今村夏子のレビュー一覧

  • むらさきのスカートの女

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    文章に余計な描写がなく、語り手の視点の奇妙さが気になり、一気に読めてしまう。

    語り手は、むらさきのスカートの女に関係する事件・事故によって亡くなった霊かと思ったけれど、すぐに仮説は崩れ、職場の別部署の人間かと思ったので、正体が分かったときは拍子抜けしました(笑)

    なぜあんなに、むらさきのスカートの女に執着してたのか、自身の生活困窮や仕事に支障がきたすことは、二の次になのか。
    むらさきのスカートの女に執着することで、現実逃避してるのだろうか。

    それを明かさないことが、この物語の妙か。

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    2025年11月10日
  • むらさきのスカートの女

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    ネタバレ

    途中からむらさきのスカートの女が
    普通の人になってきて
    変な人じゃないやん〜って思いよったら
    だんだん違和感と不気味さが増した
    読みやすいのもありすぐ読み終えた

    不気味だったが衝撃まではなく星3

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    2025年11月10日
  • とんこつQ&A

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    平穏な毎日、何気ない日常に突如現れる違和感や不穏を描き出すのがとても自然で驚きました。表題作の「とんこつQ &A」においてある人物の登場で環境が一変していく様は恐怖すら感じる。どの章編を読んでも明と暗のバランスが絶妙で没入して読むことができました。

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    2025年11月09日
  • とんこつQ&A

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    ちょっとのズレ。
    人の性質も、その時の選択や判断も何もかも。
    些細なズレが及ぼす周囲への影響は計り知れない。
    表題の「とんこつQ&A」は、主人公やその他登場人物が、奇抜過ぎてついていけない部分があった。「嘘の道」は私達にも起こり得る、ちょっとの弾みで人生を踏み外してしまう危うさを抱いた。「良夫婦」に関しては、妻にも原因はあるが、夫の判断の方に問題を感じた。どちらも倫理観が狂っており、2度目の事件はそれを正すきっかけになったかもしれなかったのにそうならないまま元の生活に戻ったところは不気味で、でもこの奇妙で不穏な後味の悪さがまさに今村作品だなと思った。
    個人的には最後の「冷たい大根の煮物

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    2025年11月01日
  • とんこつQ&A

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    とても不思議な感覚になる。そして最後は「なんだかなぁ…」とやるせない気持ちになる。短編集でとても読みやすく、テンポよく読むことができた。感動ものやミステリー等の合間に読むのにピッタリだった。

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    2025年10月31日
  • とんこつQ&A

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    なんとなくタイトルに興味を惹かれて手に取った。
    どの話もちょっと眉をしかめてしまうような不快感を感じながら読み進めた。
    誰にも感情移入できない不思議な感覚。
    今村夏子さん、他の本も読んでみたい。

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    2025年10月26日
  • むらさきのスカートの女

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    タイトルの変わった女性の話に引き込まれると同時に、語り手である「わたし」の異様さにも気づく。読みやすくて短く、話にも没入しやすいので一気読みできました。2019年の作品なのに公衆電話がでてくるのは、著者の過去の体験に基づく創作だからかと納得。面白かったです。

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    2025年10月25日
  • とんこつQ&A

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    ネタバレ

    お初の今村さん
    ホラーとも違うゾワっとする感じ…読後もモヤッとした空気に取り残される…
    あまり得意なジャンルではなかったけれど、物語が予想外の方向に展開していく面白さを感じました

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    2025年10月23日
  • とんこつQ&A

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    読み始めた時と読み終わった時の気持ちが180度違ってくる。
    なんともいえない不快感や不気味さが残る読後感。
    さすが今村夏子さん!といった感じ。

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    2025年10月23日
  • 星の子

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    登場人物がどこか不気味で、特に主人公の両親が宗教にハマっており、言動一つ一つがおかしく感じた。両親が外で頭にタオルを乗せている描写があったが、あまりにもシュールで笑ってしまった。

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    2025年10月22日
  • とんこつQ&A

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    3作目の今村 夏子作品。ちょっと気になるタイトルと餃子の装幀に惹かれて、手に取った作品。

