーなどんでん返し的なものを期待してたけど、意外とすんなり終わった感じ

    最初は、主人公はむらさきの女のことを憧れがありながらも内心やや下に見ていた部分があった?のかもしれないが、どんどん周りの評価が上がり垢抜けていくむらさきの女に対し少し劣等感的なものを感じ始めてたのかもしれない。
    むら...続きを読む
  • こちらあみ子
    その人は、今村夏子さんの『ピクニック』を読んでも何も感じない人だよ。

    私の敬愛する坂元裕二さんの『花束みたいな恋をした』に、2回ほど出てくる台詞だ。ぜひ読んで、自分は「今村夏子さんのピクニックを読んで何かを感じる側」だと確かめたい。そう思って読んだ。
    読んでいて…ページを巡ったら、もう、物語が終わ...続きを読む