今村夏子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今村夏子さんの世界観にどっぷり浸れる短編集
「ひょうたんの精」と「せとのママの誕生日」は、特にユーモラスで終始ニヤニヤしながら読んでいました
この2編はまさに今村ワールド全開な、ユーモアでありながらちょっと歪んだお話だと思います
一方で最初に収録されている「白いセーター」は、大人と子供の行き違いを書いたストーリーでありつつ、少し切なくて心がきゅんと痛む恋のお話でもあります
今までの今村さんにはない短編で、読んでいて新鮮な気持ちになりました
解説では今村さんの小説の書き方などがインタビュー形式で掲載されており、そちらも大変興味深く、今村夏子ファンには必携の1冊だと思います
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Posted by ブクログ
久々の読書。
難しかった。あみ子はとにかく、あみ子のおかれた環境が不憫で仕方なく、人を嫌な気分にしたり、人と全く違う意見を持っていてそれを突き通そうとしてぶつかったり。私は、最初から最後まで、ただただ辛いという気持ちにしかならなかった。
でも、最後の解説を読むと、何にも縛られてなく自由、一途。みんなはあみ子になりたいと思うだろうみたいな事を言っており、そんな見方があるのかーとも思いつつ、全然共感はできなかった。
ピクニックも、途中までは変わった人の話でしかなかったけど、最後の最後は、変わってる人って結局誰かの人生のほんの一部の思い出にしかならず、過ぎ去っていくものでしかないなーと思って切なくなった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ終始、語り手の存在が何処にあるのかが気になり過ぎて、真に楽しむことができなかったのでは無いかと思った。著者の文章には細部の表現や描写に、計り知れないほどの魅力があると私は考えている。本作では、その魅力を魅力であると思う暇もなく読み終えた。それがこの本を読み終えた感想にしてしまうのは勿体無い気もするが、この感想で私は褒めているから、許して欲しい。とてつもなく読みやすいということ。芥川賞らしく無い、面白いエンタメ小説のように読んでしまったから、次読む機会があればもっと細部に目を向けたい。
帯に「何も起こっていないのに面白い」と書かれてあったが、それは全くもって見当違いじゃ無いか? とだけ思った。最初から最後まで語り手がストーキングしてるんだから、常に何かは起こってるだろと思った。 -
Posted by ブクログ
なんだこれという、一言では言い表せないような読後感。読みやすい文章と短い物語で一気に読み終えただけに、不可解で謎めいた雰囲気が際立った。純粋なミステリーやホラーではないのだろうけど、それに似た不穏で背後につきまとうような怖さを感じた。書評で様々な解釈ができると言われており、自分に当てはまる解釈を探し出してすっきりさせたいという気持ちになった。後味が悪いという意味でのモヤモヤではなくて、読んだ後の解釈への興味を駆り立てるワクワクにも近くて、中毒性があるというのも少しわかる気がした。サクッと読めて変わった読書体験がしたい方にはいい小説だと思う。