    以前読んだ『あひる』よりも、思ったよりゾワゾワ感が少なくてちょっと拍子抜けしてしまった感のある内容でした❗️でも今村作品を堪能することはできたので、個人的には満足しています。

    好きな話しは、表題作の『とんこつQ&A』と『冷たい大根の煮物』の2編です❗️人間のちょっとしたズルさや嫌らしさを描くことに関しては、高いレベルの作家さんではないかと思っています❗️

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    2025年10月22日
  • 星の子

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    ネタバレ

    病気がちな子供を治すためにどんどん怪しい宗教にのめり込んでく両親…
    頭に濡れたタオル乗っけたり、お葬式で勝手にお祈りの言葉みたいなの大声で唱えたり…
    こんな両親怖すぎる…
    最後の終わり方が途中で終わった感じでモヤモヤする。
    子供もこのまま親と同じように生きて自分の子供にも宗教やらせるのかなって思った。
    とんこつQ&Aのが面白かった。

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    2025年10月20日
  • むらさきのスカートの女

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    狂気と謎。
    むらさきの行動も語り手の行動も表現しづらい雰囲気を纏わせながらの謎
    他に出てくる人間はリアリティあるなぁ
    とりあえずその職場絶対やだ
    結局彼女達の真意が分からずにいる
    考察も色んな説が出てるからみんな迷走してる

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    2025年10月19日
  • とんこつQ&A

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    日常をやりくりする為に、私たちは小さな綻びや裂け目を、自分に都合よく解釈したり誤魔化したり切り取ったりして、取り繕っている。「少しズレた人」たちの得体の知れない自己肯定感や浮遊感、「普通の人」たちによる無自覚な悪意や残酷さなどが淡々と描写され、肌が粟立つような気味悪さに侵食される。小説的(非現実)に思えて、実は極めて現実的であることに戸惑う。

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    2025年10月19日
  • むらさきのスカートの女

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    2019年芥川賞(上半期)受賞作
    タイトルが…
    ダウンタウンのコントタイトルにありそー
    これが最初の印象。でもインパクトあるよね。
    むらさきのスカートの女を黄色のカーディガンの女が追う…ストーカーレベルで。
    しかもバレるやろレベルの近さで…
    芥川賞受賞作らしく暗い、でもユーモラスもあってクスッとくる^ ^シュールな笑い

    文庫本にある後書きがなんかイイ
    著者も友達ってか作家仲間がいないのか
    著者の短編エッセイみたいなのが続く
    彼女の人間性が透けて見えるのがなんかイイ

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    2025年10月18日
  • あひる

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    どの話も読んだ後にモヤモヤが残って、何の話?何が言いたかったんだ?…となりました。今村夏子さんらしい作品ですね。

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    2025年10月18日
  • こちらあみ子

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    生々しくて、リアルだったからこそ胸が痛くてズキズキ感じた
    決してハッピーエンドにならない、結末までもしっかり描かれていないところがまたリアル 
    現実と向き合う

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    2025年10月16日
  • むらさきのスカートの女

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    うーん、よみやすいし、あっという間に読める。そしてちょっと怖い。
    むらさきスカートの女も怖い、が、黄色のカーディガンの女も怖い。

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    2025年10月13日
  • あひる

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     『おばあちゃんの家』『森の兄弟』はわからないことが多くモヤモヤしたまま終わってしまったが、表題作の『あひる』はとても好みでおもしろかった。

     読後の感情を表す言葉が見つからない。不安? 不快? どれもしっくりこない気がする。不快といっても悪い意味ではない。じわじわと日常に潜む不安が増幅していって、足元が覚束なくなる感覚。
     あひるや両親、子どもたち、「わたし」までもが、なんだか異様な存在に見えてくる。

     3つのお話はどれも“代わり”について書いているのかな、と思った。気持ちはわからないでもないが、残酷というか、冷たいというか。

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    2025年10月12日
  • むらさきのスカートの女

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    ネタバレ

    色からのイメージによる錯覚?をうまく利用した作品。
    奇人観察日記と思いきや、対象はごく普通の一般的な人生を送っている。
    読んでいくにつれて語り手のイカれ具合が増していく様がおもしろい。終わり方もいい。

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    2025年10月09日