今村夏子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレすらすら読めた。ちひろの視点で物語が進んでいく。南先生の罵倒の箇所は怖かった。映画の存在を知り、岡田将生さんが南先生と知りハマり役すぎて頷く。かっこいい中に胡散臭さを出すのがうまい俳優さん。愛菜ちゃんも好きなので是非映画も観たい。
ずっと淡々とちひろの語りが続いてるので着地点はどうなるのかと思ってたがまさかの不穏な終わり方。
お姉ちゃんは不憫としかいいようがないけどちひろは本当に両親に愛されてるしらちひろも普通とは違う両親であるけど自分への愛情は感じていて両親が好きなことはちゃんと伝わってきた。この家族がどうなるのか、そこに希望はあるのか。ぞわぞわする終わり方だった。 -
Posted by ブクログ
また良く分からない本を読んでしまった。
一見かわいらしいタイトルと装画に騙された。
表紙の装画も良く見るとコップか花瓶のような器に花と一緒にあひるが窮屈に入れられている。この装画の意味するものはなんだろう?
心がざわざわ、読後モヤモヤさせられる3作の短篇を収録。
どの物語も幽霊や殺人鬼が出てくるようなホラー小説ではないが読んでいて背筋が薄ら寒くなる。
〇『あひる』
一羽のあひる「のりたま」がペットとしてやってきたところから物語は始まる。
それをきっかけに近所の子供達が集まり始めるが…
一見、あたたかな絵に描いたような家族だけど
何か変?どこかおかしい?胸に何かがずっと引っ掛かっている感じ -
Posted by ブクログ
ネタバレこちらあみ子
あみ子のことを大切にしてくれていた人たちがあみ子自身の行動によって離れていってしまう。あみ子の親も兄も周りの人間も壊れてしまう。
あみ子はあみ子として人と接しているだけ。救いようのない絶望感、誰もあみ子の事を理解できる人はいないのかと思うと、読んでいてきついものがあった。
ピクニック
虚言癖のある七瀬さんとそれを知らない会社の同僚、虚言癖だと知っている新人の物語。
ドブの掃除をしてうまくいったらピーナッツを投げるシーンが水族館のイルカショーとかを連想できてしまって、気味が悪かった。
何も知らないことは罪になるなと思った。 -
Posted by ブクログ
どう評価すれば良いか。芥川賞に近いような重いようで、もっと軽いタッチで現代のやるせなさを描いているようだ。難しい。主人公は素直に物事を見る性格でそれをそのまま伝え、その言動が周囲から浮いている女の子。義理の母をその素直さから傷つけて、でもそれが分かっていなくて、だからといって女の子が悪いともいいきれず、もし母親がそれを受け止める懐の大きさがあればハッピーエンドになったのかもしれない。でも母親の気持ちも分かるし、やはり主人公の振る舞いには、周囲を不幸に陥れる悪があったのかもしれない。とかく分かりやすいのが、食パンの白い部分だけ、ゼリーの果肉だけ食べて残りを人にあげる、残すというわがままさ。それを